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有名企業をやめた4人のデキるサラリーマンが抱いた不安と不満

LIMO / 2019年9月17日 20時15分

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有名企業をやめた4人のデキるサラリーマンが抱いた不安と不満

誰もがうらやむようなハイキャリアであるにもかかわらず、会社をやめてしまう人がいますよね。周囲からすれば「超一流企業なのに」とか「あの会社でそれだけ評価されているのなら一生安泰なのに」と思いますが、当の本人には色々と不安や不満があるようです。そこで今回は、一流企業をやめた4人に会社をやめた理由を聞いてみました。

「このままでは成長がない」という不安

とある大手IT企業で働いていたAさんは、会社の同僚や先輩、上司を見ていて不安になったと言います。「中途採用で入ったが、大手だし誰もが名前を知っている企業だから社員は本当に有能で、刺激的な毎日が送れると思った。しかし、実際はそうではない。ほんの一握りのデキる人たちにぶら下がって生きているだけの人達が9割で、何も刺激的ではなかった」と語ります。

Aさんが想像していたのは、周囲の誰もが有能で、自分が焦りを感じて勉強したり自己投資したりするくらい刺激的な日々。Aさんは前職で、周囲の仕事への意欲やモチベーションが低いことが不満で、成長できなさそうだと感じて転職しました。しかし、せっかく転職しても不満なことは前の会社と何ら変わりなかったのだと言います。

「IT企業だと言っているのにパソコンがろくに使えない人間も多い。現場レベルではKPIへの意識もなく、ただ漫然と人に言われた仕事をしている人が多い。仕事ともいえないような雑用レベルのことを毎日時間をかけてやって、それを仕事だと思い込んでいる人がほとんど」とため息をつくAさん。

「やっぱり大企業にもなると、数が多いぶん仕事ができない人も多い。そういう人たちに飲み込まれて生きていくことになりそうで怖かった」というAさんは、現在外資系のIT企業に転職して張りのある仕事をしていると言います。

「外資系にも能力の低い人たちはいるけれど、評価がシビアで日本のように年齢や社歴を見ての『忖度評価』がない分、自分が頑張ればいいというモチベーションになる」のだそう。職場で能力や意欲がない人たちを見て不安になるのは、デキる人にはよくあることなのかもしれません。

次のステージがないと悟ったとき

大手電機メーカーで勤務するBさんは、次のポストがないことに気付いて転職したと言います。というのも、「誰でも受け入れる、古き良き大企業特有の寛容さで、ポストが全く空かない」。そのため、自分のキャリアとして次のステージに進めなかったのだと言います。

「上司からは、次に上にあがるのはお前だと毎回評価面談で言われていた。しかし、そうは言われてもポストがないからには上にあがれない。仕事ができない人でも年齢や社歴があがればどんどん上に行ける。そりゃよっぽど能力がなくて上にも気に入られない人は閑職に追いやられるけれど、閑職の中でも一応管理職としてのポストを与えてもらえる」と不満を語ってくれました。

大企業は体力があるので、仕事をしない人、成果があがらない人を放っておける寛容さがあるとBさんは言います。しかし、その環境が耐えがたくなるときがきました。ずっと「次は上の役職にあげてやる」と言われ続け、3年目に「ポストに空きが見つからないからだめだった」と上司にため息をつかれたときに転職しようと決めたのだそう。転職先ではチームマネージャーとして活躍しています。

自分の足で立ってみたかった

大手メディアで働いていたCさんは、独立して今はフリーの編集者として働いています。「大手メディアで経験を積んだことで、フリーとしての実績がまだあまりなかったときから使ってもらえた」とのこと。フリーの編集者以外にも、ライターの仕事をしたり写真を撮ったりと幅広く活動しています。同時に自分の会社の立ち上げ準備をしていて、毎日が充実していると言います。

「基礎を教えてくれた前の会社にはとても感謝している。そこで基礎を学び、人脈を作り、今がある。名の知れた会社に所属していて、その会社の名刺を持っていけば、たいていの人は会ってくれた。しかしフリーの場合はそうはいかなくて難しさを感じることもある。それでも、前職という信頼できるバックボーンがあるからと扉を開いてくれる人も多い」と会社勤めが今の仕事に生きていることを語ってくれました。

「メディアの仕事にはどうしても自分の思想が出てしまう。こういう仕事をしているからには、自分がやりたい仕事を突き詰めてやらないと逆に失礼だと思った。誰もが知る会社であっても、『自分はそうは思わないけど』というスタンスで仕事をやっていてはダメだと思った」と話してくれました。

会社の看板で稼ぐことへの不安

大手外資系金融に勤めていたDさん。彼も、Cさんと同じように独立して仕事を始めました。しかし、そのモチベーションはちょっとCさんとは違う様子。

「会社の看板を背負っているから自分は稼げているのではないか、何もない自分では1銭にもならないのではないかと不安だった」と話します。最初は、有名な外資系金融に入社できたことが誇らしかったと言うDさん。しかし、次第に不安を感じることが増えたのだそう。

「リーマンショックのような出来事があれば、会社が倒産してもおかしくない。そのとき、会社から放り出されたら自分は何をして生きていけばいいかわからなくなった。会社の看板を背負える自分が誇りだったのに、キャリアを積んでいけばいくほどそれが不安に変わった」と言います。

確かに、このご時世「え! あの会社が?」と思うような会社が倒産したり破綻したりしています。そういう状況になったときに、「稼げない自分」であることが不安だったのだそう。

Dさんは今は独立して、金融分野の仕事をしています。学生相手に金融や経済の基礎知識を教えたり、本を書いたり、金融機関のセミナー講師をしたりと毎日大忙し。「金融のことを叩きこんでくれた会社には本当に感謝している」と語る姿が印象的でした。

まとめ

周囲から見たら「あんないい会社をやめるなんてもったいない」と思うかもしれませんが、彼らは彼らなりに将来のことを見据えて決断していたのですね。今の会社でどう働き続けていくのか、自分のキャリアをどうしていくのか、一度考えてみてはいかがでしょうか。

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