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友だち付き合いが複雑になる?縦割り保育のメリット・デメリットを徹底調査

LIMO / 2019年7月17日 11時15分

友だち付き合いが複雑になる?縦割り保育のメリット・デメリットを徹底調査

友だち付き合いが複雑になる?縦割り保育のメリット・デメリットを徹底調査

幼稚園や保育園では同じ年齢の子どもが同じクラスで過ごす「横割り保育」が一般的ですが、近年では、3歳児から5歳児までの異年齢でクラス編成をする「縦割り保育」を取り入れる園も増えています。

一人っ子も増え近所の子供などとも遊ぶ機会が減っている現代にこそ、必要ともいわれる縦割り保育。そこで今回は、縦割り保育のメリット・デメリットをご紹介します。

縦割り保育ってなに?

縦割り保育とは、初めて集団生活に触れる3歳児から小学校入学を控えた5歳児までの異年齢の子どもが同じクラスとなって一緒に園生活を行う保育方法。ここに0歳児から2歳児までの未就学児が加わることもあります。

園によって毎日を縦割り保育で過ごしたり、週に何度か縦割り保育の時間を設けたりとやり方は様々。毎日を縦割り保育で過ごすという園でも日によって横割り保育の時間を設け、同年齢だけの制作や話し合いなどをしているようです。

縦割り保育の目的は?

子どもは、自分より大きい子や小さい子と関わることで、自然と社会のルールを学び思いやりの心を育むといわれています。とはいえ、少子化で兄弟や近所の子どもたちとの関りが少なくなっている現代では、子どもたちが異年齢の子どもとコミュニケーションを図る機会が少なくなっているのも事実です。

そこで、幼稚園や保育園で縦割り保育を取り入れることで、子どもたちは様々な年齢の子どもと交流することができ、成長につながると考えられています。

子どもにとっての縦割り保育のメリットは?

年下・年上の子どもと関わることによって、同年齢の子と遊ぶのとは違った刺激を受けることができます。例えば、入園したばかりの3歳児であれば、4歳児や5歳児にあこがれを抱いて、いろいろなことに挑戦してみようという意欲がわくでしょう。

逆に最年長の5歳児であれば、一人っ子でもお兄さん、お姉さんとしての自覚が芽生え、小さな子に優しくしようという思いやりが芽生えます。そんな姿を先生やママに褒められれば、子どもの自信にもつながります。

子どもにとっての縦割り保育のデメリットは?

縦割り保育では、異年齢だからこその欠点もあります。例えば、5歳児と3歳児ではコミュニケーション能力も力も差があるため、遊びの中では必ず年上が主導権を握ってしまうことがあります。力の差もあるので、ケンカの際は小さい子どもの方がけがをしないように注意するということも必要です。

逆に3歳児に合わせた遊びだと、4、5歳児には物足りなくなってしまうこともあり、幼稚園がつまらないと感じる原因にもなってしまいます。

そこで、縦割り保育を取り入れている園では、担任を2人にして危険に配慮したり、横割り保育の時間を設けて、年齢にあったカリキュラムを行う時間を設けたりと、縦割り保育で子どもたちがストレスを抱えないように工夫をしているようです。

ママにとってのメリットは?

ママにとっての縦割り保育のメリットは、子どもの成長が目に見えやすいということ。

というのも同年齢の横割り保育では、周りの子どもも一緒に成長するため、「あれができるようになった」「これができるようになった」と感じる機会が少ないのですが、縦割り保育だと異年齢の子と比べることができるため、「3歳児の頃より落ち着いた」「5歳児と対等に遊べるようになった」など成長を実感しやすく、1年後の子どもの姿なども想像しやすいといえます。

さらに、3歳児から5歳児までの子どものママがクラスにいるので、先輩ママから園や小学校などの情報を教えて貰いやすいというメリットも。子育ての悩みなども相談しやすい環境になっています。

ママにとってのデメリットは?

デメリットとしては、横割り保育に比べ子どもへの気配りが必要な場合があること。

異年齢が関わることで子どもたちの人間関係も複雑になるので、元気が無かったりストレスを感じていたりする時は、自分の子どものフォローや保育者とのこまめな情報交換が必要です。

また、横割り保育と違い、クラスに同じ年齢の子どもが少ないため、小学校に上がった時に知り合いが少ないということも考えられます。長く付き合えるママ友をたくさん作りたいという人は、子どもたちの卒園後の進路を事前にチェックしてから入園を検討したほうがいいかもしれません。

縦割り保育のよくある心配事

小学校は同じ年齢の子どもだけでクラス編成が行われるため、幼稚園・保育園との環境の違いに戸惑うのでは?と心配する方もいるようですが、結論からいうとその心配はあまりありません。

というのも、縦割り保育の園でもカリキュラムの中に横割り保育を取り入れて、同じ年齢の子どもだけで過ごす時間を設けているからです。その際は、発達段階に合わせた制作や話し合いなどを行うので、横割り保育だけの子どもに比べて入学時にできることが少ないというようなこともありません。

また、縦割り保育の子どもは、異年齢とのコミュニケーションで揉まれているので、友達作りもスムーズにいく子が多いようです。

縦割り保育で異年齢と積極的に関わろう

縦割り保育では、いろいろな年齢の子どもと関わることで、社会性やコミュニケーション能力を育むことができます。そこにはメリットもデメリットもありますが、これから幼稚園や保育園を選ぼうとしているなら、縦割り保育を行っている園も候補に入れてみてくださいね。

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