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節約したつもりが「ケチ」認定!?ケチと倹約家の境界線はどこ?

LIMO / 2019年11月4日 19時15分

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節約したつもりが「ケチ」認定!?ケチと倹約家の境界線はどこ?

都内でOLをしている自称「倹約家」のJさんは「節約」がとっても大好き。そんなJさんが、お付き合いしている彼とゴールインすることになりました。

いざ結婚となると、式や披露宴など、たくさん決めなくてはいけないことがあります。日程や招待客、費用はどのぐらいか。日々節約に励んでいるJさんにとって、特にお金の面は気になります。

「食事も演出もピンからキリまで。一生に一度だし、演出はまあ普通にしたいしなあ…。やっぱり節約するとしたら、食事と引き出物のほうかしら?うーん、じゃあこのあたりで」と、食事は5ランクあったうちの下から2つめを選びました。引き出物も、「もらっても邪魔になったりするしね」と、あまり高くないものを選びました。

式も披露宴も滞りなく終了し、Jさんは新婚生活をスタートさせました。そんなある日、Jさんは友人の間でこんな噂をされていたことを知らされます。「前々からお金を使わない人だなあとは思ってたよ。でも結婚式に行って実感した。Jさんってケチよね。自分では倹約家だと思っているみたいだけど」

まさかの「ケチ」認定に、驚くJさん。「私って、そんなふうに思われてるの?」

やってはいけない節約に注意!

では、Jさんの何が「ケチ」認定につながったのでしょうか?節約の意識が高まっていくと、支出を抑えようと必死になってしまうこともあります。しかし、なかには「やってはいけない節約」が存在するのです。

人間関係に関わる節約

ご祝儀を少なくする、プレゼントを安物で済ますといった節約は、あなたのイメージを損ないます。「そういう人なんだな」と思われるだけではなく、相手から距離を置かれてしまうかもしれません。

自分磨きに関する節約

興味のある分野の勉強代を抑える、夢中になっていた習いごとを辞めるなどの節約は控えておきましょう。結果的に、自分の可能性を狭めてしまいます。

ただし、通い切れていない習いごとや、忙しすぎて取り組めていないものに関しては節約しても問題ないでしょう。

「とりあえず安いものを」と選ぶ節約

「割安だから」「まだストックはあるけれど、安いから多めに買っておこう」という理由で、商品を選んでいませんか?「安物買いの銭失い」ということわざがあるように、安く買えてもすぐに壊れてしまったら本末転倒。長く使うもの、頻繁に身に着けるものは自分が「気に入るかどうか」を重視して選んだ方が良いでしょう。「安い」だけを基準に買い物をしていると、不要な物まで買ってしまうことも。何にお金をかけて、どこを節約するか…よく考えて買い物をするべきでしょう。

「倹約(https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%80%B9%E7%B4%84/)」を辞書で調べると、「むだを省いて出費をできるだけ少なくすること」(goo辞書)と記されています。しかし一般的には、「周りに迷惑や不快な思いをさせずに出すべき所ではしっかり出したうえで、節約をする」というように認識されているようです。一方の「ケチ」は、「人にお金を使わない節約」と認識されているようです。

おそらく、Jさんの場合は「食事と引き出物の費用を節約した」ことが、人間関係にかかわる節約をしてしまったと捉えられたのではないでしょうか。

「ケチ」ではなく「倹約家」になるには

では、周囲に「ケチ」ではなく「倹約家」として認識してもらうためには、どのようなことを心がけたらよいのでしょうか?

基本的なところですが、まずは家計簿をつけることから始めてみるのがよいでしょう。買い物をしたらレシートをもらい、金額と内容を家計簿に控えておきます。週末や月末といったタイミングで見直せば、「今週は外食が多かった」「今月は服を買い過ぎた」といった発見ができますよね。自分の買い物の癖や支出状況を知れば、節約意識も高まるはず。

また、同じお金を使わないようにするにしても、方法は選んだほうが良いですね。
例えば前述のように、自分の評価が下がってしまうような出し惜しみにみえるものではなく、「自分にとって有意義でないものを節約する」というスタンスで選ぶのが良いのではないでしょうか。

たとえば、飲み会。仕事の付き合いなど参加せざるを得ない飲み会は仕方がありませんが、そうではない上に気が進まない場合、あまり有意義とはいえません。このような、参加したいと思えない飲み会は断るのも手。女子会やランチ会など、お金がかかるイベントは「目的が何なのか」をいま一度考えてみましょう。ただし、参加すると決めたら、周囲に合わせた金額を支払うことは忘れずに。

「倹約家」になりたいなら、お金持ちにも学ぶところがたくさんある

世の中には、お金持ちがたくさんいます。なかでも、日本の全世帯の約2%は、富裕層、もしくは超富裕層とよばれ、以下のように定義されています。(※1)

富裕層…世帯の純金融資産保有額が1億円以上5億円未満
超富裕層…世帯の純金融資産保有額が5億円以上
(なお、ここでの金融資産には預貯金・株式・債券・投資信託・一時払い生命保険・年金保険などが含まれ、不動産は含まれていません。また、保有する金融資産の合計額から負債を引いたものを純金融資産としています)

このような人たちには、共通してお金が貯まる習慣があるといわれています。「倹約家」を目指すなら、こういった習慣を真似してみるのもよいのではないでしょうか。

(1) 時間を有効活用している

お金持ちには早寝早起きをしている人が多くいます。まさに「タイム・イズ・マネー」。なぜなら夜更かしや朝寝坊を習慣にしていると、時間を有効に使うことが難しくなるからです。

(2) 家計の収支を把握している

お金持ちは、動かすお金の額も大きく、金銭管理を徹底しなければ大きな損失を抱えるリスクもあるため、家計や事業の収支をしっかり把握している人が多いといわれています。

(3) 健康管理を徹底している

お金持ちは、健康管理にも熱心。健康を失うと、治療費がかかってくるだけではなく、時間とビジネスチャンスも失いかねないからです。

(4) 使うべきところにお金をかけている

「どこにお金を使うべきか」をしっかりと見極めているのも、お金持ちの特徴。身近な人や必要な相手・機会には惜しみなくお金をかける一方で、不必要なものには無駄使いはしない。持ち物も、長く使える質の良いものを選んでいることが多いのが特徴です。

まとめ

せっかく取り組んだ節約が、周囲に「ケチ」と思われるのは、あまり気分がよいものではありませんよね。支出を抑える際は、「この節約によるデメリットはないか」と考えるようにしたほうが良いでしょう。自分磨きや他の人への贈りものなどは、節約をしてしまったことで思わぬ損をしてしまうことも頭に入れておきたいですね。

【参考】
(※1)「NRI親リッチアンケート調査(https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2018/cc/1218_1)」(2017年)㈱野村総合研究所

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