計算問題でミスる子どもが買い物だと正解する。算数はスーパーで学べ!
LIMO / 2019年10月13日 9時45分

計算問題でミスる子どもが買い物だと正解する。算数はスーパーで学べ!
小学生になると学校で算数を学び、その中で計算は基本中の基本として勉強します。その先の算数や数学の土台となり正確さやスピードも求められますが、実は身近にも計算練習にもってこいの場所があります。
それがスーパーやコンビニ。学校の計算問題ができなくても買い物の計算はできてしまうのです。
数字をお金に置き換えると計算ができる
筆者の子どもがまだ小学校低学年の頃、一緒に買い物に行くと必ず駄菓子コーナーに立ち寄っていました。1個30円、50円という世界のお菓子は子どもには魅力的に見え、大人の財布にとってはとても優しい商品です。とはいえ、いくつでも買っていいわけではなく、子どもとのルールで1回の買い物は100円までとしていました。
そうすると子どもはギリギリの金額まで買おうと必死に駄菓子を選ぶのですが、いつも不思議だったのはちゃんと計算ができていることでした。
小学校で2桁の足し算を学ぶのは2年生です。繰り上がりのある計算も含まれるので、計算ができるようになるためには、とにかく数をこなしていくしかありません。
もちろん、繰り上がりでつまずくこともあり、子どもにとっては大きな壁です。実は娘も算数が苦手で、小学校低学年のうちは指を使うこともしばしば。親としては、ちゃんとできるのかなと不安になったこともありました。
そんな娘ですが、100円ルールを守るため駄菓子の計算はちゃんとしていました。たとえば55円のチョコと40円のクッキーなら合計で95になるとわかっていたのです。
加えて、繰り上がりもできたりするので35円のガムと58円の煎餅なら93円だとちゃんと計算をしていました。
これがもし紙に書かれた計算問題だったら、ここまでスムーズに答えることはできないと思います。宿題をしているときには「う〜ん」と考えるけれど、実践的なお金の計算なら子どもながらにちゃんと計算ができてしまうのです。これは親にとってとても不思議なことだったのは言うまでもありません。
およその数の感覚がつかめる
足し算だけではなく引き算や概数(およその数)、四捨五入もスーパーで勉強できます。たとえば、38円と49円のお菓子だったら、40円と50円と考えて計算すればいい、それが100円以下ならお母さんのOKが出るというのが感覚的にわかってくるようです。
概数も四捨五入も4年生で学びますが、小学校2年生や3年生くらいでもこの感覚は身に付いてきます。この根底にあるのは、駄菓子を買ってもらいたいという無垢な願望です。
しかも、100円ギリギリまで買って欲しいという気持ちがあるので計算するのも必死です。
もう1つおもしろいなと思ったのは、100円になるような組み合わせを考えるようになることでした。75円20円だと95円でもう買うことができない、でも40円と35円と25円にすれば100円ぴったりになり、しかも3個も買えるとわかるのです。
こういった文章問題は、算数の時間にも出されるようですが、紙に書かれた計算問題だったらここまで考えることはせず「え〜、わかんない」と投げ出すと思います。目の前に物があるわけではないので、リアリティがないからです。
でも、スーパーなら目の前に食べたい駄菓子が並んでいるので、自分のこととして考えることができるのです。だからこそ、普段はできない計算ができてしまうのだと筆者は考えています。
苦手な割合もお買い物で克服
小学校の算数での難関といえば、やはり割合です。20%とか3割といった言葉自体に抵抗があり、それを見ただけで「わかんない!」となってしまうことも多いようです。でも、これも計算と同じで買い物で感覚をつかむことができます。
娘と洋服を買いに行ったとき、20%OFFというシールが貼ってありました。それを見て筆者が「いくらになると思う?」と聞いたら「0.8をかければいいんだね」と答えたのです。
宿題であれほど悪戦苦闘していたのに、洋服の割引ならあっさり答えられたことにびっくり。割合の考えは感覚をつかむまでは難しいので、それに慣れさせるという意味でも買い物、とくに割引になるセールはオススメです。
買い物に行ったつもりで考えなさい
いくら買い物で計算ができるといっても、学校での評価は学校内で行われます。テストもその1つですが、もしわからない問題があったら、全部買い物に行ったつもりで考えなさいとアドバイスをしていました。
計算問題もそうですが、文章題も同じです。「ケイコさんが…」という問題だったら、ケイコさんを自分に置き換えるのです。
そうするとイメージがしやすくなって、状況が見えてきます。ここでイメージできるかがポイントなので、普段の買い物をどれだけ経験しているかが重要になってくるというわけです。
子どもに勉強を教える場所は学校や家庭の中だけではありません。教科書や参考書だけではつかめない物もあるはずだ、と筆者は考えてきました。
それがリアルの世界での経験です。そして、その経験が勉強に活かされることも少なくありませんでした。たった100円の駄菓子代で計算問題をマスターしてくれると思えば、安いものだと思いませんか?
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