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年収はそこそこあるのに増えないお金。ありがちな原因と年収別貯金のコツ

LIMO / 2019年9月14日 20時15分

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年収はそこそこあるのに増えないお金。ありがちな原因と年収別貯金のコツ

たとえ収入が多くても貯金は勝手に増えて行くものではありませんよね。逆に収入が少なくても、支出をきちんと管理している人は着実にお金を増やすことができます。

お金が貯まらないという人は今の行動を見直して、意識的に節約しなければ、老後に大変な思いをするかもしれません。そこで今回は、お金が貯まらない人がやってしまいがちな無駄遣いや、年収別の貯金対策を紹介します。

30代・40代の貯蓄に見る現実と理想のギャップ

まずはある調査から貯蓄の現実を見てみます。SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が2019年3月に発表した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査 2019(http://www.smbc-cf.com/news/datas/chousa_190306.pdf)」では、「貯蓄0円」と回答した人が約5人に1人という結果に。しかも2018年の17.1%から、2019年では23.1%に増加しているのです。

さらに、現在貯蓄できているという人の貯蓄額の調整平均※を見ると、30代が194万円、40代が196万円、全体で195万円。その一方で、「リタイアまでにいくら貯蓄があれば安心か」という質問への回答では、30代平均は4,955万円、40代平均は5,473万円と、思い描いている理想と実際に貯蓄できている金額に大きなギャップがあることがわかります。

※本調査では極端な値の影響を除外するため、10%調整平均(上位と下位からそれぞれ10%のデータを除外して算出した相加平均)を利用。

高収入でも陥りやすい、お金を使って後悔することは?

では、収入がある程度あったとしても、お金が無駄になった…と後悔することになるのはどんなケースなのでしょうか。以下に代表的なものを3つ挙げます。

やる気がない自己啓発

自己啓発は自分の意思で本気でやりたいと思わない限りなかなか身につくものではありません。たとえば、明確な目的もないのに英会話スクールに通ってみたり、資格試験の通信講座を受けたとしても、お金をかけるだけで終わってしまいます。単に周りがしているから、なんとなくやった方がいいと思ったからという曖昧な理由ではなく、本当に自分が必要だと感じ、今なら集中して学習できると思った時だけにした方が経済的ですし、身につきやすいものです。

ストレス解消のお酒

お酒の力を借りて仕事のストレスを解消するという人は少なくないでしょう。そんなタイプで収入がそこそこあれば、つい気が大きくなってハシゴ酒をしたり人におごったりして散財することも。お酒の席は普通の居酒屋でも1人5000円程かかり、回数が多くなれば簡単に出費が増えてしまうものです。ストレスを発散することも必要ではありますが、自分の身体と懐を痛めるような飲み方にならないように気をつけましょう。

むやみに生活水準を上げてしまうこと

高収入でも、その分出費が増えたら手元にお金は残りません。高級ブランド品や高級車に走ったり、高価な外食が習慣化してしまうと、何年たっても貯金が一向に増えないということに。頑張って働いたご褒美として年に数回の贅沢なら良いかもしれませんが、毎日の生活水準を上げると将来自分が苦しむことになりかねません。使いすぎ防止のため、毎月決まった金額を先取り貯金するようにし、残ったお金でやりくりするようにしましょう。

年収別に見る、貯金の仕方

年収が違えば、貯金を増やすために努力する方法も多少変わってきます。年収別の貯金対策を紹介しますので参考にしてみてください。

年収400万円未満:支出を減らして貯金へ

年収が400万円未満の場合、独身なら節約すれば貯金ができるかもしれませんが、家族がいる場合は日々の生活だけで精一杯になってしまう場合もあるでしょう。収入を増やすために副業や投資をするという考えもありますが、まず大切なのは不要不急の支出はカットしていくことです。

たとえば、格安スマホに切り替える、家賃が安いところに引っ越す、必要のない保険は解約するなど固定費を減らすのは精神的に負担がかかりにくくおすすめです。食費や交際費などの変動費を減らそうとすると、毎月「節約しなければ」と頭を悩ますことになりますが、固定費は一度減らせばほったらかしでも継続的な節約になるからです。

年収400万円以上:目的別に貯金をする

年収が400万円以上あれば、贅沢さえしなければ貯金に充分回せるようになります。ただし、貯金に目的を持たなければ貯金は増えないものです。特に一つの口座だけでお金を管理しようとすると、必要以上に生活費を使いすぎてしまう危険性もあります。

老後資金、教育資金、マイホーム資金などまず貯めたい目標と金額を決めて、目的別に口座を分けると残高も分かりやすく貯金に対するモチベーションも上がります。お給料が出た日に各口座に割り振ってしまい、手をつけずに管理しましょう。

年収600万円以上:ボーナスで一気に貯金を増やす

年収600万円以上の人はある程度ゆとりのある生活を実現できているのではないでしょうか。しかし、毎年のように海外旅行に行ったり、ブランド品を購入したりしていれば当然貯金は増えません。

現在は終身雇用の時代ではなくなってきていますし、この収入をいつまでもキープできるという保証はありません。生活水準を上げすぎないように注意して、お金は余裕があるうちに貯めておいた方が良いでしょう。毎月の貯金も大切ですが、ボーナス時にいつもより多めに貯金することにより、貯金額を一気に増やすことができます。

おわりに

「貯蓄ゼロ」という人がお金を増やすには「何のために・いつまでに・いくら貯めたい」という目標を持って、意識的に今の行動を変えないといけません。また、いくら収入が多くなったとしても、生活水準を上げてしまえば手元に残るお金は増えていきません。まず自分のできることから始めてくださいね。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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