親世代の「夫>妻」の考えで生きている夫。どうして、そんなに偉い?妻たちの「ため息」エピソード
LIMO / 2020年1月6日 19時45分
親世代の「夫>妻」の考えで生きている夫。どうして、そんなに偉い?妻たちの「ため息」エピソード
ひと昔前は「夫が外で働き、妻は家庭を守る」という生活スタイルが一般的。夫を立てて、一歩下がる妻の姿勢が美しいとされた時代もありました。しかし、今や共働きも当たり前の時代。お互いを尊重しあう意味での「夫婦は対等」という考え方が、当たり前となっています。
しかし、中には、親世代の「夫>妻」の考えが正しいと信じて生きている男性も…。
今回は、常に妻より「上」でありたいと思っている(?)夫を持つ女性たちの体験談を集めてみました。
「振り込み」「役所の手続き」程度は妻の仕事
Yさんは、2歳、0歳の子を育てながら、在宅で仕事をしています。夫は8:00~17:00勤務で残業はほぼゼロという職場に勤務。夫の父が社長ということもあってか、職場環境はわりと緩く、仕事中に抜けて通院、などということも許されるような雰囲気のところです。
ある日、夫が「これ、明日振込しておいて。」と1枚の振込用紙をYさんに渡してきました。次の日は、いわゆる五・十日(ごとうび)。銀行は混みます。子ども2人を連れて銀行の窓口に並ぶのはきついと判断したYさんは、「仕事の休憩時間中に、自分で行ってほしい。」と断りました。
すると夫は、「俺に休憩時間をつぶして行けっていうのか?だいたい、抜ける時に『振込に行く』なんて言おうものなら、親父(社長)に『そんなの奥さんに頼めないの?』って言われるんだよ。そうなると尻に敷かれてるみたいに言われて、本当に言い訳が面倒なんだ。お前がちゃちゃっと行ってくればすむ話じゃないか。大したことじゃないだろう?」と強硬に主張。
「…わかりました。」小さくため息をつくと、Yさんは夫から振込用紙を受け取りました。そういえば、以前役所の手続きを頼まれて渋った時も、同じことを言われたっけ。夫にしてみれば、自分の小さなプライドのためなら、妻が幼子2人を抱えて窓口に並んで大変な思いをすることなんて、「大したことではない」ようです。
「俺」の許可が必要
Sさんは小学校4年生と1年生の子を持つママです。春先、上の子のクラスの保護者会に出席したところ、PTAのクラス委員を引き受けることに決まってしまいました。長い長い沈黙の中、誰かが「一度もやったことのない人から選べば」と言い出し、下の子が未就学児を理由に断り続けていたSさんが引き受けざるを得なくなってしまったのです。
夫に報告すると、「はあ、何で?」とあからさまに不機嫌な顔。「だいたい、そういう、家庭に影響が出そうなことは、その場で俺に連絡しろと言っているだろう?俺の許可なしに黙って引き受けるなんて、どういう神経だよ。」と吐き捨てられました。
あの沈黙の場で、しかも仕事中で、でてくれるかどうかもわからない夫の携帯に連絡を入れて、「クラス委員を引き受けてもいいですか。」と許可を取れと?
ちなみにSさんの夫は、飲み会の日程も義実家のイベントも、Sさんの状況お構いなしに決めて事後報告をしてきます。その日Sさんの都合が悪いと、夫は「妻は夫に合わせる努力をすべき」と主張します。
「自分はいいんだよね…」と半ばあきれ気味のSさんなのでした。
稼ぎの差は労働で埋めよ
Kさんは、小学校2年生と幼稚園年中児の子のママ。扶養範囲内のパートで働きながら、平日はほぼワンオペで育児をこなしています。働きに出たのは、夫の職場が、働き方改革の一環で残業規制をするようになり、減った夫の残業手当代を埋めることができればと思ったことがきっかけ。
しかし、パートに出ながら専業主婦時代と同じように家事をこなすのはなかなか困難。洗濯や掃除など、溜めておいてもいいものは休日にしわ寄せが来ます。ある休日のこと。夫がリビングでスマホ片手にゴロゴロしていたので、「私も平日仕事で忙しいし、これからは休日の掃除機かけぐらい、分担してもらえないかしら。」と、思い切ってお願いしてみたのです。
すると夫の口から出た言葉は、「休日ぐらい休ませろよ。そもそも、働いているといったって、パートの給料っていくら?俺の給料に全然足りないだろう。家事分担を主張するなら、同じだけ稼いでから言えよ。無理なら足りない分を労働で補うのは、当然だろう?」どうやら、夫にとって、家事労働は、家庭を維持するための共同作業ではなく、稼ぎの少ない人がやって当然という認識だったようです…。
まとめ
妻と家事労働を分担しあったり、妻が自由に自分のことを決めたりしても、世間的に自分の株が下がるというわけではないはずなのに、なぜか高圧的に妻の上に立ちたがる旦那様たち。
前述のKさんは、夫の言葉をきっかけに「いつか夫の収入を越える」が目標となったそうです。「同じだけ稼いだら、絶対家事分担を半々にしてもらいます。あー、でもその前にそこまで経済力がついたら、即離婚かも(笑)」と笑うKさん。妻に対して、あまりに高圧的な態度を続けると、とんでもないしっぺ返しを食らうことになるかもしれませんね。
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