妻たちの告白「実は、毎月赤字なんです」…パターン別に見る原因と対策

家計が一度赤字に転落してしまうと、元に戻すのは簡単なことではありません。そんな状況が長引かないよう、迅速に対応する必要があります。

その際に大切なのは、赤字の原因を探ることです。その原因に合った対策をしなければ、いつまで経っても支出額が抑えられず、ストレスばかりが溜まってしまいます。

そこで今回は、赤字に悩む妻たちが家計を改善したエピソードをご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせながら、改善策を学んでいきましょう！

予備のお金を用意していない

まずは、貯金がだんだん減っていくと悩んでいるAさんのケースを見ていきます。とくに贅沢をしていないというAさんは、なぜこのような状態に陥ってしまったのでしょうか。

「気が付けば、独身時代に貯めておいたお金が半分近くに減っていました。贅沢をしているわけではなく、むしろ収入に見合った生活を送っているはず…。なぜこのような状況になったのか分からないままでした。

家計簿を見直しても、目立った項目は見つかりません。ところが、よく見ると『その他』の項目に毎月ばらつきがあることに気付いたのです。

その内訳を分析してみると、結婚式のご祝儀や家電が壊れて買い替えた費用など、急な出費によるものばかり。このような臨時の出費を貯金から捻出していたので、貯金がみるみるうちに減っていったようです。

今では、予備の費用を毎月2万円ずつ用意しておき、貯金とは別に確保しています。急な出費に焦ることがなくなり、精神的にも楽になりましたよ」

キャッシュレスで買い過ぎている

最近では、クレジットカードのほかに電子マネーやスマホ決済など、キャッシュレス化がどんどん進んでいますよね。ところが、キャッシュレス化には落とし穴も存在します。そこで、キャッシュレスによって赤字になっていたBさんの体験談を聞いていましょう。

「ポイントや還元などのお得感があるので、クレジットカードやスマホ決済での買い物ばかりしていました。ところが、請求額を見て『こんなに使ったの!?』と自分で驚くこともしばしば。そんな状況が続いた結果、支出が収入を上回る月が増えていきました。

どうやら、キャッシュレスによって金銭感覚が鈍ってしまい、ついお金を使い過ぎていたようです。食料品や日用品を買うのは妻である私なので、『買い過ぎだよ』と止める人がいなかったのも問題だったのかもしれません。

何枚もクレジットカードを所持しているため、お金の管理がうまくできず、銀行口座の残高不足によって遅延損害金を請求されたこともありました。これでは、得られるポイントや還元以上に損をしてしまっていますよね。

もうそんな失敗を繰り返さないよう、現金以外の買い物をしたら記録をつけておくようにしています。クレジットカードも、メインで使っていないものは解約しました。今月はいくら使ったかを計算しておくことにより、買い過ぎの防止にも役立っています」

外食の回数が多い

週末はきまって家族で外食をする、という家庭も多いのではないでしょうか。外食が重なると、食費が一気に膨れ上がってしまいます。そこで、外食にかかる費用が家計を圧迫していたCさんのケースをご紹介しましょう。

「週末は家族で外出し、そのまま外食するという流れが定番になっていました。家に帰ってから食事を用意するとなると、どうしても面倒に感じてしまうんですよね。

とはいえ、家族で外食をするとなると、夫がビールを飲んだり子どもがデザートを頼んだり…。会計をすると、自炊すれば1週間分の食費になる金額になることもあります。

長期休暇のある月は外食の回数がさらに増え、ついに家計は赤字に。一度贅沢をしてしまうと癖になってしまったようで、そのままずるずると赤字が続いてしまいました。このままではまずいと焦り、この頃は外出する前に夕食の下ごしらえを済ませるようにしています」

まとめ

普段の買い物や習慣を振り返ってみると、赤字の原因が見つかる可能性があります。なかには、お得と思い込んでいた決済方法が、かえって無駄遣いを招いているケースも珍しくありません。赤字に悩んでいる方は、家計簿や日常生活を見直して問題点を探してみましょう。

また、貯金用と引き落とし用の銀行口座を分けていないと、赤字に気が付きにくい状態になってしまいます。使わないお金は別の銀行口座に入れておき、毎月の収入と支出のバランスを保っておくといいでしょう。