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子どもからケンカをしたと報告を受けた場合「親はどこまで出ていく?」

LIMO / 2019年11月23日 19時45分

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子どもからケンカをしたと報告を受けた場合「親はどこまで出ていく?」

子どもがしっかりと会話できるようになり、保育園や幼稚園などへ行き始めると、親の知らないところでケンカをする機会も増えるもの。家に帰って子どもから、「今日お友だちとケンカした」とカミングアウトを受けたことのある人も多いのではないでしょうか?

子どもからケンカをしたと報告を受けた場合、親はどのように対処するのが正解なのでしょうか。子どもが自分自身で考えながらも、傷つきすぎないようにするための正しい振る舞い方について考えていきましょう。

本当にケンカかどうかを見極めなければいけない

子どもから友だちとケンカしたと言われると、親なら“ハッ”としてしまうものです。小学生以上になって基本的に子ども同士で解決できるような年齢になれば、ある程度見守っておくことも大切なのかもしれません。

しかし、どんな年齢の子どもであっても、子どもたち同士のやり取りが本当にケンカなのかを見極めることが重要。“実はいじめだった”というケースも珍しくないので、何度も何度も同じ子の名前が出てくる場合には注意して観察しておいたほうがいいのかもしれません。

「我が家の娘が、数カ月前に“〇〇ちゃんとケンカした”と言ってきたんです。最初はあまり深くつっこまず見守っていたのですが、どうやらケンカの内容がエスカレートしている様子。“物を投げられた”や“嫌なことを言い続けられる”など、親として“ん?”と思うような内容が増えてきたので、学校へ相談してみました。

先生方が調べてくださった結果、なんと軽いいじめのようなノリにまで発展していたそう。最初は本当にケンカから始まったのかもしれないのですが、いじめになりかけていたことを知って、ゾッとしたのを覚えています。」(34歳/小学3年生のママ)

どちらかが一方的に攻撃をし始めたら、それはケンカではなくいじめに発展してしまっているケースも。子どもからのケンカ報告は、聞き流さずにその都度内容の違いに注意して耳を傾けるのが正解だと言えるのではないでしょうか。

親が我先にと出てしまうことでトラブルに発展する場合も

親にとって、我が子は何者にも代えられないほどかわいいもの。子どもが“友だちとケンカした”と言ってきて、“あぁそうなの”と受け流せる親はいないのではないでしょうか。子どもからの“ケンカした”という言葉に親はドキっとしてしまいますが、その時に大人がどのような態度を取るかは子どもの環境にも大きな影響を与えるのです。

近ごろ増えているのが、子どものケンカに“すぐ”親が出て行ってしまうというケース。子どもから友だちとケンカをしたという報告を受けて、すぐ幼稚園・保育園・小学校なりに、クレームまがいの発言をしてしまう人が増えているようです。

もちろん、親が出ていかないといけないようなケースが存在しているのも事実。例えば、 いじめへ発展しそうなケースや、大けがをしてしまったケースなどは、子どもたちを守るために双方の親が出て行って冷静に事実確認をすることが大切だと思います。

問題となっているのは、ちょっとした子ども同士のいざこざに対して、すぐ親が出て行ってしまうケースです。なんでもない子ども同士のケンカだったのに、親が出て行ってしまったことによって大きなトラブルに発展してしまったという事例も。大切な我が子を守りたい気持ちはわかりますが、一旦グッと気持ちをこらえて子どもがどのように対処するのかを見守ってあげるのもひとつの方法です。

ケンカは子どもを成長させるエッセンスでもある

殴り合いになるような大きなケンカでなくとも、親としては子どもにできるだけ安全で平和な日々を過ごしてほしいと願うもの。とはいえ、お友だちと仲直りをする方法や人とじょうずにコミュニケーションを取る方法などは、ケンカから学べることもたくさんあるはずです。

親としては、子どもがお友だちとケンカをしてしまったときにドンと構えておきたいところ。“もめごとから子どもを守らなければいけない!”ではなく、“ケンカを通じて成長できるようサポートしてあげる”というスタンスでいられることが理想かと思います。

“ケンカ”を“学び”へと変換させるためには、親が子どもの気持ちと頭の中をしっかりと整理してあげることが大切です。ケンカをするだけで、子どもにとっての学びに変わるという考えは危険。“なぜケンカになったのか”や“ケンカしたことでどんな気持ちになっているのか”などを、アウトプットさせてあげることが重要なポイントとなるのではないでしょうか。

子ども自身が考えるための手助けを少しだけしてあげることが、ケンカをした我が子へできる最大のサポート。同じようなケンカが起きないためには、どうすればいいかまでを考えられると、ケンカからしっかりと学びを得ることができるでしょう。

まとめ

親が見ていないところで起きる子ども同士のケンカは、子どもが発信してくる言葉からしか情報を得ることができません。親が出ていけば、当然早くケンカは収まります。しかし、それでは子どもにとって“ただ友だちともめただけ”のイヤな思い出。

ケンカをしてしまうのは、集団生活をしていると避けようのないこと。コミュニケーション力のある人間になってもらうためにも、親がケンカを仲裁するのではなく、気持ちと頭の整理にそっと付き合ってあげたいものです。

 

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