中学受験に血眼になる親が地方にも出現! その驚くべき実態とは

LIMO / 2019年8月22日 10時15分

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中学受験に血眼になる親が地方にも出現! その驚くべき実態とは

中学受験というと、首都圏や近畿圏を中心とした話というイメージがありますよね。地方で子育てをしていると、中学受験とは無縁で「学区の中学校に通う」というケースがほとんどです。しかし、2000年代半ば頃から各地で登場した公立中高一貫校により、地方の小学生を取り巻く環境が変わりつつあるのをご存知でしょうか?

「高学年からでは間に合わない」と焦る保護者が続出

中学受験は大都市限定の話のように思われますが、地方でも年々過熱しています。筆者が地方都市で塾講師として働いていた頃は、ちょうど全国各地で中高一貫校が開校した時期と重なっていました。

勤めていた教室でも、初年度は手探り状態で中高一貫校を希望する生徒を指導。2年目以降は過去問をもとに、学校側はどういった力を生徒に求めているのかを考えるようになりましたが、結果、先生全員が同じ認識を持つようになったのです。それは、短期間で合格に持っていくのは極めて困難ということでした。

公立中高一貫校の入試は普通の学力試験とは異なり、「適性検査」と呼ばれる国算理社をバランスよく混ぜた問題が出されます。問題を見ていると、あらゆる分野に興味関心のアンテナがないと解けないように工夫され、小学6年生になってから付け焼刃的に対策を講じるのが難しいことは明らか。低学年からの学習習慣が何よりも大切と感じました。

すると、そのことを認識し始めた保護者たちが、自分の子供たちに早い段階で塾通いをさせるようになってきたのです。

地方の教育産業も”儲けのチャンス”とばかり小学生の入会に力を入れるように

かつて身を置いた世界を悪くは言いたくありませんが、少子化は避けられない時代に公立中高一貫の登場は地方の塾業界にとっては願ってもないことでした。そのため、首都圏や近畿圏の子供達と同じように、小学4年からの本格的な通塾をアピールする塾が増えていきました。

かつての地方の塾では、中学2年生や3年生がメインターゲット。高校受験が終わると、トップ高校に進学する生徒を除けば、大半の生徒は塾を去っていきました。しかし、公立中高一貫校の登場で、小学校低学年からの入塾も珍しくなく、生徒の年齢層が広がる方向に変化してきたのです。

高校入試と異なり、親主導のケースが多い中学入試はお金のかけかたも尋常ではありません。「何としてでも狭き門に我が子を通したい」という親の情熱が、小学生からの高額な塾費用の投下につながっていきます。塾といえども、企業です。利益を上げなければいけません。そういったお金の面でも、中高一貫校ができる前と比べると、塾が力を入れ入会を勧める年齢層が格段に低くなってきているのです。

小学生時代から教育費が天井知らずに!?

都市部の塾に比べれば、費用は抑えられてはいますが、中学受験をするとなると小学4年生頃から教育費がかかるようになります。学年が上がると月謝も高くなるので、入会した時はお得と感じていても、受験学年になると家計を圧迫するまでになることもあります。

夏休みのほとんどを夏期講習会に通うことになったり、勉強合宿を企画する塾もあるので、親としては入会時の月謝だけでなく、5年生や6年生時の費用も確認することが大切です。また、必要ないと感じた講習会は、時には断る勇気も必要です。大学までにかかる教育費を常日頃から計算し、余計な教育費を出さないよう意識することが必要でしょう。

中学受験が親の自己満足になるケースも

中学受験による教育虐待も、大都市圏限定の話ではありません。我が子が高倍率の中高一貫校受験を突破することが、親のステータスになると考えている人もいるのです。

子供本人は受ける気もないのに、「あの中高一貫校を受験した」ということで箔をつけさせようと企む親もいます。勉強するのは子供なのに、その気持ちを無視して中学受験を押し付ける親は地方にもいるのです。しかし、小学生時代にあまりにも強制的に勉強をさせると、たいていの子は勉強嫌いになります。

また、教育熱心な親同士のトラブルや成績を聞き出そうとする駆け引きに巻き込まれることもあります。「受験するの?」「塾とか通わないの?」と探りを入れるママさんがいたら、上手くかわして近づかないことが一番です。思わぬところでトラブルや変な噂を立てられてしまうこともありえます。もはや「地方だからのんびりと子育てできる」ということではなくなっている面もあるのです。

子供の勉強は目先のことばかりはなく長い目で見ることが大切

首都圏のように多種多様な中学がない地方では、受験を決めても受ける中学の選択肢は限られています。そういうこともあり、受験を決意した子は一様に狭き門に向かって必死に勉強をしています。努力むなしく合格を手にすることができずに打ちのめされる子もいますが、全員が立ち直れるとは限りません。

選択肢が少ないからこそ、「本当に我が子は中学受験に向いているのか」「遅咲きタイプだから高校入試まで待とうか」と熟考を重ねることが大切です。親の方が中学受験に夢中になると、周囲が見えなくなり子供を潰す可能性が高まります。あくまで子供の考えや性格を踏まえて、中学受験をするかどうか判断したいものですね。

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