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元夫と仲良くなるために「離婚」を選択した女性・・・その理由は

LIMO / 2019年12月16日 10時45分

元夫と仲良くなるために「離婚」を選択した女性・・・その理由は

元夫と仲良くなるために「離婚」を選択した女性・・・その理由は

離婚は結婚よりも何十倍も大変・・・これは離婚経験者がよくいうセリフ。双方合意の上での離婚ならまだしも、どちらかが離婚を拒否した場合は、裁判になる可能性も。

また、たとえ離婚することが決まっても、財産分与や養育費など、決めなければいけないことが盛りだくさん。晴れて離婚が成立したときには、「もう相手の顔なんて二度と見たくない!」と思う人も多いんだとか。

しかし、中には「結婚しているときよりも離婚した今の方が相手と仲が良い」という人もいるようです。

ふたりの関係を良好に保つために

「私たち、もっと仲良くなるために離婚したんです」。さわやかな笑顔でそう語るのは会社員のC子さん(35歳)。元夫である男性とは5年の結婚生活の後、離婚。ふたりの間に子どもはいません。

「彼とは2年間交際した後に結婚。穏やかで優しい彼と一緒にいると落ちつくし、安心できる。結婚するならこの人しかいない、と思っていました」しかし、幸せに満ちた結婚生活を送るはずだったふたりの間に暗雲が立ち込めます。それは・・・姑。

「ひとりっ子だった彼は、母親に溺愛されて育ったんです。だからお母さんは、私のことを『自分の息子を奪った憎い女』だと考えていたみたいですね」それでも最初は「お母さんと仲良くなりたい」という気持ちで頑張っていたC子さん。しかし、相手はまったくそんな気はなかったようです。

「典型的な嫁いびりでしたね(笑)。親戚の集まりでは徹底的に私を無視。そして私の前で彼に『痩せたんじゃない?ちゃんと食べさせてもらってるの?』『なんだか顔色が悪いけど・・・あなた結婚してから元気がなくなったわよ』なんて言うんです。私が食事を作っても一切手をつけない。彼の昔の彼女の話題を出して『あの子と結婚してほしかった』と言う・・・。

私も気が強い方なので、『それは失礼なんじゃないですか?』などと言い返してたんですが、そのたび『おぉ、怖い怖い』と大げさにおびえた素振りをする・・・今思い出しても腹が立ちますよ(笑)」

しかし、元ご主人はそんな光景を見て見ぬふり。それでさらに腹が立つC子さん。「実家に帰省するたびに夫婦喧嘩していました。『なんで助けてくれないの?』と私が責めると『そんなこと言ったって、なんて言っていいのか・・・』と言葉を濁す彼。最悪ですよね」

「夫婦」という縛りを無くしたら

ある日、例のごとく嫁いびりをされて憤慨していたC子さんに、元ご主人は土下座をして謝ってきたのだそうです。

「泣きながら『お袋がいつも酷いことをしているのはよくわかっている。でも寂しいんだろうなと思ったら、何も言えない』って。もう呆れちゃいましたね。『この人、何言ってるんだろう。夫に守ってもらえない妻は、いったい誰が守ってくれるというの?』って」

その日を境に、元ご主人への愛情が冷めていくのを感じたC子さん。そうなると、どんどん彼の顔を見るのもイヤ・・・という状態に。「そうやって私に謝ることで、彼は私に我慢してほしいと思っていたんですよ。そういえば私が我慢するはず、って。なんて卑怯なんだろうと思いましたね」

元ご主人への嫌悪感が増す一方、「あんなに大好きで、一生を共にしたいと思った人を嫌いになるのはイヤだ」という複雑な感情を抱いていたC子さん。悩みに悩んだ末、出した結論が「離婚」でした。

「確かに頼りなくて卑怯な彼のことは、許せないと思いました。でもその一方で嫌いになりきれない、彼のことを嫌いになりたくない自分がいたんです。お母さんの問題さえなければ、私はずっと彼のことが大好きでいられたはず。ということは、もう一度お母さんに煩わされない関係になればいいんじゃないかなって」

最初は離婚を拒否していた元ご主人。しかし「このままだとあなたのこと『死んでほしい』っていうくらい憎んでしまうと思う」というC子さんの言葉が決め手となり、離婚に合意。

「私自身は、ふたりの関係が『夫婦』ではなくなるだけで、これからもずっと彼とは交流を続けるつもりだったので、財産分与などは何も考えていませんでした。でも彼が『いろいろ迷惑かけたから』と、まとまったお金をくれました。まぁ慰謝料ですね」

「離婚してからのふたりの関係は?」筆者がそう問うと、C子さんは笑ってこういいました。「何も変わっていません。今でもほぼ毎日連絡はとりあっていますし、週に何回かはふたりで食事をします。夫婦と言う縛りを無くした今、単純にお互いのことだけを考えていればいいのでとっても楽です」

「もし今後、あなたか彼に『結婚したい』と思う相手が現れたら、どうなると思いますか?」
最後にそうたずねると、C子さんは「すでに恋愛関係は超越してる家族という存在なので、何も変わらないと思います。お互い他の誰かと結婚しても連絡はしあうでしょうね」と即答。

元夫婦だけど親友、くされ縁、ソウルメイト・・・どの言葉がしっくりくるかはわかりません。はっきりとした名称のある関係性ではないですが、C子さんは「今が私たちの理想の関係です」と満ち足りた様子でした。

まとめ

もちろん、C子さんたちは非常にレアなケース。こんな風に元配偶者と良好な関係を築けない、もしくは築きたいとも思わない・・・という人の方が多いのが現実です。

でも、「離婚=夫婦の仲が終わり」と考えるのではなく「離婚して、また新たな関係性を構築する」と考えるのも、場合によってはアリなのかもしれません。

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