小学校の居残りはもう昔話。子供は習い事で忙しく、先生は働き方改革中…

LIMO / 2019年5月29日 10時50分

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小学校の居残りはもう昔話。子供は習い事で忙しく、先生は働き方改革中…

今の小学生の親世代にとって、宿題を忘れてきたら居残りで勉強したり、再テストを放課後に受けるのは珍しいことではありませんでした。筆者も、小学5年生の時に漢字のまとめテストで合格点に達せず、再テストを放課後受けた経験があります。

しかし、筆者の子供たちの話によると、放課後に教室で居残り勉強をすることはほとんどないようです。居残ることがあっても図工の作品が遅れているなどの理由で、再テストといった勉強系に関わるものではありません。勉強系は業間休み※や昼休みに行われることが多いそうです。

また、宿題を忘れた時も授業と授業の合間にやらせるなど、居残り勉強をさせないよう先生方が指導していることを、子供達の話から感じ取っています。そこで今回は、居残り勉強を回避する傾向が強い理由を考えていきたいと思います。

※2時間目と3時間目の間などにある少し長めの休み時間

居残り勉強で下校時間が遅れる

まずは、学校側が居残り勉強を避けたい理由を探っていきます。

学校での居残りでレッスン時間が短くなる

学校と家の間に習い事教室があると、子供は下校の際にそのまま直行できるメリットがあります。筆者の子供たちが通う小学校でも、スイミングのバッグ、ピアノ教室のセットや学研、公文にそろばんなどの習い事カバンを手に通学している子がいます。

居残り勉強になると、習い事に行くのが遅れてしまいます。そうなると、習い事先の先生が心配したり、ピアノやスイミングのように時刻が決まっていると通常レッスンより短くなることもあるのです。親としては、月謝を払っている習い事の受講時間が短くなるのは不本意なことです。

先生のお説教タイムの影響で習い事に遅刻

これは筆者の子供の体験談です。小学1年生の秋に起きました。その時の担任は、昔ながらのベテラン教師だったことを最初に伝えておきます。

ある日、帰りの会で担任の先生がクラスで起きた問題について話をし始めました。いわゆる、お説教タイムです。問題に関係のない子も含めて延々と続き、普段より20分遅れて下校。

なかなか帰ってこない我が子が心配になり、筆者も思わず学校まで迎えに行きました。幸い家を出てすぐに会えたのですが、習い事のあるクラスメイトは大変だったようです。翌朝、子供が学校に行くと、何人かの子が「習い事に遅れたから大変だった」と口にしていたといいます。

その中の1人はそれ以降、ある時間になると掃除中でも途中で帰るようになりました。もちろん、クラスメイトはその行動に納得していませんが、「習い事に遅れるから先に帰る」の一点張りです。先生も容認しているので、筆者の子供も含めて違和感を感じる子は多くいました。

事の真相はというと、習い事に遅れるのを嫌がった親が、先生に定刻で帰らせてもらうことを認めさせたようでした。

習い事と居残り勉強の板挟みに悩む先生たち vs. 親の思惑

このように、先生たちは居残りさせると親からクレームがくることもあるので、居残り勉強を避けて問題を作らないように配慮しているのです。保護者との衝突のタネを撒かないよう、日頃から居残りがないような指導を心がけているのを感じています。

その一方で、筆者の周囲でも、下校時間と近い時間帯に習い事を入れないようにしている親は多くいます。一方、習い事に特に人気があるのは、短縮授業の多い水曜日です。「平日に通わせるなら、子供が確実に行ける曜日を」と狙っています。

働き方改革の影響も今後大きくなってくる

習い事だけではなく、先生たちを取り巻く状況によって居残り勉強がしづらいくなっています。

働き方改革の導入で朝の通勤時間も変化が起きた

子供の習い事の他に、政府主導で進めている働き方改革も影響していると考えられます。筆者の上の子が低学年だった頃、先生方も朝早くから学校にきていました。しかし、ここ2年は「あまり登校時間より早く学校に来てはいけない」と何度も指導されているようです。

子供達も、「○○先生は自転車で学校に来ている」とよく口にしています。生徒の登校時間とさほど変わらない時刻に先生たちも通勤していることになります。一昔前では信じられない光景ですが、現実として起きているのです。

居残りがあると業務が遅れる

居残り勉強があると、先生の実務時間が減ってしまうのは当然のことです。残業時間も厳しくチェックされるようになっています。生徒を放課後に残さないためにも、忘れた宿題や再テストは登校時間内に済ませるようにしています。

子供達の話によると、先生方は生徒に教室内にいつまでも残らないように指導をし、早めに教室や昇降口を施錠しているそうです。

まとめ・皮肉にも小学生と先生の目的が一致している

かつてのように、教室に残って友達とダラダラ会話をしたりする時代は終わったようです。保護者とのトラブル回避や働き方改革の影響を受け、居残り勉強のある学校は減少していくと思います。

忙しくなった小学生と、余裕ある仕事を目指して改革中の先生方を取り巻く環境は真逆ですが、双方の利害が一致するという、何とも皮肉な状況になっていると感じてしまいます。

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