「あの子のせいでインフルエンザ蔓延よ!」LINEで勝手に噂を流されたママの悲哀
LIMO / 2020年1月3日 10時15分
「あの子のせいでインフルエンザ蔓延よ!」LINEで勝手に噂を流されたママの悲哀
今シーズンのインフルエンザは流行に入るのが早く、各地で学級閉鎖や幼稚園や保育園のクラス閉鎖が続いています。
共働き夫婦で近くに頼れる祖父母が住んでいないと、子供がインフルエンザになると休まなくてはならないので、嫌でも神経質になります。しかし、インフルエンザは目に見えないウィルス。どんなに手洗いうがいを励行していても、罹る時は罹ってしまいます。
今回は、家族全員予防接種を受けていたものの、小学生のお兄ちゃんがインフルエンザにかかり、保育園に通う弟に感染し、LINEで勝手な噂を広められたHさんの話を紹介します。
お兄ちゃんが高熱を出した翌日に弟も発熱
Hさんは小学3年生のお兄ちゃんと年中の弟を持つ元気なママさんです。正社員としてフルタイム勤務していることもあり、インフルエンザの予防接種は毎年欠かさず受けていました。
これまで、兄弟ともインフルエンザの流行期でも罹ったことはありませんでしたが、ある年、お兄ちゃんが通う小学校でインフルエンザが大流行し、友達が相次いで発症したのです。Hさんは寝る前と朝、熱を測って注意深く見守っていました。
そうするうち、Hさんの心配が現実に。学級閉鎖が決まったその日の夕方に発熱をし、翌日かかりつけの小児科で検査をすると陽性の結果が。お兄ちゃんがインフルエンザになったことから職場に事情を説明し、弟は保育園を休ませて様子を見ていたところ、やはり弟の方も体調が悪くなりました。
発熱したからとすぐに病院に連れていき検査をしても、陽性反応は出ません。うなされる我が子を心配しながら夜が明けるのを待ちました。案の定、弟もインフルエンザになったため保育園に連絡し、母子で1週間近く家に籠る日々がスタートしました。
仲の良いママから「ひどいこと言われているよ」と連絡が来る
幸いインフルエンザの症状は軽かったものの、解熱後3日間は外出はできません。少しずつ元気になってきている2人のかたわらで在宅でできる事務処理を行っている最中、ママ友のBさんからLINEに連絡が届きました。お兄ちゃん同士が同じ小学校に通い、保育園の年長組に妹がいる6年以上の付き合いがあるママです。
「インフルエンザ大丈夫?」という内容かと思い、スマートフォンを見ると思いもよらないない言葉が書いてあります。保育園のママがHさんのことを憶測であれこれ言っているから気をつけて、という内容でした。
保育園のママ同士は、仕事をしていることもあり基本的に浅い付き合いです。しかし、噂を流していたMさんはリーダー格として振る舞いたいタイプで、色々な人とLINE交換をしていました。
面倒なことに巻き込まれたくないと考えたHさんはMさんとは距離とっていました。その保育園に子供を通わせるのは2人目ということもあり、先生方と親しげに会話をする自分を疎ましく思っていると感じたからです。
普段から接点のないMさんが自分に対してどんな内容を発信しているのか、Hさんは不思議でなりませんでした。
「Hさんの子供が原因」とLINEのグループに流された
Bさんは同じマンションに住むMさんに「小学校の情報とか知りたいので」と声をかけられ、軽い気持ちでLINEを交換していました。
その直後、Mさんが作った保育園ママグループに勝手に入れられているのに気がつきましたが、特に問題もなさそうなので放置していたところ、いきなりHさんの名前がLINE上で取り上げられていたので驚き、連絡してきたといいます。
「保育園でも少しインフルエンザの子が出てきているけど、Hさんの子供が原因だと勝手なこと言っている」というのです。
あまりのことにHさんは怒りを覚えました。家でもインフルエンザ予防として様々なことをしているのに、罹る時には罹ってしまうもの。職場にも迷惑をかけてしまうので、好き好んでなりたい人などいるはずがありません。
結局、グループ内のママ達は誰一人としてMさんに乗っからず、無難に「インフル、他の園でも流行っているみたいです」と返し、全くMさんの思惑通りにはいかなかったそうです。
翌年のインフルエンザ1号は噂を流したママの子
翌年もインフルエンザの流行となり、保育園での発症第1号がMさんの子供でした。完治した日の朝、送りの時間にMさんは、顔を合わせたHさんに「インフルエンザって、予防接種していてもなるんですね」と困った表情を浮かべて声をかけてきました。
LINEの件もあり、Hさんは何とも言えない気持ちになりましたが、「完全に予防するのは難しいですから」と大人の対応をしました。
その日の夜、HさんのLINEにママ友のBさんからのメッセージが届きました。マンションのエントランスでたまたまMさんとすれ違ったとき、「インフルエンザになって保育園とかで悪口いわれませんか」と不安そうな表情を浮かべて聞いてきたというのです。
Bさんは呆れましたが、「流行期に突入すると明日は我が身と覚悟する方が多いですから」と遠回しにMさんの考えを批判しました。去年したことが自分の身に降りかかってくると恐れるMさんに対し、Bさんはかわいそうな人だと思ったといいます。
インフルエンザ感染を完全に防ぐのは困難
働くママにとって、子供がインフルエンザになるのはどうしても避けたいことですが、やはり完全に防ぐことは不可能に近いものです。誰もインフルエンザに罹りたいとは思っていませんし、なってしまったことを一方的に責めるのは論外です。
予防接種やマスク装着に手洗いうがいをし、睡眠時間をとって体調を整えていても完全にインフルエンザを遠ざけることはできません。流行期はある程度の覚悟を持ってピークが過ぎ去るのを待つことが大切なのではないでしょうか。
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