「あ・く・ま・が・で・た」らすぐ相談!大切な子どもを守る「防犯教育」の重要性
LIMO / 2019年10月12日 20時30分
「あ・く・ま・が・で・た」らすぐ相談!大切な子どもを守る「防犯教育」の重要性
年々高まりを見せる、子どもの防犯教育の重要性。「知らない人に付いていってはダメ!」という一言だけでは、子どもの安全を守りきれない時代になっています。そこで今回は、ホームセキュリティの「ALSOK」が公開した調査結果を元に、子どもの防犯教育の重要性についてご紹介しましょう。
怖い目に遭った子どもは70人に1人
「ALSOK」は2019年8月、全国の小学校のクラス担任教諭815名(担当児童数:21,660人)に対し、小学生の防犯意識に関するアンケート調査を実施しました。この調査は、過去に同社のCSR活動である「ALSOKあんしん教室」を実施したクラスの担任教諭のみ対象とし、「担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する意識調査(https://www.alsok.co.jp/company/news/news_details.htm?alpc_news.news_detail_rev2=4137)」という形でリリースしています。
まずお話するのは、小学生の危険発生状況について。上記調査によると、登下校中あるいは外出中に「怖い目に遭ったことがある」児童は、21,660人中99人という結果となりました。 およそ70人に1人、全体の1.4%が登下校中などに身の危険を感じています。続けて、以下の回答結果をご覧ください。
Q.(担当する)児童はどのような目に遭いましたか?
・しつこく話しかけられた、つきまとわれた(連れ去り目的以外):44.5%
・声掛けによりどこかへ連れていかれそうになった:24.4%
・強引に手を引かれるなど無理やり連れていかれそうになった:23.4%
・脅迫、暴力行為を受けた:3.7%
・痴漢、わいせつ行為を受けた:2.0%
・その他:22.1%
・無回答:1.0%
児童が身の危険を感じたシチュエーションとして、「しつこく話しかけられた、つきまとわれた(連れ去り目的以外)」が最多に。強引に連れ去ろうとしたり、脅迫・暴力行為を行ったりと、悪質き極まりないケースもありました。なお、「その他」の項目には「写真を撮られた」、「にらまれた」、「靴ひもをほどかれた」などが含まれます。
具体的にどのような場所で怖い目に遭ったのか。もう3つほど、同調査における回答結果を見てみましょう。
Q.児童は、どこで被害に遭いましたか?
・通学路:51.2%
・通学路以外の通路:13.7%
・公園・空き地:11.0%
・公共施設内:5.0%
・駐車場・駐輪場:3.3%
・その他:6.0%
・不明、無回答:9.7%
Q.児童は、どのような時間帯に被害に遭いましたか?
・下校中:47.5%
・外出中(日没前):24.1%
・不明、無回答:15.0%
・登校中:9.7%
・外出中(日没後):3.7%
Q,児童はどのような誘い文句で声を掛けられましたか?
・興味系(タレントにならない?など):37.0%
・不明:31.5%
・その他(一緒に行こう、など):12.3%
・パフニング系:(お母さんが病院に運ばれたから一緒に、など):9.6%
・困惑系(雨が降ってきたので家まで送ってあげる、など):6.8%
・親切系(迷子の犬を一緒探して、など):2.7%
最も危ないのは、下校中の通学路。不審者は「ペットを見せてあげる」、「タレントにならない?」などと、子どもの興味・関心を惹く話題で近づきます。どのような場所・時間・人・言葉が危ないのか。まずは親御さん側が把握する必要があるでしょう。
■子どもだけで過ごす休日も危ない
子どもの身の安全を守る「防犯ブザー(アラーム)」ですが、休日になると所有率が激減します。同調査によると、登下校時の防犯ブザーの所有率が49.6%なのに対し、子どもだけで過ごす休日の所持率は7.2%にまで低下するとのことです。調査結果を要約してお伝えします。
子どもだけで過ごす休日の防犯ブザーの所持率
・繁華街やショッピングセンターへ行くとき:7.6%
・近所の公園や友達の家へ行くとき:10.0%
・お稽古事へ行くとき:7.2%
「外出中(日没前)」は元より、被害に遭いやすい時間帯でした。それにも関わらず、防犯ブザーの所持率が10.0%未満になるのは問題です。登下校時だけでなく、休日にも防犯ブザーを持つ習慣を、我が子に身につけさせるべきでしょう。子どもの外出前に「防犯ブザーは持った?」と、親御さんの積極的な声掛けが必要となります。
インターネット上でトラブルに遭う児童も
同調査によると、回答教員の約3割が「児童に防犯意識を高める授業をして欲しい」という保護者からの要望の高まりを感じています。また防犯教育の重要性を感じているのは、教員側も同様です。約8割の回答教員が「さらなるインターネットのリスク教育が必要」と回答しています。
とりわけ重要視されるのが、インターネットを介した情報発信のリスク。近年はSNSに個人情報を投稿したり、“ネット内いじめ”の加害者・被害者になったりするケースが増えています。それを未然に防ぐべく、インターネットのリスク教育に力を入れる教員が多いようです。また「ALSOK」もCSR活動の一環で“出前授業”を行っています。授業に参加した児童には、覚え言葉で情報発信時・受信時の注意ポイントを教えているようです。
ALSOKによる情報発信時の注意ポイント
・か:顔がはっきり映っていないか
・き:(著作権侵害など)禁止されていることではないか
・く:暮らしている場所が知られてしまれないか
・け:ケータイ番号など連絡先を教えても大丈夫か
・こ:(誰かを)困らせたり、迷惑が掛かったりしないか
ALSOKによる情報受信時の注意ポイント
・あ:会おうといってきた
・く:クリック(タップ)させようとしてきた
・ま:(メールなど)を回すようにいってきた
・が:画像を送るようにいってきた
・で:電話やメールをさせようとしてきた
・た:タダであげるといってきた
これらは、日常生活における防犯にも共通する部分があります。家庭内で取り組める防犯教育としても、覚えておいて損はありません。
まとめ
子どもを巻き込んだ事件・事故は、毎日のように起きています。トラブルに巻き込まれてからでは、遅いのです。大切な子どもを守るべく、家庭内でも防犯教育に力を入れるべきでしょう。まずは、今出来ることから始めてみてください。
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