ママ友マウンティングは夫の「収入」から「家事育児協力」へ。ママ自身の働き方も理由に?

LIMO / 2019年9月8日 10時45分

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ママ友マウンティングは夫の「収入」から「家事育児協力」へ。ママ自身の働き方も理由に?

自分の方が優位でより幸せであるというマウンティング。既婚者女性のマウンティングと聞くと、夫の収入や生活レベル、子どもの成績などをイメージするでしょう。ママ友をテーマにしたテレビドラマでも多くは専業主婦が描かれ、マンション内における居住階数やランチの豪華さ、ファッション、子どもの習い事の数や種類など夫の職業や収入に準じて発生するあれこれが、彼女たちの一種のステータスとして演出されてきました。

しかし、こうしたマウンティング、今では少しずつ変化していると感じることがあります。筆者の経験を基にお話します。

夫の家事育児問題が夫選びのマウンティングに?

ママ友が集まって夫の愚痴大会になると、夫がいかに家事育児をしないかについての不平不満がかなりの割合を占めることがしばしば。それでも最近では、育休を取得して子育てに邁進したり家事全般をそつなくこなしたりする男性は、確実に増えてきています。

そのように、基本的には夫の家事育児ダメダメっぷりが全妻の共通認識としてある中で「うちの夫が家事育児をこれだけやってくれている」という発信が、マウンティングになることも少なくありません。

旦那さんが仕事で忙しいために2歳の子どものワンオペ育児を毎日頑張っている筆者の友人A。ある時、同じく子育て中であるAの姉と食事をしていた際に、ワンオペ育児の大変さを吐露しました。

するとAの姉から「うちの夫はかなり協力的。そういう人を選んだから」と言われてしまったのだとか。この言葉に「ワンオペ育児の話からいきなり夫選びでマウント取ってこないでよ」と辟易してしまったそうです。

一方で、この“ワンオペ育児”という状態もクセモノ。自分一人で子育てを担い、夫に頼れない“孤育て”をしている妻が多いことはわかりますが、時としてそれは「私の方が大変だ」合戦になってしまうこともあります。

「ワンオペ辛い」「ワンオペってそんなもんじゃないよ」

先日、友人の一人BがSNSで「今夜は夫が出張でいないからワンオペだよ~」と投稿。その後に続く文には「でも今週の日曜は夫がまる一日子どもを見ててくれて美容院と友達とのランチに行けるから、それまで頑張る!」と書き綴ってありました。

この投稿を見て「あれ?」と思った筆者。Bの旦那さんは基本的には毎日定時帰りのため、子どものお風呂や寝かしつけなどを平日普通にやっていることは知っていました。

筆者の夫は平日は終電間際で帰宅するものの、月に1、2回程度は土日に3時間程度、子どもの世話をしてくれます。そのため、筆者は自身のことを“ワンオペ育児”と称するのはちょっと違うかなと思っていました。現在旦那さんが単身赴任のため2人の子どもを本当にワンオペ育児している友人を知っているからです。

数日後、共通の友人Cに会った際に「平日ワンオペって当たり前だよね? 本当のワンオペは24時間365日だよね」とBの投稿について話題になりました。筆者も「まあ、たまに土日に手伝ってくれるレベルでさえ、ワンオペと自称するかどうか悩むことあるよね」と同調。Cもまた、筆者と同じくらい仕事が忙しい旦那さんがいます。

しかし、毎日定時で帰宅する旦那さんが育児を手伝ってくれるBにとっては、旦那さんの出張は心細く、「これが世に言うワンオペだ!」と大変さを発信したかったのでしょう。そして筆者がCとしていたのは「ワンオペってそんなもんじゃないよ」「こっちの方が大変だよ」とBに対してマウンティングする行為だったのだな、と後になって反省しました。

パート? 正社員? どのくらい家庭外で活躍しているのか

女性の社会進出が進んでいると言っても、その内訳はパート、アルバイト、派遣社員、正社員、自営業など、さまざまな働き方があります。

筆者はフリーランスでライターをしていますが、仕事柄、たくさんの人に会ったりいろいろな場所を取材したりしています。好奇心旺盛な自分に合った働き方をしているわけですが、先日、友人のDと仕事の話になり「いいね、楽しそうで」としきりに言われました。

子どもを幼稚園に入れているDは、家計のために平日は毎日5時間程、近所のコンビニでアルバイトをしています。Dは、「一応、仕事というかパートはしているけど社会で活躍していないからつまらない」と言うのです。

小学校に上がるまでは子どもと長く一緒に過ごしたいと、3歳まで保育園に入れずに専業主婦をし、3歳になってからは幼稚園を選んだD。少しずつ仕事をしたいとコンビニのパートを始めたものの、周囲には幼稚園の預かり保育を利用してバリバリ働いているママ友もいて、彼女たちの「家庭外で活躍している」姿を見るにつけ、自分に劣等感を覚えてしまっているとのことでした。

そんな中、筆者が世間話としてインタビューした有名人や仕事で訪れた話題のお店の話などをしたことが、Dにとっては「私は子育てしながらも仕事が充実していて毎日が楽しい」マウンティングに感じられたのかもしれません。

マウンティングだと思えばそうだし、思わなければマウンティングじゃない

マウンティングにおいて夫がどんな仕事をしているのか、年収はいくらかという基準しかないかつては、ある意味では妻たちの欲望や嫉妬が非常にわかりやすいものでした。しかし、生き方や家族の在り方が多様化している現代は、上記のようにさまざまなシーンで「あれ、これマウンティング?」と思う場面が増えてきたように思います。

自分と他人、生き方や考えが違うからこそ、そこに比較が生まれてしまうのは仕方がないこと。ただ単に自分の状況を話すだけで相手からはマウンティングと取られてしまうこともあれば、相手が何気なく言ったことを自分がマウンティングと受け取ってしまうこともあります。

自分と他人の違いを気にしすぎる人ほど、「隣の芝が青いのは当たり前」ということを念頭に置いて、自分のことだけを考えるようにすると、さまざまなマウンティングにいちいち傷つかずに済むのではないでしょうか。

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