2019年冬のボーナスは減少!? ボーナス払いをボーナス頼みにするリスクとその対策
LIMO / 2019年12月25日 20時20分
2019年冬のボーナスは減少!? ボーナス払いをボーナス頼みにするリスクとその対策
クレジットカードにはいくつか支払い方法がありますが、その中でも高額な買い物をしたときに重宝するのが、「ボーナス払い」。
分割払いやリボ払いなどの支払い方法もありますが、ボーナス払いは手数料が無料で、場合によってはボーナス時期まで半年以上も支払いを先延ばしにすることができるという利点があります。
たとえば最新の機能を備えた値の張る家電などをクレジットで購入すると、翌月の引き落としが恐怖でしかありませんが、ボーナス払いを利用すれば毎月の家計への負担も抑えられますよね。
しかし、いくらボーナスが入るタイミングで引き落としが行われるボーナス払いであるとはいえ、支払いを100%ボーナスに依存するのは危険かもしれません。
そこで今回は、ボーナス払いをボーナス頼みにしないために、普段から意識しておきたいポイントを、いくつかご紹介していきたいと思います。
2019年冬のボーナス支給額、国家公務員では約2万2,300円減少
2019年12月に内閣官房内閣人事局より公表された報道資料「令和元年12月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給」によると、一般職国家公務員の2019年冬のボーナスの平均支給額は約68万7,700円という結果でした。
これは、昨年同期の平均支給額に比べ、約2万2,300円(約3.1%)減少したということになります。
民間企業での支給額の結果はまだ出ていませんが、2019年11月にみずほ総合研究所が公表した「2019年冬季ボーナス予測」によると、事業所規模5人以上ベースの民間企業のボーナス支給額の見通しは38万1904円で、昨年度の38万9970円と比べて2.1%減の予想となっています。
ボーナスは、通常の給料に加えて+αで支給されるものですから、それを利用してクレジットカードの支払いをまとめて行おうと考えるのは、ある意味では合理的な発想です。
しかし、必ずしもボーナスが年々増えるとは言えない、ましてや前年よりも減る可能性もある中で、ボーナス払いの支払いを100%ボーナス支給額に依存するのはリスクが高いと言えるでしょう。
ですので、ボーナス払いの利点を活用しながらも、不測の事態にはきちんと対応できるように普段から準備しておく必要がありそうです。それでは、そのポイントを見ていきましょう。
ボーナスを何に利用するか、内訳をあらかじめ考えておく
まずは、ざっくりとでもいいので、ボーナスを何に使いたいか内訳をイメージしてみることです。
もしボーナスを、クレジットカードのボーナス払いの支払い以外に使う予定がないのであれば、使いすぎない限りにおいては、ボーナス払いをボーナスに任せっきりにしておいても、ひとまずは大丈夫でしょう。
しかし実際は、ボーナスが入ったらしたいことや買いたいものがいろいろとあるのではないでしょうか?
そこで、ボーナスのうちどれぐらいのお金をボーナス払いに回せるのかをはっきりさせるために、ボーナスを何に利用するかの内訳を、あらかじめ考えておくようにしましょう。
仮にボーナスが60万円入る予定だとして、旅行に20万円、家具の購入に10万円使う予定だとすれば、ボーナスは半分の30万円しか残りません。そこからさらにこまごまとした用途を考えていけば、ボーナス払いに回せるお金は10万円や20万円程度しか残らないということも十分考えられます。
このように、ざっくりとした金額でもあらかじめイメージできているかどうかが、ボーナス払いで気が大きくなりすぎないために非常に重要なのです。
ボーナスが入るまでに「つもり貯金」を行っておく
仮に、ボーナス払いとして半年後に30万円の支払いを行わなければならないとしましょう。半年後ということは6ヵ月後ということですから、半年後に30万円の支払いを行うということは、毎月5万円ずつ支払いを行うことと、計算上は同じですね。
ですので、自分で分割払いをしているような感覚で、この毎月5万円を、「支払ったもの」として貯金する「つもり貯金」が、ボーナス払いをボーナス頼みにしないためには重要です。
毎月きちんと5万円ずつ貯金できていれば、いざボーナス払いのタイミングが訪れたとしても、これまでの貯金ですべて対応できます。毎月5万円が難しい場合は毎月3万円ずつにするなど、家計に負担を与えない範囲の金額での貯金でOKです。
毎月3万円だとしても、半年では18万円の貯金ができていることになりますから、ボーナス払いの金額に足りない30万円-18万円=12万円分を、ボーナスで補えばいいことになりますね。
ボーナス払いの場合、カード決済をしてから引き落としが行われるまでの期間はまちまちです。ボーナス払いに向けた貯金がどれだけできるかは、その期間次第なので、無理なく実現可能な貯金の計画を立てるようにしましょう。
万が一ボーナスが入らない場合でも支払える金額にとどめておく
あまり考えたくない話ではありますが、会社の業績が芳しくないと、ボーナスの支給額が減ってしまう可能性も考えられますし、最悪の場合はボーナスが入らないことだってありえます。
多くの人は、前年度と同じぐらいのボーナスが入ることを前提にしてボーナス払いを利用していることと思いますが、将来のことは分かりません。
そういった万が一のことを考えるのであれば、ボーナス払いは、ボーナスが支給されない場合でも貯金を切り崩すなどすれば、何とか支払える程度の金額にとどめておくのが賢明です。最悪のケースを想定して予定を立てておけば、どうなろうとも対応できるでしょう。
まとめ
ボーナス払いは、支払いを後払いにするという機能のクレジットカードにおいて、低コストで支払いを先延ばしできる方法の一つです。しかし、今であれ先であれ、結局のところ支払いを行うのは自分自身だということに変わりはないのです。
なかなか給与が上がらない昨今の情勢の中で、自分の想定していたボーナス金額が毎回もらえるとは限りません。いざボーナス払いの引き落とし日を目前にしたときに、「お金が足りない…」と嘆くことのないように、ボーナス払いに向けてしっかりと準備を行っておきましょう。
【参考】
「令和元年12月期の期末・勤勉手当を国家公務員に支給(https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/pdf/r01_bonus_dec.pdf)」(内閣官房内閣人事局)
「2019年冬季ボーナス予測(https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp191111.pdf)」(みずほ総合研究所)
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