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男子を呼び捨てにする「呼び捨て女子」、男子はどう感じているのか?

LIMO / 2019年5月10日 20時45分

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男子を呼び捨てにする「呼び捨て女子」、男子はどう感じているのか?

電車内で会社員風の女性が、会社員風の男性に話しかけていました。

「佐藤、これどうするんだっけ」

しつこいようですが、発言者は女性です。話しかけられたほうの男性は、特に気をとめるような素振りもなく、丁寧に返答していました。

男性から、女性に話しかけることもありました。

「木村さん、あそこにあったよね」

またまた、しつこくて恐縮ですが、発言者は男性です。

二人とも真新しいスーツに身を包んでいるところから察するに、社会人一年目の会社員。見るからに初々しく、さわやかな雰囲気の男女でした。

「女性上位」「肉食女子」は、すでに過去へ

同様の光景は、新入社員を迎えた会社でも、たまに見られるのだそうです。先輩社員の目には、カルチャーショックではあるようですが、概して批判的に語られることは少ないようです。

カルチャーショックを感じる世代にとっては、会社内でも男性が女性を呼び捨てにすることはあっても、その逆はありえないことでした。その後、女性の上司や先輩が、男性の部下や後輩を呼び捨てにしたり、「くん」付けにしたりする風潮が話題になったこともありました。

現在は、これら過去の風潮とは少し異なっています。まず、女性が呼び捨てにするのは、同輩の男性のみだという点です。それも、二年目、三年目になると自然に消えていくそうです。つまり後輩の男性であっても、呼び捨てにすることはなく、「さん」あるいは「くん」付けに変わっていきます。

次に、従来が「女のくせに」や「女だてらに」だったとしたら、現在は「女だから」といった感じで、ごく当たり前のように行われている点が過去と異なっています。

ひと昔前の「くん」付け女子には、女性上位や男女同権、社会進出といった背景が垣間見られていました。また肉食女子といった気負いすら、呼び捨て女子には感じられません。周囲の目に批判的なものが少ないのは、この自然さのせいかもしれません。

呼び捨て女子は、平成生まれ?

当たり前のように女子が、男子を呼び捨てにするのは学校生活でも同じです。現在の小・中・高校生に聞いてみたところ、女子が男子を呼び捨てにし、男子は女子を「さん」付けにする風潮があり、これが多数派なのだと言います。関東近辺に限らず、広く全国的に見られる風潮のようです。

この風潮が始まったのは、おおむね昭和と平成の境。周囲の女性会社員10人ほどに学校生活の様子を聞いたところ、昭和生まれには皆無でした。対して平成生まれは、ごくありふれた光景であったという声が圧倒的な多数を占めていました。

ちなみに平成一桁生まれのなかには、苗字ではなく「小学校時代は、名前を呼び捨てしていた」という思い出を語ってくれる女性もいました。その後、中・高校時代には苗字を呼び捨てにすることが多くなったのだとのことでした。

平成から令和に変わり、呼び捨て女子はどう変化する?

今回、聞いた範囲では、呼び捨て女子を問題視する声はほとんどありませんでした。気になるのは、問題視する声が少なすぎることです。

どちらも呼び捨て、あるいは「さん」か「くん」付けにしているなら納得できます。お互い様ですから。一方だけ呼び捨てでは、不平等に感じます。もちろん当人たちがよければ他人が口をはさむのは、よけいなお世話ではありますが。

というのは、小・中校生の一部男子には不満をもらす声もないわけではないのです。

「男子はちゃんと『さん』付けにするのに、女子だけ!」と言いますが、高校生になるとほとんど聞かれなくなるのです。

小・中校生なら無邪気に本心を語っても、高校生ともなれば不満を持っていながら「触らぬ女子に祟りなし」的に不快を表さなくなるのかなとも思ってしまうのです。おとなたちが問題視しないのも「ものわかりの悪いおとな」になりたくないという気持ちからでなければいいなと思うばかりです。

令和生まれの女子は、男子をどう呼ぶのでしょうか。

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