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年収1000万円以上の10世帯に1世帯は余剰資金なし。貯蓄体質になるコツとは

LIMO / 2019年8月5日 19時15分

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年収1000万円以上の10世帯に1世帯は余剰資金なし。貯蓄体質になるコツとは

年収と貯金額が、必ずしも比例しているとは限りません。決して高くはない年収の中で貯金に取り組んでいる人もいれば、年収1000万円で貯金ゼロというケースも存在します。

年収に関わらず、貯金ゼロという状態はやはり不安が伴うもの。将来に備えるためにも、今のうちからしっかりと貯金に取り組んでおきましょう。そこで今回は、貯金ゼロから脱出するためのヒントをお伝えします!

年収1000万円以上でも余剰資金なし?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]平成30年調査結果(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/futari/2018/)」(2018年)によると、「預貯金や有価証券、保険などの金融商品をいずれも保有していない世帯」は全体の1.6%となっています。年間収入1000万円以上の世帯においては0%となっています。

しかし、「金融資産なし世帯」を「預貯金以外の金融商品や、預貯金があってもそのうち運用または将来の備えを保有していない世帯」と定義した場合は、以下のように様相が変わってきます。(「年間収入別「金融資産なし世帯」の割合」の表を参照)

(/mwimgs/7/8/-/img_78ac9e42fff315dda01da53a8f142a7c13864.png)

拡大する(/mwimgs/7/8/-/img_78ac9e42fff315dda01da53a8f142a7c13864.png)

年間収入別「金融資産なし世帯」の割合(金融広報中央委員会の資料を参考に編集部作成)

これを見ると、1000万円以上の年間収入がある世帯でも、「11.1%」は金融資産を保有していません。

この調査では、銀行口座に残高があっても、運用や将来の備えがないと「金融資産ゼロ世帯」としてカウントしていますが、年間収入1000万円以上ある世帯のうち、「10世帯に1世帯で余剰資産としての貯蓄がない」という状況には、少々驚いた方もいるのではないでしょうか。

年収1000万円あっても、支出が多ければ当然ながら貯蓄は増えていきません。年収が高くても、「賢いお金の貯め方・使い方」を知っているかどうかが重要になります。

以下ではそのコツのヒントをご紹介します。

財布の見直しから始めよう

まずは、財布に関するルールを作ることから始めましょう。とくに、「レシートが3日間分以上たまっている」「ポイントカードが必要以上に多い」「財布に入っている金額が分からない」という方は、財布の扱いを見直す必要があるでしょう。

そこで、以下の3つのルールを決めておきましょう。財布に向き合う時間が増え、お金に対する意識が高まっていくはずですよ。

財布の中を確認する時間

「布団に入る前」「お風呂に入った後」など、財布の中をチェックするタイミングを決めておきましょう。こうすることで、1日1回は残金やレシートの内容に目を通す習慣が身に付きます。

レシートの保管方法

財布から取り出したレシートは、一定期間が過ぎたら処分するようにしましょう。「机の上に1週間分だけ置いておく」というように、保管場所や期間を決めておくのがポイントです。

カード類の上限枚数

ポイントカードやクレジットカードは、よく利用するものだけに限定しておきましょう。「ポイントカードは5枚、クレジットカードは2枚まで」といった上限を決めておくと、財布の中がスッキリします。

貯金の基本をおさえよう

「貯金=節約」というイメージですが、支出だけではなく収入を見直すのも大切です。それぞれの具体的な見直し方をご紹介しましょう。

固定費をチェックする

毎月決まった金額を払うことになる固定費は、節約効果が大きい項目です。より大きな節約効果を生み出したい人は、家賃が低い家を選ぶのもいいでしょう。

副業を始める

本業の昇給を待ち続けるより、副業で新たな収入を得るという手もあります。ただし、会社員が年間20万円以上の所得を得た場合、確定申告をする必要があります。また、会社で副業が認められているかの確認も怠らないようにしておきましょう。

リボ払いには要注意

最後に、リボ払いの危険性についてお伝えします。毎月の返済額が一定になるリボ払いは、「お金の管理がしやすい」「支払いが楽」というイメージをもっているかもしれません。しかし、そこには思わぬ落とし穴が存在するのです。

それは、年間約15%という金利の高さ。15万円分の支払いを「毎月1万円の元利定額返済でリボ払い」にすると、合計1万7,152円の金利を支払うことになります。

「15万円を月1万円ずつ返済するなら、返済期間は15カ月」と思いきや、実際は17カ月に渡って返済することに。金利がかからない一括払いと比べると、リボ払いのリスクがいかに大きいかが感じられるでしょう。

まとめ

「財布の中の金額を把握していない」「リボ払いで総額いくら払っているのか分からない」といった状況だと、貯金が思うように増えないのも無理はありません。

まずは自分のお金に興味を持ち、所持金だけではなくお金の流れにも意識を向けましょう。そうしているうちに、自然と節約意識が高まっていくはずですよ。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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