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「姑が甘やかした夫を妻が育てる」理不尽さ。現代の嫁姑問題の原因は?

LIMO / 2019年8月28日 10時15分

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「姑が甘やかした夫を妻が育てる」理不尽さ。現代の嫁姑問題の原因は?

「嫁ぐ」「夫の家に入る」という概念が薄れている現代においても、いまだに根深い嫁姑問題。「お姑さんのことが好きになれない」「自分への態度と息子(夫)への態度との違いにウンザリ」という人も少なくないでしょう。

姑に対する苦手意識を突き詰めて考えていくと、夫の問題点や夫と姑の関係性が浮き彫りになることも。筆者の経験からお話します。

夫が、自分の母親と妻の間に入ってくれるかどうかは大きい

筆者の夫の実家は、筆者宅から車で30分ほどの距離にあります。そのため、お盆やお正月に限らず、月に1度くらいのペースで会っており、筆者が一人で1歳の子どもの顔を見せに義実家に行くこともあれば、逆に義両親が筆者宅に遊びに来ることも。基本的に、義両親とも筆者によくしてくれています。

夫はと言うと、現役の時は企業戦士でバリバリ働いていたためほとんど家にいなかった義父よりも、専業主婦でずっと家にいた義母の方が距離が近い様子。マザコンとまではいかないまでも、義母と筆者が仲良くしているのを非常に喜んでいるようです。

一方で、去年待望の孫が生まれ、もっと筆者や子どもとの距離を詰めたい義母の行動と、それをなんでも引き受けてしまう夫にしばしば困ることもあります。たとえば産後3週間に満たない頃のこと。産後の疲弊から筆者の体調が少し悪かった時、会社にいる夫から「今から母さんが見舞いに行くから。1時間くらいで着くって」とメールがきたことがありました。

誰かの手は借りたいけれども、産褥期で自分自身がボロボロで部屋も汚い状態の時に義母に来られるのはちょっと気を遣う…。筆者が「いや、大丈夫だからと伝えて。むしろ今来てもらっても私が疲れちゃうかも」と返信しましたが、「でも、母さんが行きたいって言ってる」と押し通されてしまいました。

もちろん義母の優しさは嬉しいものの、義母と筆者の意見がぶつかった時に義母の方を優先しがちな夫。今はまだ大丈夫ですが、今後何か大きな出来事が起きた時に夫が義母と筆者の間に入らず、義母側に立つかもしれないな…と、今から一抹の不安を抱いています。

「妻は夫を上手に育てなさい」に感じる強い違和感

筆者の夫はハッキリ言って家事育児をしない夫です。もちろん毎日一生懸命に働いてお給料を稼いできてくれているので、共働きの筆者が家事育児の大半を担うことに異存はありません。

しかし、この現状については専業主婦の義母による教育も大きな影響があると思っています。義父は働き詰めで家庭にはノータッチだったため、教育については義母に丸投げしていたようです。そんな義母は基本的に「男は働くから家のことをやらなくてもいい」という教育方針のもと、義姉のことはそれなりに自分のことは自分でできるように育て、夫のことは何でもやってあげていました。

家事育児分担の議論になると、必ずと言っていいほど「夫育てをするのが賢い妻」「夫を上手に誘導すればいい」という意見が出てきます。しかし、本来は夫の親がやるべきだった教育を妻がやらなくてはいけないことの理不尽さは否めません。親なら子どもの教育をするのは当然でしょうが、なぜ他人である夫の教育まで担わなくてはいけないのか…。

筆者の周囲には、「結婚する時に義母から『あの子は何もできないの。息子のお世話をよろしくね』と家政婦扱いされて絶句した」という友達もいます。また、「自分たちがしてこなかった夫の教育を私がするんだから、義両親から養育費をもらいたい」と冗談交じりに言う友達も。

家事育児を当たり前にする男性が増えている一方で、結婚すると自分の身の回りの世話をしてくれる人が母親から妻にスライドするという男性も一定数います。そんな男性の妻が、家事育児分担や夫育ての理不尽さから嫁姑問題にストレスを抱えているケースは少なくないのではないでしょうか。

姑に対する苦手意識の根本にあるものがわかれば対処法も導き出せる?

嫁姑問題と言っても、同居や別居、子どもの有無などそれぞれの家庭の事情があるので一概にこうだとは言えません。しかしその問題の根底には、両者の間に立つべき夫の当事者意識の欠如や家事育児に関する義実家の教育方針などが存在していることも珍しくないのでしょう。

姑へのイライラや苦手意識の本質がわかれば、夫との話し合いや距離の置き方など対処法や折り合いがつく考え方が導き出せ、大きなトラブルが防げるかもしれません。

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