巧妙なSNSイジメの体験談。我が子を被害者にも加害者にもさせないために

LIMO / 2019年5月24日 20時0分

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巧妙なSNSイジメの体験談。我が子を被害者にも加害者にもさせないために

最近のイジメは、ネットを駆使し、より巧妙なものになっているのをご存知でしょうか。イジメは早期発見、早期解決が大切ですが…なかなか見つけにくい、というのが現状です。

今回は、お子さんがSNS等を使用した、卑劣なネットいじめにあった、という方の体験談をご紹介します。巧妙化するイジメの実態。もし、自分の子供が当事者となったら…あなたはどう対応しますか?

■きっかけは些細なことでした

今回お話してくださったのは、中学3年生の女の子の母親であるAさん。Aさんのお子さんは、一部のクラスメイトから陰湿なネットイジメを受けていたのだそうです。

「中学2年生になった当初は、娘はよくクラスの仲よしグループの話をしてくれました。グループは娘を入れて5人。試験前には誰かの家に集まって試験勉強をしたり、休日にはみんなで出かけたりしていました。ただ、娘が家でずっとスマホをいじっているのが少々気になったので注意すると、『LINEの会話に入らないと、明日学校でみんなの話についていけない』と言うのが気にはなっていました。

2学期になった頃から、あれほど活発でお喋り好きだった娘が笑顔も見せず、口数も少なくなり、家でもふさぎこんでしまうようになりました。『どうしたの?』と聞いても『何にもない』と答えるばかり。スマホも見なくなり、休日も家に閉じこもり、学校の話もまったくしなくなったのです。

『何にもないはずないじゃない』と食い下がると、娘は大粒の涙を流しながら『友達とうまくいっていないの』と話してくれたんです。そのときは、ただのケンカなのかな…と思っていたんです。私たちの時代も、ちょっとしたいさかいが原因で、いわゆるグループ内での無視、というのはよくあったので。

『しんどかったら、学校休んでもいいよ。先生に話してあげるよ。何が原因なの?』と聞くと、娘はスマホを見せてくれました。すると、グループLINEで『なんか調子にのってるよね?』『本当にウザイよ』『友達だから教えてあげるけど、髪型、へんだからね?笑』など、娘への攻撃的な文言。インスタグラムやFacebookのコメント欄に『決め顔ダサい。ウケる笑』『まじブス』などの中傷。なぜ娘が…という気持ちと、クラスメイトに対する怒りで私まで涙が出てきました。

攻撃のきっかけは、娘の英語のテストの点数が、ひとりよかったこと。みんなで一緒に勉強していたのに、ひとりだけ点数がいいのはおかしい、とグループのひとりが言いだしたのがはじまりだったのだとか。『抜けがけして勉強?』『もしかしてカンニング?』と娘を責める言葉がだんだんとエスカレートして、ネットイジメに発展していったのです」

■事態は収束したけれど…

「私はすぐに担任に報告。スマホの画面を見せると、担任はまったく知らなかった、と驚愕していました。
すぐに話し合いの場を設けてもらい、相手の子供たちから謝罪の言葉ももらいました。

娘はその後、他のクラスメイトと共に過ごしていたようです。3年生になった今、イジメをしていた子たちとはクラスも別れ、笑顔も戻りました。いい機会だから…と主人と娘はしっかりとスマホの使い方、友達について話し合い、今では娘は必要以上にスマホをいじらなくなりました。Facebookもインスタグラムももう止めました」

「私たちはスムーズに解決できてラッキーだったと思います」と話してくれたAさん。

SNSを使ったイジメは、本人が申し出ないとなかなか早期発見できません。また、Facebookやインスタグラムでの誹謗中傷は、相手が匿名の場合、誰だかわからず、子供が「親や先生に話しても犯人がわからないから解決できない」と泣き寝入りする場合もあります。

また、ネットでの誹謗中傷というは、スマホさえあれば、誰でもどこでも簡単に行えます。その手軽さゆえ、あまり深刻に考えず、「ちょっと気に入らないから」「気に食わないことがあったから」と軽い気持ちで行う子供が多いのも問題です。その点では、自分の子供が簡単に被害者になるのと同じくらい、簡単に加害者になる可能性も高いのです。

ただ単にスマホを取り上げると解決になるか…というとそういうワケではありません。
我が子をネットイジメの被害者にも加害者にもさせないために、スマホを与えるときにしっかりとその使い方について話しておくことが大切だと言えます。

もし、イジメにあった場合、大切なのは親が子供の安全地帯になってあげること。これはネット上のイジメでも例外ではありません。抱えきれない問題を子供がひとりで無理矢理抱えこんでしまわないように、しっかりと親子の信頼関係を築いておくことが、イジメの被害者にも加害者にもさせないことへの第一歩なのです。

■速やかな対応を

スマホを与えた当初は、SNSなんて興味がない…という態度だった子供も、友達に影響されてSNSを使用しはじめる、ということもよくあります。最初に話して終わり、とするのではなく、定期的にスマホの使い方やリテラシー教育を行うことが重要なのではないでしょうか。

スマホは非常に便利なツールであると同時に、リスクも非常に高いものである、ということを親子で忘れないようにしておきたいものですね。

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