ファミレス「サイゼリヤ」、既存店のプラス成長回復が目前に(2019年12月)
LIMO / 2020年1月10日 12時15分
ファミレス「サイゼリヤ」、既存店のプラス成長回復が目前に(2019年12月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はファミリー向けイタリアンレストラン「サイゼリヤ」を運営するサイゼリヤ(7581)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年1月6日に更新されたサイゼリヤの2019年12月既存店売上高は、対前年同月比99.5%となりマイナス成長。内訳は客数98.5%、客単価101.0%であり、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーできずにマイナス成長となりました。
また全店売上高も99.0%となりマイナス成長。全店ベースでも客数98.2%、客単価100.8%と客数のマイナスが足を引っ張りました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は8月決算)。
既存店売上高は10月に91.4%と大きな落ち込みを見せましたが、11月98.9%、12月99.5%となり大幅な落ち込みは一時的な影響に留まりました。9月の100.6%を除くとマイナス成長が継続していますが、12月は99.5%まで戻しており、プラス成長まであと一歩の状態です。
全店売上高も既存店同様、10月は大きな落ち込み(91.0%)となりましたが、11月98.2%、12月99.0%と回復しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は2018年12月25日に1,696円の安値を更新後に反転し、昨年9月には2,800円台に到達しました。その後2,382円まで下落しましたが反発し、11月後半以降は2,600円台での取引が続いています。
10月の大幅な落ち込みは、消費税引き上げなど一時的な影響に留まりました。既存店売上高のプラス成長まであと一歩であり、1月以降プラス成長に戻すことができるのかが注目されます。
参考資料:サイゼリヤ月次報告(2020年8月期)(https://www.saizeriya.co.jp/PDF/irpdf000696.pdf)
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