就活面接で採用担当に嫌われる学生のNG会話。売り手市場と言われるけれど…
LIMO / 2019年9月28日 20時15分
就活面接で採用担当に嫌われる学生のNG会話。売り手市場と言われるけれど…
大学3年生や大学院1年生の就活が本格的になる秋。昨年来、経団連が従来の就活ルールを廃止する方向であるということが注目を集め、学生も企業側も不安と焦りを感じているケースが多いようです。そこで今回は就活ルールの変化について、また流動的な環境の中でもしっかり準備したい面接のポイントについて考えます。
見通しが不透明な就活ルールの変更と内定早期化
現在、経団連が加盟社向けに決めている新卒採用の就活ルールは、就職広報活動は大学3年生の3月から、採用選考活動は4年生の6月からというものです。
しかし、このルールは形骸化しているとされることから、経団連は現在定めている就活ルールの廃止を決めました。今のところ、2021年春の入社組には現行ルールが維持される方向ですが、2020年春およびそれ以降についてのルールは未定となっています。
一方で、近年続いている採用難により、企業は内定の早期化に動いています。優秀な学生を採用するために、いかにしてより早く学生に接触するかが課題となっているのです。
マイナビが発表した『2020年卒 マイナビ大学生就職内定率調査<6月特別調査>』によると、内々定率は2019年6月15日時点で72.0%にも達しています。また、「2020年卒 マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査」によると、就職広報活動解禁時までのインターン参加率は約8割にのぼったといいます。
「内定の早期化は悪いことばかりではない」と感じる人も少なくないでしょう。しかし、学生が内定の早期化に合わせていると、学業がおろそかになる可能性があります。また、内定の早期化と経団連の就活ルールに挟まれて、内定先が決まらず、いつまでも就活を続けなければならない学生が出てくる可能性もあります。
このように、従来の就活パターンが崩れつつある流れを見ていると、“通年採用”が当たり前になる時代が近づいているようにも見えます。通年採用が一般的になると、企業と学生がお互いを理解する機会が増えると共に、学生側は入社する企業を見極める時間をより多く設けられるということも考えられます。
採用面接で嫌われる受け答えは?
人手不足で売り手市場とは言うものの、人気企業ではやはり倍率は高くなるものです。そこで、企業側で採用活動を経験してきた社会人が指摘する学生のNGポイントから、特に面接の会話で印象を悪くする3つのパターンを挙げてみます。
1. 質問ができない
面接の場では、必ずといっていいほど「最後に何か質問はありますか」と聞かれますが、ここは質問という形で自分の企業研究の成果や熱意などをアピールするチャンス。よって、そこで質問がなかったり、的外れな質問をするのは勉強不足をさらけ出してしまう大きなマイナスポイントです。
2. 優先順位がつけられない
面接の場では、込み入った質問をされることもあるでしょう。そうした場合には、質問に関して重要なポイントから順番に回答することが重要です。そもそも面接(インタビュー)の時間は限られています。短時間に相手の聞きたいことを優先順位をつけて整理できず、だらだらと要を得ない答えをするのでは、相手にも内容が伝わりにくいものです。
3. 結論が見えない
上記の2.とも関係しますが、自分が言いたいことを一方的に述べるのではなく、「伝えたいことがしっかり伝わるように話をまとめる」ことは、社会人になってからも評価を大きく左右する要素です。面接官に「で、結論は何?」と思われないためには、しっかりと話の展開を考えることも必要と言えます。
おわりに
近年の人手不足は学生の就活にも影響を及ぼしています。就活ルールの見直しや内定の早期化は、人材確保に努めたいという企業側の意図の表れともいえるでしょう。とはいえ、採用する側が学生をふるいにかける基準が大きく変わることは考えにくいのも事実。今回の内容も参考にして、しっかり準備を進めていきましょう。
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