ニューヨーカーが今いちばん読んでいるビジネス書は?(2019年8月調べ)
LIMO / 2019年9月6日 21時20分
ニューヨーカーが今いちばん読んでいるビジネス書は?(2019年8月調べ)
米書店バーンズ&ノーブルのビジネス書売れ筋トップ10
この記事では、某商社ニューヨーク本店に勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店のビジネス書コーナーで感じたことをお話ししていきます。
NYもそろそろ秋……と思うかもしれませんが、9月中旬には「インディアンサマー」と呼ばれる残暑が到来します。それを過ぎると一気に気温が下がり、風が涼しくなります。暑い夏とは違って、いろいろなところに出かけたくなる季節です。一度、NYの街をのんびりとお散歩して、秋の風景を堪能してみるのはいかがでしょうか。
それでは、先月のランキングを見ていきましょう。
バーンズ&ノーブル(BARNES & NOBLE)の8月のビジネス書売れ筋ランキング
※ 順位/タイトル/邦題(翻訳書がないものは編集部で独自に訳した仮題)/著者
1.Girl, Stop Apologizing: A Shame-Free Plan for Embracing and Achieving Your Goals (B&N Exclusive Edition)/(仮題)女子よ、謝ることをやめなさい:目標を達成するための不真面目な方法/著:レイチェル・ホリス
2.StrengthsFinder 2.0/(邦題)さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0(日本経済新聞出版社)/著:トム・ラス
3.How to Win Friends and Influence People (Special Anniversary Edition)/(邦題)人を動かす(創元社)/著:デール・カーネギー
4.The Art of War (Barnes & Noble Classics Series)/(邦題)孫子(岩波文庫ほか)/著:孫武 序論:ダラス・ギャルビン 翻訳:ライオネル・ジャイルズ
5.Shoe Dog: A Memoir by the Creator of Nike/(邦題)SHOE DOG(東洋経済新報社)/著:フィル・ナイト
6.The United States of Trump: How the President Really Sees America/(仮題)トランプ合衆国:大統領はアメリカをどう見ているか/著:ビル・オライリー
7.Dare to Lead: Brave Work. Tough Conversations. Whole Hearts./(仮題)思い切って率いなさい:勇敢な仕事。力強い対話。真心。/著:ブレネー・ブラウン
8.The 7 Habits of Highly Effective People: 25th Anniversary Edition/(邦題)完訳 7つの習慣 25周年記念版(キングベアー出版)/著:スティーブン・R・コヴィー
9.Alibaba: The House That Jack Ma Built/(仮題)アリババ:ジャック・マーが建てた家/著:ダンカン・クラーク
10.The Everything Guide to Investing in Your 20s & 30s/(仮題)あなたの20代と30代に投資するための完全ガイド/著:ジョー・ドゥアルテ
「才能の活かし方」と「人の動かし方」のベストセラー
まずは、2位にランクインした『StrengthsFinder 2.0』です。これは先月も4位にランクインしていました。日本でも『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』のタイトルでベストセラーになっていますが、この作品では、「その資質をどう使えばあなたの武器になるか」「どうすればその資質を持つ人たちを活かすことができるか」といった人の才能や強みなどの活かし方に焦点を当てています。自分の強みや才能は果たして何なのか、思い悩んでいる人は少なくないのではないでしょうか。
そして、3位は『How to Win Friends and Influence People』です。これも先月は7位に入っていましたが、自己啓発の古典ともいうべきデール・カーネギーの不朽の名著です。邦訳『人を動かす』をお読みになった方も多いと思いますが、人を動かすこと、好かれること、説得すること、変えることの原則について、実例をはさみながら説きほぐしています。
邦訳も好評のナイキ創業者の赤裸々な自叙伝
最後に紹介するのは、5位の『Shoe Dog』です。日本でもさまざまなメディアに取り上げられたこの作品は、世界的スポーツメーカー・ナイキの創業者フィル・ナイトの自叙伝で、ナイキという会社をどうやって創ったのかが彼の人生や想いとともに綴られています。数々の成功を収めたフィル・ナイトですが、その裏では、実にさまざまな苦労やストレスに見舞われていました。輝かしい成功だけではなく、失敗なども赤裸々に語られている作品です。ちなみに、本のタイトルの『Shoe Dog』は、靴の製造・販売・デザインなどすべてに身を捧げる人間という意味だそうです。靴にすべてを捧げたからこそ、彼は世界に誇るブランドを創れたのかもしれませんね。
まとめにかえて
今回は、日本でもすでにベストセラーになっている名著が数多くランクインした月となりましたが、上でご紹介したフィル・ナイトやドナルド・トランプ大統領、中国「アリババ」の創業者ジャック・マーなど、話題の人物にまつわる本もランキング入りしていますね。次回はどんな本が登場するのでしょうか。
それでは、次回のランキングをお楽しみに!
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