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大学進学を考える夏から奨学金を考えるなら、高3からじゃ遅すぎる!?

LIMO / 2019年8月16日 6時15分

大学進学を考える夏から奨学金を考えるなら、高3からじゃ遅すぎる!?

大学進学を考える夏から奨学金を考えるなら、高3からじゃ遅すぎる!?

大学進学にそれなりにお金の準備をしていても、子供が親の予想外の進路に行きたい!といいはじめたら、どうします?「うちにはお金がないから」といって諦めてもらうか、何とか算段して親子で頑張るか…。

大学の学費の算段といえば「奨学金」です。とはいえ奨学金のホームページ見ても分かりづらいし「どうすりゃいいんだ?」と思っている親御さんも多いのでは?「どうすりゃいいんだ?」と思っているうちの一人である筆者が、色々調べてみました。

大学の奨学金って、どんなのがあるの?

給付型と貸与(たいよ)型があります。要は「もらえるか?」「借りるか?」ということです。

給付型

日本学生支援機構の給付型奨学金(https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/shikaku/index.htm)があります。収入の基準があり、住民税非課税、およびそれに準ずる世帯(目安で親子4人世帯の収入が380万円まで)に受給資格があります。シミュレーションできるページ(https://shogakukin-simulator.jasso.go.jp)もあります。

また、学校独自のものや、企業が運営しているもの、地方自治体が運営しているものもあります。

貸与型

日本学生支援機構の貸与型奨学金には、「第一種」と「第二種」があります。第一種は、利息の付かないタイプで、評定平均3.5以上が目安で一定の所得制限があります。第二種は利息が付くタイプです。

第一種は、月の給付額が自宅から通学で私立の場合2万円、3万円、4万円、5万4千円まで選べます。(公立/私立、自宅からと下宿とで違います)

第二種は、2万円~12万円まで、1万円刻みで設定できます。貸与型も同じくシミュレーションできるページ(https://shogakukin-simulator.jasso.go.jp/)があります。利息は返済が始まってから(つまり卒業後)付きます。支援機構のホームページに金利が年3%とあり、ビビりました。今どき住宅ローンだって1%台なのに…思わず電話して聞いてしまいました。第二種の令(https://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/riritsu/riritsu_19ikou.html#%EF%BC%B201)和元年度に5月貸与終了した者の貸与利率(http://www.jasso.go.jp/shogakukin/seido/riritsu/riritsu_19ikou.html#%EF%BC%B201)は、0.146%で、利率固定方式と利率見直し方式があります。

※利率は貸与終了月に確定し、返済方式は「元利均等方式」です。

手続きは「知らなかった」じゃ遅い!先手必勝が絶対

「先手必勝」と銘打ったのには理由があります。大学入学直後からの奨学金は、高校3年生の5~6月に予約をしなくてはならないからです。

それよりも先手必勝なのは、第一種(利息ナシ)の評定平均の3.5の算出期間が高校1年と2年の成績(評定)だからです。高3になってからではまったく遅いのです。高校の先生に聞いたら「良ければよいほどいい、4.0目指せ!」と発破掛けられました。成績が上の子から取っていくので評定が良ければよいほどベターなのです。

学校独自の奨学金制度や、自治体、企業の奨学金制度もある

市町村や自治体が運営している奨学金もあるということなので、住んでいる区や都に聞いてみましたが、東京都には残念ながらその制度はなさそうです。基金を設置しているは、都道府県(https://www.jasso.go.jp/shogakukin/chihoshien/sosei/seido/sousei_ken.html)だと、山口県、鳥取県、徳島県、香川県、富山県、新潟県、鹿児島県、栃木県、福井県、山梨県などです。地方の自治体その他の地方公共団体(https://www.jasso.go.jp/shogakukin/chihoshien/sosei/seido/sousei_shi.html)は、佐世保市や喜多方市などです。

学校独自の奨学金制度を持っている大学もあります。民間財団の奨学金(企業がこの学校と指名で奨学金を出す制度)もあります。

「借金」をしてでもその勉強がしたいか?どうか今一度子供に問うことも必要!?

「奨学金」というと聞こえはいいですが、「借金」であることには変わりはありません。第二種は利息も付きます。支払いが滞れば、第一種でも第二種でも年利5%の延滞金が課せられます。

卒業後をシミュレーションしてみましょう。奨学金を240万円借りた場合、第一種奨学金(利息なし)でも、卒業後働き始めてから毎月1万円の返済なら20年、2 万円なら10年返し続けなければなりません。卒業後、就職して月給18万円の場合、社会保険を引かれて手取りは約16万円、翌年から住民税も引かれ約14~15万円になります。そこから奨学金分の返済をするとなかなか厳しい。 つい、親である今の自分たちの今の収入の感覚で考えてしまいますが、全然違います。

「できれば奨学金を利用しないで大学に行かせたい」というのが親心です。でも、勉強したいという決心が固いのなら、知恵を絞って応援しましょう。まずは、日本学生支援機構の貸与型の第一種奨学金(利息なし)が借りられるよう、高1高2の評定平均3.5以上をキープして!と子供たちに伝えておけるといいですね。

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