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「それってモラハラかも」正論や事実でも要注意!夫婦や親子でも配慮すべきこと

LIMO / 2019年8月10日 20時45分

「それってモラハラかも」正論や事実でも要注意!夫婦や親子でも配慮すべきこと

「それってモラハラかも」正論や事実でも要注意!夫婦や親子でも配慮すべきこと

「友達や職場の人と違って、家族には遠慮なく話せる」という方も多いのではないでしょうか。相手の言動をみて「もっとこうしたら?」「あなたはここが間違っている」とストレートにいいたくなることもあるでしょう。

しかし、それが正論でも相手が傷ついてしまう可能性もゼロではありません。大切な家族を傷つけないためにも、ご自身の言動を振り返ってみましょう。

「モラハラ」について知っておこう

「モラハラ」という言葉をご存知でしょうか。これは、相手の人格や能力、容姿などを言葉で否定することを意味しています。

モラハラを受けた人は思考と言動を抑制されてしまうため、反抗する気が起こらず「相手のいう通りだ」と受け入れてしまうことも。自分への自信を失う、自虐的な考え方をしてしまうなど、苦しみが続きやすいのも特徴です。

たとえ仕事のストレスによる八つ当たりの言葉や、本人が事実だと捉えていたとしても、モラハラである事実は変わりありません。精神的な苦痛を受けていること自体が大きな問題なのです。

モラハラの事例をチェック

では、モラハラの具体的な例をみてみましょう。夫からモラハラを受けていた方が、実際にいわれた言葉を聞いてみました。

・「私の性格や能力、外見のことを否定されました。『ブス』『グズ』『バカ』だけでなく、『お前は仕事ができない』『人を気遣えない』など。いわれていた当時は、『確かにその通りだ』と無理に納得しようとしていましたね」

・「下手なりに頑張って作った料理を『まずい。これは料理じゃなくてゴミだ』といわれた」

・「営業職に向いていない私に対し、『社会不適合者だな。お前にできる仕事はない』と発言。仕事に自信がなかったので、なにも反論できませんでした」

どれも、信じられないような言葉ばかりでしたね。このようなセリフは、第三者の前ではいえないはず。本人も「他人に聞かれるとまずい」という気持ちはあるのでしょう。

正論は人を傷つけることもある

相手にキツい言葉を投げかける人のなかには、「正論をいっているだけなのに」と感じているケースもあります。たしかに、相手に正論を伝えるのは大切なこと。しかし、その正論は人の心を傷つけてしまうリスクもあるのです。その具体例をみてみましょう。

・「育児や家事で精一杯で、夕方になっても部屋が散らかったままでした。すると、仕事から帰宅した夫に『昼間のうちに掃除したらいいじゃん』と指摘されたのです。たしかにその通りなのですが、まるで『昼間あれだけ時間があるのに』『部屋が汚いな』といわれている気分になりました」

・「子どものおむつ替えをしていたら、妻に『おしりは優しく拭いてあげて。そのテープの止め方はダメ。もっと丁寧に』と横から口を出されました。こっちは慣れない育児を手伝っているのに、次から次へと間違いを注意されている気分でショックです」

「したいけどできなかった」「良かれと思ってやった」という状況で正論を述べられると、いつも以上にダメージを受けてしまう傾向にあります。相手に発言する際は、「正しいことを伝えないと」だけでなく「いわれた相手がどう感じるか」も考えておきましょう。

まとめ

ちょっとした言葉で人を傷つけないためにも、普段から「相手はどう思うか」「もっと別の表現はできないか」と考える癖をつけておきましょう。

とくに夫婦や親子の場合、つい口調が強くなってしまいがち。「いいたいことは何でもいえる仲だ」と思っていたのに、相手の心は傷ついていた…というケースも考えられます。他人だけでなく家族に対しても、言葉選びには十分気をつけておきたいですね。

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