母親の「自己犠牲」が抱えるリスク。何をしても批判されがちの世の風潮
LIMO / 2019年5月25日 11時0分
母親の「自己犠牲」が抱えるリスク。何をしても批判されがちの世の風潮
最近、出産後の復帰や活躍が活発になってきていますが、そもそも育児に家事と忙しい毎日の中で、ママがみんな活躍できるとは限りません。
産後の回復に時間が必要なママ、高齢出産のため育児生活が身にこたえているママ、病気治療中のママ、そして何とかして働きたいけれど保育園が利用できないママ。いろんな家庭があります。社会的にも厳しい目にさらされやすく、ホッと息抜きしていると「育児中の身なのに」とママを批判する風潮もあります。
一方で残業しながら頑張って働いていると「子供がかわいそう」と言われるなど、何をしても批判されてしまうのが世の母親のようです。
母親の時間はゼロが当たり前?
子どものために母親は時間を使い切るような生活をしています。特に乳幼児期はお世話でかかりきりになり、母親が一人で犠牲になりがちです。そういう生活の中で息抜きをすることもありますし、前向きに働き始めようとしているママもいます。もがいて進んでいるのに、それを真っ向から批判されると倒れそうになってしまいます。
無言の圧力で、周囲から「母親」「妻」という「あるべき姿」を押し付けられると、非常に重苦しいものです。このような批判や圧力を受けると、よし頑張ろうという気持ちにはつながりません。女性を蝕むような押しつけの価値観には注意をはらっていきましょう。
母親の「自己犠牲」が抱えるリスク
人の目が気になってしまう、批判されてショックを受けたことがある、自由な生活はできそうもない…母親がそう思い込んでしまうと、子どもとの毎日が辛いものとなってしまいます。「自分のことは後回し」「考えない」という発想は、「母親として実に素晴らしいもの」などではありません。
自分を大切にしていない人が、本当の意味で子どもを大切にできるでしょうか。自分を大切にできる余裕がなければ、心が荒れ、余裕も失ってしまいます。自分を大切にできる人こそ、家族も大切にできるのです。心に余裕があると、笑顔も多く、何か起きても何とかなると自分を信じていけます。子どもの話に耳を傾け、小さな変化に気付ける毎日が本当の育児生活です。
親が安定していると、子どもものびのび成長できます。貴重な子育ての期間ですから、まずは母親が自分を大切にできる環境が必要なのです。
自分らしさと自分の時間の取り戻し方
ママが出産した後も、育児中も、「自分らしさ」を取り戻すにはどのように対処したらいいのでしょうか。ポイントとなるのは、赤ちゃん・子どものペースとママのペースのバランスをとることにあります。
まずは、まだ小さい子どものペースをしっかりつかみ、スケジュール化してみます。1日の中で大半の時間を育児に費やしている実状がはっきりする一方で、隙間時間を見つけ出すことができます。
受験生のころ、学生であれば勉強の合間を縫ってテレビを見たりマンガを読んだり、すかさず息抜きをしていたりします。
同じように今の生活スケジュールを一覧表にしてみることで、時間を見つけ出しましょう。家事は時短・裏技を心がけます。料理は最近話題になっている作り置き。家族がいる時に数品でいいので作っておきます。時間があると、ついつい子どものために動きたくなりますが、ここはあえて、自分のために時間を使ってみましょう。
洗濯物は畳んで収納できなくても、ハンガーにかけて干すことで、乾いたらそのままクローゼットに掛けられます。片付けも、合間に1分だけ片付けるルールにして、家族で協力します。1日の中にきちんと自分の時間を作り、「頑張りすぎない」をモットーにして、家電も活用しながら負担を減らしていきましょう。
さいごに
幼い時期は、絶対に大人の手が必要です。そしてかならず成長していきます。今日と同じ1日はなく、必ず子どもは成長していきます。育児中の家庭では、ママが犠牲になることが当たり前ではなく、家族みんなで楽しく過ごしていくことが一番なのです。
そういう気持ちをしっかり持ち、批判してくる人が現れたとしても自分を見失わないように生き生きと育児生活を送っていきましょう。
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