貯金ゼロ、借金返済、借りるクセ…みんなの「お金に関する悩み」は何が原因？

誰でもお金の悩みを抱えることはあります。お金の悩みはすぐにどうにかできる問題でないことも多く、改善されるまでに相当な時間と努力が必要なこともありますよね。そこで今回は、お金の悩みを抱えている人たちに話を聞いてみました。彼らの悩みとその原因について考えてみたいと思います。

貯金がニガテすぎて33歳で貯金ゼロ

保険会社で正社員として働いているAさん。結婚を考える男性もいるようです。しかし、目下の悩みは貯金額。結婚しようと思ってはいるものの、貯金がなく彼からのプロポーズに少しおびえるような気持ちもあると話します。

「彼は結婚を考えてくれていて、『来年5月には結婚式を挙げよう』などと言ってくれるけれど、結婚するとなるとどうしてもお互いのフトコロ状況を伝えないといけない。実は貯金がニガテすぎて、本当の本当にゼロ。毎月赤字スレスレで生活しているし、出費の多いときには赤字になってしまうこともある」とのこと。

貯金ができていないという自覚はあるものの、何を改善したらいいかわからないと言います。「手取り収入は25万円を超えるし、別にお金がないわけではない。それなのに、なぜ貯金ができないのか理由がよくわからない。ムダ遣いをしているつもりはないし、普段の生活も質素だけれど、なぜかお金がない」と話すAさん。

30歳を超えたのに貯金がないことに対して危機感はあるものの、お金が貯まらない理由がわからない以上改善できないと嘆きます。

Aさんの場合、貯金ができない理由はいくつかありそうです。まずは自分の生活が質素だと思っているようですが、手取り25万円を超える状況でうまく貯金ができていないとなると普段の生活でムダ遣いが多い可能性があります。まずは自分の出費を冷静にチェックすること、そしてその中から削れるところを見つけていくことが大事です。

借金返済が進まず貯金ができない

ある機器メーカーで働くBさんは、借金返済が滞って貯金が進まないと言います。

「学生のときに借りた奨学金の返済と、そのほかにもいろんな借金がある。入社して1～2年目は自動車免許の取得代を分割して支払って返済、学生のときにどうしても首が回らなくなって借りた学生ローンの返済も3～4年目でやっと支払い終わった。でも、冠婚葬祭が続いたり、引っ越しを余儀なくされたりしてまたキャッシングやローンに手を出した。その返済が立て込んで、30歳になるのに貯金できていない」と語ってくれました。

Bさんは、借金を返してはまた借りて、を繰り返していると言います。「給料が安くて首が回らない。毎月毎月、借金の返済に追われている」とため息をつくBさん。月収は手取りで20万円程度。大幅な昇給の見込みはあまりなく、今のままでいいのかと悩む毎日だと言います。

「転職は検討しているものの、毎日疲れ果てて帰るので転職活動の時間がない。このままじゃダメだとは思いつつも、何も進めていない自分がいる。せめてお金の悩みだけでも解決できるといいけれど、なかなか思うようにいかない。今の会社を辞めて、給与水準を上げることが一番だと思うし転職するしかないとは思っているのに体が動かない」と悩んでいるようです。

彼の場合はすでに借金がクセになってしまっているようです。苦しくなったらお金を借りる、という悪いパターンが断ち切れなくなってしまっているので、まずはお金を借りるという選択肢を封印すること。そのうえで、家計の改善に努めて家計に余裕を持たせることが重要です。

人に借りるばかりで前に進めない

人材会社で契約社員として働くCさんも自分の悪いクセを直したいと悩んでいるようです。「お金がなくなったら人に借りるというのを繰り返してしまう。親にも友人にも、毎回ちゃんと返しているけれど、借りるっていうのがよくないと思う」と話します。

2～3カ月に一度、2～3万円というさほど大きな金額ではないらしいのですが、生活が苦しくなるとついお金を貸してほしいとお願いしてしまうのだと言います。

Cさんは新卒で大手の人材派遣会社に入社したものの、4年半で退職し、契約社員として今の会社に入社しました。そのあたりから家計が赤字になることが増えたようです。毎月赤字というわけではないらしいのですが、臨時出費があるとどうしても苦しくなるのだと言います。

「ちょうど26歳～27歳で結婚する人が増え、冠婚葬祭に呼ばれた月はどうしても苦しい。あとは契約社員でボーナスがないので、苦しい月があると翌月や翌々月で取り返すのが大変。契約社員から正社員になれるように頑張っているけれど、なかなかうまくいかない」と嘆きます。

人にお金を借りること自体よくないクセだとは思っているものの、家計が苦しいときについ頼ってしまうのだそう。Cさんの場合も、Bさんのケースと似ていて収入を安定させることが最優先です。人に借りることで信頼を損ないますし、いまは順調に返せているものの返せなくなってしまったら関係性自体もこじれてしまいます。

ムダ遣いをなくすことも大事ですが、生活水準自体を見直すことも重要です。正社員時代はそれなりの金額をもらっていたようで、そこから下がった給与水準に自分の生活を合わせられていないと言います。最初は大変だと思いますが、収入に見合う生活水準に合わせて自分の生活を少しずつ調整することが大事ですね。

まとめ

いかがでしたか。お金の悩みは尽きないものですが、悩んでいるだけでは何も変わりません。生活水準を見直したり、ムダ遣いを洗い出したりするのは最初はかなり大変ですが、気合を入れて取り組まないとなかなか改善されるものではありません。

お金の悩みを解決するのは時間がかかりますが、やらないといつまでたっても解決できない問題でもあるので、まずは一歩踏み出してくださいね。