職場の厄介な人間関係、4人のOLが実践したトラブル解決のエピソード
LIMO / 2019年10月28日 19時45分
職場の厄介な人間関係、4人のOLが実践したトラブル解決のエピソード
働いていると避けて通れない職場の人間関係トラブル。巻き込まれたくなくても自然と巻き込まれていることもあるので大変ですが、職場での良好な人間関係なしにはいい仕事ができないときもあります。そこで今回は、職場の人間関係トラブルを解決した4人の女性に話を聞いてみました。参考にしてみてくださいね。
「声が大きい人が勝つ」職場では、職場の外で交流を深める
ある金融機関で働くAさんの職場は、Aさん曰く「声の大きい人が勝つ職場」なのだそう。一つ一つは些細なことでも、とりあえず人前で糾弾したもの勝ちなのだと言います。
「お客さんに影響がなく、誰から見てもほんの小さなミスであっても、声の大きい人に見つかって糾弾されたらあっという間に事が大きくなる。ある部署の部長が本当に厄介で、人のミスをあげつらって、ねちねち言って、自分の思い通りにさせるのが大好きな人」なのだと語ってくれました。
この部長に対して、Aさんはある作戦に出ました。それは、その部長の趣味を一緒にやること。ゴルフと釣りが趣味で、会社内の同好会に入っているというのを聞きつけ、さっそくAさんは同好会に参加したのです。「ゴルフも釣りも、若い独身女性がおらず、あっという間に気に入ってもらった。これから私もいろんなプロジェクトでリーダーをやらないといけなくなるから、その前に声の大きい人と親しくなっておきたかった」と戦略的に作戦を実行。
「田舎の出身だったから釣りも娯楽の一つとして楽しんでいたので抵抗はなかった。エサにする虫も平気だし、親族にゴルフ場を経営する人もいたのでさっそく道具一式をもらって、基本的な動作を教えてもらい、同好会へ入会。田舎出身であることがこんなに仕事に生きてくるとは思わなかった」とAさんは笑います。
結果として、ゴルフや釣りを趣味にしているほかの部長や経営陣とも親しくなり、いまは職場で快適に仕事をしていると言います。
相手の苦労を想像してねぎらう
メーカーの営業部で働くBさんは、設計部署との折り合いの悪さに困っていました。
「よくある話だと思うけど、営業がなんとか受注に漕ぎつけて持ってきた案件に対して、設計部署が『それは無理です』と言ってくるパターン。これやってくれないと今年のボーナスないんだけど、と思いつつ頼み込んで毎回やってもらっている。設計部署に対して『お願いします!』と上手に営業することも仕事の一つ、と割り切れる人ならいいけど、会社のために必死に取ってきた案件に対して社内の人が協力的ではないのが納得いかなかった」と語るBさん。
確かに、営業部門は売上数字に責任があるため、多少無理を言われても仕事を取ってくることがあります。設計部門にも協力してほしいと思うこともあるでしょう。
「でも当然彼らにも理屈はあって、それだけの無理な設計をするには想定以上の工数とコストがかかるとか、そもそも実現可能性が低いとか、今までやったことがないから責任を持てないとか、そういう理由を言ってくることが多い。理解はできることだから相手の気持ちを汲んだ発言をしてうまく折衷案を引き出していた」と言います。
「設計部門の人たちは、やっぱり職人気質なので上手に頼ればいろんなアイデアを出してくれるし、何とかしてやろうという気持ちになってくれる。自分たちの技術で高いハードルを飛び越えたいという気持ちもある。そこをうまく刺激することが大事」だと、Bさんは設計部門の人たちと話す時間を増やしました。
さらに「こういう仕様がいいって言われているんですけど、無理ですよね…? どこまでだったら行けますか?」と営業に行く前に打診して、一緒に案件を取ってくる作戦を立てたと言います。「急に押し付けられるから設計部門の人たちはイヤな思いをするだけで、作戦から巻き込んでしまえばいいアイデアも出るし案件に愛着を持ってもらえる」とBさん。このやり方はぜひ参考にしたいものです。
苦手だと思う人にはあえて自分から近づく
医療機関で働くCさんの職場には、苦手に思う相手がいました。「小言が多く、周囲からも嫌われていたので自分も自然と苦手だと思うようになっていた」というその相手は、看護師を束ねるリーダーの立場。言うことは正しいけれど、指示以外の小言が多く若い看護師には特に口うるさい人だと言います。
「でも、周囲から孤立していて誰からも頼りにされていないからチャンスだと思った」とCさん。自分から敢えて近づいたと言うのです。
「経験豊かだし、キャリアもあるから真剣に話を聞けば本当にいろんなことを教えてくれる。孤立しているから私に教えてくれる時間も多くなって、ずいぶん仲良くなった。親しくなればあれは小言なんかじゃなくて、私たちのタメになるようなことを言ってくれていたんだと気づけたし、お茶目なところがあるのもわかった。患者さんに好かれて信頼されているし、医師からも疎まれるけれど実力はあるから難しい患者さんはなんだかんだ任される。本当に学ぶことが多かった」とCさんは力説してくれました。
自分から心を開くというのも非常に大事なことですし、年長者から学べることもやはりたくさんあります。そういう機会を大事にしたいですよね。
「恋愛のイザゴザ」は自ら相談に乗って解決
金融機関勤務のDさんは、ある後輩女性の恋愛のイザゴザに巻き込まれたことがあると言います。「私の同僚の男性のことが好きで、その同僚男性と私が仲が良さそうなのに嫉妬したその子に恨まれていた」とのこと。同僚だから仲がいいのは当たり前ですが、Dさん自身は彼に興味がなく、その恋愛の揉め事に巻き込まれたくなかったと言います。
Dさんは「恨まれていることは気付かないフリをして、自分から後輩の女の子数人をランチに誘った。困っていることがないかと訊くと、後輩の女の子が同僚の彼を好きだと打ち明けてきた。当然計算のうちだったので、恋愛相談に乗ってあげて、彼の趣味やデートに誘ったら来てくれそうなスポットなどを紹介。デートの約束を取り付けるまで協力してあげたら、彼女からの疑いはすべて晴れて、あっという間に私のことを慕うようになってくれた」と言います。
「結局同僚の彼と後輩の女の子はうまくいかなかったけれど、そこから彼女とは仲良くなって、支店が離れた今でも飲みに行く」と笑うDさん。さすが先輩、Dさんの1枚も2枚も上手で戦略的な行動には頭が上がりませんね。
まとめ
彼女らは皆、先を読みつつ戦略的に人間関係トラブルの解消に努めていることがわかります。人の心なので思い通りにいかないこともあると思いますが、彼女たちのように冷静に人間関係を見つめて作戦を練ることで解決の糸口が見えてくるのではないでしょうか。
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