1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

3年間で250万円の差!?「私立中学校」VS「公立中学校」3つの違い

LIMO / 2019年12月28日 20時35分

写真

3年間で250万円の差!?「私立中学校」VS「公立中学校」3つの違い

これから中学受験シーズンが本格化します。親子ともピリピリしているご家庭もあるのでは?筆者は、長女次女が6年生の時に同級生の中学受験の悲喜こもごもを見てきました。筆者の子供たちは全員公立中学校(卒業、在学中、進学予定)出身ですが、筆者自身は私立中学校出身です。どちらもメリットデメリットがあるなと感じています。ママ友から見聞きした最近の私立中学校事情も併せて、メリットデメリットをご紹介します。

違い1:新しい人間関係ができるVS知り合いが多い

小学校から中学校へ進学するにあたって、子供自身が一番気になるのは中学校での人間関係なのではないでしょうか?それぞれどんな特徴があるのでしょうか?

私立中学校:新しい人間関係ができる

色々な場所から色々な人が集まってきます。上位校だと1時間や2時間かけて学校へ通う子も珍しくありません。学力は同じようなところからスタートですが、高校受験がないこともあり少しずつ開いてきます。筆者が私立中学校に通っていた時も途中でドロップアウトした子もいました。子供の同級生でも、学校から肩たたきをされ公立校に戻ってきた子もいます。

中高一貫だと同じ学校の高校生と仲良くなって、部活などで教えてもらうことが多いのも特徴です。筆者も中3の時に高校生の先輩と一緒にバンドを組みました。中高一緒に部活動をするところが多いので、6年間環境が変わらないので、同じ部活に没頭できます。

また、公立中学校に通う子から比べると行動範囲が広いのも特徴です。遊びに行くのも電車です。息子が私立男子校に通うママ友から聞いた話だと、中学生のうちから「○○駅集合ね!」というような形で待ち合わせするとのこと。友達のうちに遊びに行くのも電車で行くことになります。

公立中学校:知り合いが多い

地元の中学校に進むということは、小学校での知り合いも同じ学校にいるということです。近くの2~3校の小学校から1つの中学校に通うので全員知っているわけではありませんが、単純計算で3分の1は同じ小学校の出身者になります(実際はそんなことはありませんが)。中学校で、同じ小学校の同じクラスの子だった子がいるということもあります。なので「一緒になれて良かった!」というケースと「ああ、またあいつと一緒だ」というケースと両方あります。

実は、親同士の顔見知りがいるというのも結構大きいなというのが率直な感想です。学校から配布されるプリントを無くしたり、行事関係で分からないことがあると、小学校が一緒だったママ友にLINEでヘルプを求めます、また求められます(笑)。私立だと1から人間関係を構築しなくてはなりません。ママ自身が積極的に部活やPTAなど繋がれる場に出ていかないと繋がることができないようです。前出の息子が男子校に通うママ友も、部活繋がりでママ友ができたといっていました。

違い2:似たような境遇の子が多いVS色々な子がいて人生勉強になる

私立中学校:似たような境遇の子が多い

学費が確保できる家計で、同じくらいの学力の子達なので、当初は似たような境遇の子が多いです。学生時代の友達A子さんの娘さんは、上位の私立中学校に進みました。みんな過酷な受験戦争をくぐってきた強者です。話を聞くと、中学受験で相当親に圧力かけられてストレス溜まっているかもなぁという感じです。カースト上位の子が君臨して、特定の子をチクチクいじめることもあるようで、親子ともちょっとお疲れ気味のようです。

公立中学校:色々な子がいて人生勉強になる

公立は色々な境遇の子がいます。ある学校では、ものすごいエリートの親の子供もいる一方、児童養護施設の子がいたりします。様々な家庭環境があることを知る機会でもあります。「自分のウチの当たり前は、他のウチの当たり前じゃない」ということが少し分かってきたようで、その中で自分はどう立ち回るか?を考えているようです。

違い3:お金がかかるVSお金がかからない

一番違うところはズバリ!学費とその他の出費があるないではないでしょうか。最近は公立の中高一貫校がありますが、東京でも11校しかないため学力的には上位校です。

1年間に保護者が出した子供1人当たりの学習費総額(保護者が子供の学校教育及び学校 外活動のために支出した経費の総額)が文部科学省から出ています。(※1)

私立中学校
学習費総額 :1,326,933円
【内訳】
学校教育費:997,435円
学校給食費:8,566円
学校外活動費:320,932円

公立中学校
学習費総額:478,554円
【内訳】
学校教育費:133,640円
学校給食費:43,730円
学校外活動費:301,184円

公立中学校に比べると、私立中学校は2.8倍かかります。単純計算ですが、私立中学校の方が1年で848,439円、3年で2,545,317円多く出費が必要ということになります。学校教育費が圧倒的に違います。公立中学校でかかる教育費は、学用品やPTA会費、制服や修学旅行代などですが、私立中学校にはそれに授業料がプラスされます。

まとめ:人は人、ウチはウチ。周りに流されないことが大事

私立中学校に通う子の割合ですが、全国平均が7.3%なのに対し、東京は24.8%と突出しています。他は10%代が高知、京都、奈良、神奈川と4府県ほどありますが、あとは1桁です。(※2)東京の中でも中学受験が過熱している区があり、親はどうしても焦ってしまいがちです。

各家庭で今一度「何のための中学受験なのか?」を考えることが大事だと思います。人は人、ウチはウチと割り切って周りに流されないことと、自分たち家族の望んでいるものは何なのか?をよく考えることが大事と思う今日この頃です。

参照:

(※1)「平成28年度子供の学習費調査の結果について(http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11293659/www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuuhi/kekka/k_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/22/1399308_1.pdf)」文部科学省

(※2)「私立中学校に通う割合(2018年度 都道府県別・上位10位(https://www.jili.or.jp/lifeplan/lifeevent/education/4.html)」生命保険文化センター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください