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急増する生涯未婚率、おひとりさまが老後のために今やるべきことは?

LIMO / 2019年11月28日 21時15分

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急増する生涯未婚率、おひとりさまが老後のために今やるべきことは?

好きなものを食べたり、季節ごとに新しい服を買ったりと、自由な生活ができるおひとりさまの生活。しかし、おひとりさまを謳歌しすぎて「実は貯蓄がほとんどない」という方は注意が必要です。老後資金をきちんと貯めておかないと将来大変なことになるかもしれません。今回の記事ではおひとりさまのお金の問題や老後資金の準備の仕方について見ていきます。

急増する生涯未婚率。老後のお金が不安?

2015年の国勢調査によると、生涯未婚率(調査年に50歳の男女のうち結婚歴がない人の割合)は男性23.4%、女性14.1%という結果でした。男性は約4人に1人、女性は7人に1人が生涯一度も結婚していないということになります。

この生涯未婚率、1990年の調査では5.6%、女性4.3%でした。それ以降は調査の回を重ねるごとに割合が上昇しており、今後も増えていくと予想されます。

また、総務省の「家計調査報告(2018年平均結果)(https://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/gaikyo/pdf/gk02.pdf)」によれば、60歳以上の単身無職世帯の消費支出は1カ月平均14万9603円という結果です。一方、厚生労働省が公開した「厚生年金保険・国民年金事業の概況(平成29年度版)(https://www.mhlw.go.jp/content/000453010.pdf)」によると、厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額(老齢年金)は、平成29年度末現在で14万7051円となっています。

持ち家があり、出費を抑えることができるのであれば、この年金でなんとかやっていけるかもしれません。しかし、家賃や老人ホームへの支払い、老後の娯楽などを考えると、これだけでは足りないと感じる方も少なくないと思われます。食費などの物価も今の水準が保てるとは限らず、出費はこれ以上かかる可能性も。

また、少子高齢化の影響で年金受給年齢の引き上げや減額は避けられそうにありません。このような不安が大きいおひとりさまの将来。意識的に老後資金を貯めるようにすることが必要だと言えるでしょう。

老後に備えてまず始めるべきこと

内閣府による「2017年版高齢社会白書」では、金銭状況について「家庭にゆとりがある」という答えはわずか8.7%でした。「ゆとりはないが何とか暮らしている」が21.7%、「ゆとりがなく心配」が34.8%と、ゆとりがないと感じている人も多くいます。ゆとりが持てる老後にするためにはどうすればよいのでしょうか。

老後の生活をイメージして必要額をざっくり掴む

老後資金を貯めようと思っても、具体的な金額を決めなければ実行に移しにくいもの。そのため、まず自分は老後どれくらいの生活費が必要になるかということを計算するところから始めましょう。

たとえば、現在の毎月の生活費が18万円とします。一般的には老後は現役時代の生活費の7割〜8割程度が必要と言われていますが、余裕を持って今と同じだけの生活費がかかるとしましょう。

60歳まで働き、その後85歳までに必要な金額は18万円×12カ月×25年=5,400万円必要です。この月額から先述の年金給付額(平均)の約15万円を引くと約3万円×12カ月×25年=900万円の差額が出るので、この分を自分で用意しなくてはいけません。

ただし、年金額は現役時代の年収によるのでこれよりも少ない場合もあります。それならば現役で働けるうちにもっと貯めなくてはいけません。また、医療の発達により、85歳以上でも生きられる可能性も高く、余裕を持って準備をする必要があります。今後の自分の働き方や、老後の住処などを考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。

貯蓄の種類を知り自分に合うものを探す

お金を貯めるには現金を銀行に預ける銀行預金だけではなく、投資信託、外貨預金、株、債権などさまざまな手段があります。まずはそれぞれの特性やメリット・デメリットを理解して、少額でも投資を始めてみても良いかもしれません。

老後資金といえば利息や運用益が非課税になるなどの恩恵を受けられるiDeCoを思い浮かべる人も多いかと思います。原則60歳になるまで引き出しができない点も老後資金には最適ですが、流動性がないことをデメリットと感じる人もいるでしょう。その場合、同じように限度内の金額なら非課税の恩恵を受けられるNISAやつみたてNISAの方が向いていることもあります。

また、所属する企業によっては財形貯蓄を用意している場合もあり、財形年金預金は財形住宅預金と合わせて元本550万円までは非課税の恩恵が受けられます。中には会社の福利厚生により、利子補給で一般の貯金より利率が高くなることも。

このように一口に貯蓄と言ってもさまざまな方法があります。老後資金を少しでも増やせるように、自分に合う方法を選び、1日でも早く貯蓄を始めましょう。

おわりに

おひとりさまで生きていくと決めたならば、老後資金は自分できちんと用意することが必要となります。まずは老後の生活をシュミレーションして、どのくらい必要なるかをざっくり計算し、自分に合った貯蓄方法でコツコツ貯めて行きましょう。先行きは不安ですが、ゆとりがなく寂しい老後にならないように、節約したり収入を増やしたりと、老後資金を意識した生活を始めてくださいね。

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