乳幼児育児で「オシャレ浦島太郎」に。ファッションも生き方も自分らしさを取り戻したい…
LIMO / 2019年10月29日 10時15分
乳幼児育児で「オシャレ浦島太郎」に。ファッションも生き方も自分らしさを取り戻したい…
日よけ帽子にTシャツ、ジーンズにスニーカー。いつものリュックサックを背負い、メイクはファンデと眉毛のみ。これは少し前の、35歳3児の母である私のユニホームでした。
そう、まさに「ユニホーム」。部活の体操着とか、ユニホームと同じです。部活は「運動するため」に、育児は「子どもの命を守るため」に、一番効率的かつ安全と思われるユニホーㇺを着用します。ちなみに妊娠中はワンピース、授乳中は前開きの服がユニホームに。
そんなユニホーム生活も、一番下の子が来年入園となり、一番大変な乳児・幼児初期育児終了と共に終わりが見えてきました。そこではじめて、自分が「オシャレ浦島太郎状態」なことに気付いたのです。
オシャレするには頭も体力も使う
ユニホーム時代は、「ママらしい格好をしなきゃ」「ママだからオシャレができなくても仕方がない」と思っていました。しかし、ユニホームを脱ぐことになって周囲を見渡すと、ロングカーデやワイドパンツなど目新しいアイテムや、上着をズボンにタックインするなどの新しいオシャレが出てきています。
10年近く流行から遠のいていると、「これってどう着るの?」「この着方でほんとうにオシャレなの?」と思うこともしばしば。完全にオシャレ浦島太郎になっていました。
改めてオシャレに対して思ったのが、「オシャレはすごい!」ということ。オシャレには情報収集が必須。情報収集すればいいだけでもなく、実際に買い物へ行き、「実際に自分に合うか」「自分の持ち合わせている服にプラスできるか」考えを巡らせる必要があります。
さらに、できるだけお得で、着回しもでき、年齢に合ったものを選び、服に合うアクセサリーやバック、靴を合わせて……となると、難易度はアップ。
かくいう私も、独身時代はオシャレが好きで、自分の好きなファッションを楽しんでいました。ただ、今よりは周囲を気にしたファッション。流行りを取り入れつつ、モテを気にしたり、営業職だったのでお客様受けの良いものを選んだりしていました。
現在はフリーランスなので、ここから先にはいくつかのオシャレ道があります。「ママファッション」に落ち着くか、「年相応のオシャレをする」か、「自分がしたいオシャレに挑戦する」か…。そもそも自分が求めるオシャレって何だろう?と、よく分からなくなったのです。
オシャレだけでなく、自分にも妥協していた
そんな折、とある会議に参加しました。40~50代の女性が集まるのですが、地方都市にしては皆、個性的なオシャレをしていました。色とりどりのファッションに、ヒールの高い靴、イキイキとしている彼女たちの表情に感動して、しばし眺めてしまいました。
なぜ彼女たちが魅力的に見えたのかというと、「自分が求めるファッション」を分かっているから。誰に媚びるわけでもないし、「~すべき」と自分を抑えているわけでもなく、「この服でいいや」と妥協しているわけでもない。自分らしいオシャレを楽しんでいると感じたからです。
同時に、それまでの自分は周囲の目を気にしたり、「ママらしい格好をすべき」とか「ママだからオシャレができなくても仕方ない、これでいいや」と妥協していたことに気付かされました。
不思議なもので、身に付ける服は、女性の気分や考え方をも変えます。オシャレを妥協することで、目に見えない「自分らしさ」まで妥協していたのではないか。身に付けるファッションに始まって、そのほかの部分も妥協で埋め尽くされていたのだと思いました。
育児後に問われる「自分らしさ」
とはいえ、「ママだから」というのは大きく、特に乳幼児期は子どもの安全第一ですし、独身時代のようにオシャレにお金もかけられません。子どもが小さい時ほど、自分の時間がないのは誰も同じです。
それでも子どもが育ってくれば、「自分らしさ」が問われるようになります。それはファッションだけでなく、仕事や趣味など、生き方も同じこと。子どもが親にベッタリなのは、長くても10年前後のことであり、それ以降は親も「自分らしい人生」を歩む必要があるのです。
オシャレだけでなく、自分らしい生き方まで考えさせられた筆者。全ての服を変えるのはムリなので、まずは着ていると気分の上がるロングカーデやイヤリングを手に取りました。こうやって一つずつ、また自分の人生に戻っていく。そのことを今のうちからきちんと考えようと思わされる出来事でした。
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