近づくPTA役員選出の季節…。「今年だけだから」「大変じゃないから」は信用できる?
LIMO / 2020年1月3日 9時45分

近づくPTA役員選出の季節…。「今年だけだから」「大変じゃないから」は信用できる?
年が明けると、そろそろPTA役員選出の季節がやってきます。「誰かがやらなければならない」とは分かっているものの、やることが多いイメージと責任の重さにより、あまり前向きになれない、むしろ、やりたくないという意見も珍しくありません。
では、具体的にどのような苦労が待っているのでしょうか。実際にPTA役員をした方に、その経験談を語っていただきました。
想像以上にやることが多く、休み返上で活動に参加することも
まずは、PTA会長を務めたAさんに話を伺いました。Aさんは小学3年生の娘をもつ父親で、前代の会長から依頼を受けて引き受けたとのこと。断りきれずに会長になったものの、そこには、想像を超える苦労が待ち受けていたようです。
「『何事も経験だ』と思い、勇気を出してPTA会長を引き受けました。たまに顔を出すだけかと思いきや、毎月のようにPTA役員会に出席したり、先生たちと行事について話し合ったり…。せっかくの休みなのに、委員会や地元のイベントに出席しなければならない日も多かったです。
それに加え、入学式や卒業式では生徒や保護者、来賓など大勢の前で挨拶をしなければならず、精神的な負担もありました。学校内だけでなく、区役所に足を運んだこともありますよ。正直、ここまで大変だと分かっていたら引き受けていなかったでしょうね。
とはいえ、悪い面ばかりではありませんでした。娘が通う学校を知ることができましたし、娘も『パパは会長さんとして頑張っている』とプラスに捉えてくれていたようです。負担は大きいですが、自分の人生にとってプラスになったというのは間違いないでしょう」
言いたい放題の周囲からの声がストレスに
小学校に比べ幼稚園のPTA活動は、それほど盛んに行われないと思われていますよね。でも幼稚園の方針によっては、小学校と同じくらいの任務を任されるケースも少なくありません。続いては、そんなPTA活動が盛んな幼稚園で役員をしたBさんの体験談です。
「活動自体も大変でしたが、それ以上に他の保護者からの意見に苦労しました。運動会で少しでも目新しいことをすると『以前の方がよかった』とクレームに近いことを言われたり、『もっとこうしたほうがいいのに』と指摘されたり。改善点を挙げてくれるのは嬉しいのですが、正直『こっちだってボランティアでやっているのに』『だったら自分ですればいいじゃない』と思ってしまいましたね。
もちろん、ほとんどのママたちは『いつもお疲れさま』と声をかけてくれましたよ。なかには、『PTAの人間関係ってどんな感じなの?』『今回変わったルールって誰が決めたの?』と首をつっこんでくる人もいましたが…。役員の仕事に対する労力より、周囲からの目を気にしたり、意見に対応することに疲れてしまいました」
「今年だけでいいので」は危険な言葉。「1年だけ」と思いきや…
最後にご紹介するのは、無事に任務を終えたと胸をなでおろした瞬間、まさかの事態に陥ってしまったCさんの体験談です。
「娘が小学校に入学した際、先生から『今年だけでいいので』と役員をお願いされました。『いずれやらないといけないのなら、早いうちに終わらせておこう』と思い、なんとか任務をこなすことに。ところが、もうすぐ代替わりという時期になって『他に引き受けてくれる人がいないから、来年もお願いしたい』と会長に頼まれてしまったのです。
役員活動中に会長と何度も関わってきたので、とても断りにくい状況に…。これから先のことを考えると、学校行事で会長と顔を合わせる度に気まずくなるのも避けたいところです。
悩みに悩んだ末、仕方なく2年目も継続することになりました。こんなことになるなら、『1年ごとに別の人に入れ替える』というルールを決めておいてほしかったです」
まとめ
PTA役員になることは、自分にとっての経験になるというメリットがある一方、度重なる委員会や会議、役員でない保護者からの意見に参ってしまうケースもあるようです。また、仕事をしている場合には、PTAの行事のために仕事を休むこともあります。「今年度だけだから」「ちょっと顔を出すだけでいい」という言葉は、あまり信用しない方がいいのかもしれませんね。
ときには、体力的だけでなく精神的な負担が発生するケースも少なくないPTA役員。もし、役員をお願いできませんか?と声がかかった際は、実際にどのような活動を何回くらいするのか、仕事を休むことになるのかなど、「自分にとってどのくらいの負荷になるのか」をよく考えたうえで結論を出したほうがよさそうです。
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