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親しき仲「だからこそ」礼儀あり。大人になってから親友と縁を切った理由

LIMO / 2019年12月13日 10時45分

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親しき仲「だからこそ」礼儀あり。大人になってから親友と縁を切った理由

「親友」とは「なんでも知っていて、なんでも許してくれる、唯一無二の存在である」以前の筆者はそう考えていました。しかし、親友というのはお互いの思いやりの上に成り立つもので、決して唯一無二の存在ではない、と思うような出来事が起こったのです。その出来事は、今までの私の「友達」という概念を大きく覆すものでした。

一生の友達だと思っていたけれど

筆者には、学生時代からの自他ともに認める「親友」がいました。結婚、出産、育児でなかなか会うことができなくてもコンスタントに連絡を取り合い、世間話からお互いの愚痴、近況報告などを言い合う仲。彼女の言葉から学ぶこと、気づくことも多く、彼女と会話する時間は筆者にとって有意義なものでした。

そして「あれ?何かおかしいな?」と感じ始めたのは、お互い育児がひと段落して私が仕事を始めてから。彼女が会話の中で頻繁に「まぁ、仕事してたらわからないだろうけど」「仕事してると難しいよね」という言葉を入れてくるのです。

例えば「幼稚園が創立記念日で休みだったから、久々に娘とふたりで朝からゆっくり散歩したのよ。子どもとじっくり向き合う時間って本当に大切よ。まぁ、あなたは働いているから難しいだろうけど」「お昼にこんな本を読んだのよ。読書の時間って大切だと思うわ。でも、あなた仕事してるからなかなか本も読めないよねぇ、かわいそうに」など。

最初は「こんな感じ悪いことをいうなんて、私なんかしたかな?」「私何か仕事をしていることを自慢げに言ったっけ・・・」と戸惑っていた筆者ですが、あまりにもそのような発言が続くので、ついに堪忍袋の緒が切れてしまったのです。

その日もLINEで、公園で遊んでいる子どもの画像とともに、「今日は公園にきたよ。久々の砂場遊び、なかなか楽しかったよ。仕事してるとこんな時間も取れそうにないようね」という一文。それに対してつい「前から思っていたんだけど、どうして『仕事している=子どもと触れ合う時間がない』のような言い回しをしてくるのかわからない。今はあなたと話していても楽しくないし、話したいとも思わない」と返信したのです。

直後、「そんなつもりはなかった」という謝罪のLINEが来たのですが、まだ冷静になれていなかったので放っておいたら、最後には「そうか。あなたにとって私は親友からただの知り合いに格下げになったんだね」という一文。その自己陶酔しきって悲劇のヒロインぶった文面にまたまた腹が立った私は「二度と会いたくないし話したくない」と宣言。今に至る、というわけです。・・・こうして文字にしてみると、ふたりとも大人げなかったなぁ、と感じますが。

ストレスになる友人はいらない

彼女がなぜ私に対して挑戦的な言葉を投げかけてくるようになったのか?それは彼女にしかわかりません。もしかしたら、気づかぬところで私も彼女を傷つけるような発言をしていたのかしれません。

だからといって、お互いじっくり話し合って、反省して、また友人関係復活させたい・・・と思うほどの気力は私にはありませんでした。むしろ、「ストレスになるような友人なんていらない」という気持ちだったのです。

しかし小学2年生の娘が友人関係に悩んでいるときや、お友達と喧嘩したとき筆者は「お友達は大切だよ」という話をしています。心の中で「我ながらよく言うなぁ」と苦笑してしまいますが。それでも娘くらいの年頃は、友人関係が世界のすべてで、友達と喧嘩したときには、世界の終りのように絶望してしまう・・・それがよくわかっているがゆえに、そう言ってしまうのです。

歳を重ね、考え方やライフスタイルが変わったり、他にも大切な存在ができたりした今だから、友人云々で悩んでいる暇はないと思っています。確かに友達も大切だけれど、それ以上に自分のことや自分の家族を大切にしたい、と強く願っているので、たとえ数十年来の友人でも、「考え方が合わないな」と感じたり、一緒にいることでモヤモヤしたりしてしまうくらいなら、潔く縁を切ってしまうべきだ、と感じたのです。

また、「数十年来の親友である」という呪縛にとらわれて、嫌なことを言われても笑顔で耐える姿を見せるよりも、たとえ親友と呼べる人がいなくても、毎日笑顔で幸せに暮らしている親の姿を見せたい、という考えもありました。昔の彼女との日々を思い出すと、寂しくないと言えばウソになります。しかし、友達関係にストレスを感じた時は、その人との関係を見つめ直すべき時である、というのが今回筆者が得た教訓です。

まとめ

最近、友人関係でいろいろな想いを巡らせている娘に「お母さん、お母さんの一番友達は誰?」と聞かれました。そのとき筆者は「たぶん、これから出会えるんじゃないかな」と答えました。「親友」という存在は心強く、人生を豊かにしてくれます。そう考えると、彼女は私にとって「親友」ではなかったのかもしれません。

子どもたちはたやすく「親友」という言葉を使いがち。「親友だからこそ、相手のことを慮る必要がある」ということを教えていきたいなぁ、と感じるのでした。

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