やっぱり他人…義両親と「わかりあえないな…」と思った瞬間
LIMO / 2019年6月1日 19時45分
やっぱり他人…義両親と「わかりあえないな…」と思った瞬間
「育ってきた環境が違うから、価値観は否めない」なんて歌が昔流行しましたが、この世でもっともわかりあえない間柄、それは嫁と義両親なのかもしれません。
生き方や習慣、そして世代も違うのですから、何もしなくてもわかりあえる、と思うのが大間違い。大なり小なりお互いの努力が必要です。
しかし、その努力が水泡に帰す瞬間もあるもの。そこで今回は、「あぁ、やっぱり舅・姑とはわかりあえないな」と思った瞬間をリサーチしてみました。
こんな言動にイラッ!
「母乳がどうしても出なかった私。義実家でミルクをあげていると姑に、『あらあら、ミルクなの?可哀想ねぇ~』と言われた。ミルク=悪と思っている姑とはわかりあえません」(29歳/専業主婦)
「『実の娘だと思って、なんなりと言ってください』と宣言したし、ひんぱんに義実家に顔を出したり、うちに義両親を招待したり、自分なりに頑張ってきたつもりでした。しかし、ある日、姑に『私たちはしょせん他人だから』と言われて、あぁ、そっか…と張りつめていた糸がプツンと切れました。もしかしたら、いい嫁になれるよう頑張っている私の姿が、負担になっていたのかもしれませんね」(30歳/医療関係)
「うちはおやつは決まった時間にあげたい。でも舅や姑は、いつでもどこでも娘にお菓子をあげる。『決まった時間にあげないと、ご飯がちゃんと食べられなくなるので』と言うと、『まぁ、お菓子くらいいいじゃない。可哀想に』と言われた」(27歳/主婦)
「うちは義理実家を訪れるときは、あらかじめ連絡をいれるようにしている。それが私の実家でも同じこと。どれだけ親しい間柄でも、必ず事前にアポを取ります。ところが舅や姑は、アポなしでやってくる。昨日も、お風呂上がりの遅い時間にピンポ~ン…」(34歳パート)
「義理実家は県外の離れたところにあるので、盆と正月にしか帰省しません。でも、この帰省が憂鬱で仕方ない。なぜなら舅がことあるごとに『太ったなぁ』と言ってくるから。舅にしたら、私はもう家族の一員だから、遠慮なし、という気持ちの表れなのかもしれませんが、夫に言われてもムカつくひと言を、舅なんかに言われたくない!というのが本音です。言われっぱなしはムカつく!と思って5キロのダイエットを成功させてから帰省しても『お、今場所の調子はどうだ』と言ってきた。旦那に『これはれっきとしたセクハラだ』と訴えても、『冗談だから水に流して』で終わらせる。離婚の文字が頭にチラつくこの頃です」(34歳/主婦)
冷静になれればいいのだけれど…
近くて遠い他人、義両親。まったくの他人なら、聞き流せるひと言や、笑って済ませる言動も、なぜか義両親にされたり言われたりすると、心穏やかではいられない。
それはなぜか?なぜなら、義両親との関係が、ときとして夫婦の関係に影響を及ぼすからではないでしょうか。
また、相手が「嫁だから」と、遠慮なしにこちらのテリトリーにずかずか入ってくるデリカシーの無さがイヤ、という人もいるかもしれません。義両親問題に限らず、人間関係のトラブルの原因は、えてして「思いやりのなさ」が発端になることが多いのです。
「わかりあえないなぁ」と思っている相手と、無理矢理わかりあおうと努力することこそ、不毛で疲れることはありません。「義両親とわかりあえないあなぁ」と感じた人は、そのまま「私は義両親とはわかりあえないんだ」とあっさり認めてしまえばいいのです。
「夫の両親だから」「家族だから」と無理に相手に合わせる必要もありませんし、相手の機嫌を取るようなマネをすることもないでしょう。
相手が変わるつもりがないのに、自分だけ相手の価値観にあわせる努力をするのはしんどいもの。ときには諦めることで楽になれる人間関係もあるのです。
とはいえ、ここで大切なのは、パートナーがどれだけ理解してくれるか。義両親のデリカシーのない言動を余裕を持って受けとめられるかどうか、これって夫がどれくらい理解してくれるかによるところが大きいのです。
義両親の愚痴を黙って聞いてくれて、「いつも苦労かけてごめんな」と言ってくれる、義両親と対立しても必ず夫は自分の味方をしてくれる、という信頼を構築できればベスト。
それが望めない夫なら、自分の気持ちが破たんする前に、気持ちの落としどころを見つけることが大切です。
異文化交流と割り切って
何度も繰り返しますが、世代、文化、生き方がまったく異なる義両親と、何もなくても心が通じ合う、というのはまれな話。良好な関係を構築するには双方の思いやりと努力が必要です。どうしてもわかりあえない、自分の気持ちを理解してもらえない、と感じるのなら、義両親との交流は、異文化間同士のコミュニケ―ション、と割り切ってしまうのもいいでしょう。
「あぁ、私はこう考えてるけど、お義父さん、お義母さんはこう考えてるんだ、おもしろいな」なんて思える境地に達することができれば…最高ですね。
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