60代（単身世帯）の住宅ローン残高はいくら？

年代別借入金の状況シリーズ

シリーズでお伝えしている「年代別借入金の状況」。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査［単身世帯調査］（平成30年）（https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/tanshin/2018/）」（各種分類別データより）をもとに「年代別の借入金」を見ていきましょう。今回は60代（単身世帯）です。

60代（単身世帯）の借入金の有無

住宅や車など、人生において大きな買い物をするとき、ローンを組む人が多いと思います。

60代（単身世帯）の「借入金の有無」については下記の通りです。

借入金がある・・・12.0％
借入金がない・・・88.0％
無回答・・・0.0％

60代（単身世帯）の1割弱に借入金があるようです。

60代（単身世帯）の借入金残高（借入金がある世帯）

60代（単身世帯）の借入金残高（借入金がある世帯：70世帯）の平均値は314万円、中央値（データを小さい順に並べたときに中央にくる数値）は100万円となっています。詳細な割合は以下の通りです。

50万円未満：21.4％
50～100万円未満：25.7％
100～200万円未満：20.0％
200～300万円未満：7.1％
300～500万円未満：10.0％
500～700万円未満：2.9％
700～1,000万円未満：4.3％
1,000～1,500万円未満：4.3％
1,500～2,000万円未満：0.0％
2,000万円以上：1.4％
無回答：2.9％

となっています。

60代（単身世帯）の住宅ローン残高（借入金回答世帯）はいくら？

60代（単身世帯）の住宅ローン残高の平均値は99万円、中央値は0万円となっています。

もっとも無回答（ゼロも含む）が81.4％を占めているので、一部の世帯のみが住宅ローンを組んでいるといえそうです。

60代（単身世帯）の年間返済額と借入の目的は？

60代（単身世帯）の平均年間返済額は6万円となっています。

また「借入の目的」（3つまで複数回答）は以下の通りです。

1位・・・日常の生活資金（42.9％）
2位・・・その他（25.7％）、耐久消費財の購入資金（15.7％）
3位・・・住宅の取得または増改築などの資金（14.3％）

となっています。借入金の目的としては生活費がもっとも多いようです。

まとめにかえて

借金について、周囲に気軽に聞くのは憚られることが多いのではないでしょうか。年功序列型の企業が多い日本では、年代により収入に傾向があらわれます。これに伴い、貯蓄額や借入金も異なってきます。
このようなデータを参考に、自身の借り入れ状況や住宅取得を含めた資産形成を見直してみるのはいかがでしょうか。

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」［貯蓄・負債編］によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構（旧郵政公社）、銀行及びその他の金融機関（普通銀行等）への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金（加入してからの掛金の払込総額）並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券（株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面）といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。