貯金はダイエットの要領で。実は「目標は低く」が上手くいくポイント!?
LIMO / 2020年1月16日 20時15分
貯金はダイエットの要領で。実は「目標は低く」が上手くいくポイント!?
昨年は老後資産2000万円問題や消費増税など、家計に影響があるようなニュースが次から次へと出てきて話題になりましたね。貯金の必要性をこれまで以上に感じた人も多かったのではないでしょうか。
しかしそうは言っても、これまで貯金ができていなかった人が、急に貯金を始めようとしてもなかなかうまくいかないことがあります。その原因は「貯まらない習慣」が身に付いているからかもしれません。
「貯まらない習慣」を改善して将来のために貯金をする…となると、途端にハードルが高く感じてしまいますが、実は貯金の成功のためのポイントはダイエットのポイントとよく似ているのです。それでは、貯金をダイエットに置き換えて、そのポイントを整理していきましょう。
自分の貯まらない習慣を見つける
これまでの人生で、ダイエットに挑戦したことがある人は少なくないのではないでしょうか。ダイエットを成功させるためには、「太る習慣」をやめて「やせる習慣」を身に付けていくことが大切ですよね。
そのためには、まずは自分の太る習慣は何なのかを考える必要があります。たとえば、以下のようなことは、太る習慣と考えられますよね。
・毎日甘いものを食べてしまう
・まったく運動しない
この習慣をやめて、「甘いものを控える」「毎日適度に運動する」といったやせる習慣を続けていけば、少しずつ身体が変化していきます。これと同じく、貯金を増やしたい場合も「貯まらない習慣」をやめて、「貯まる習慣」を身に付けていくことが重要です。
まずは、自分の貯まらない習慣は何なのかを考えてみましょう。すると、人によっては以下のような問題点が見えてくるのではないでしょうか。
・毎日コンビニに寄ってこまごまとしたモノを購入してしまう
・毎月お金があるだけ使ってしまう
次に自分の貯まらない習慣が明らかになったら、その習慣を「毎日コンビニに寄るのをやめる」「給料を使う前に1万円貯金する」など、お金の貯まる習慣に変換していくのです。
貯金や節約をするというと難しく考えてしまいがちですが、まずはダイエットを始めるときと同じ要領でシンプルに現状を捉え直してみましょう。
目標は低く! 継続することが大事
貯金もダイエットも、成功のカギは「悪い習慣をやめて良い習慣に変えること」なのですが、もうひとつ重要なことがあります。それは、「長く継続すること」です。
どれほど素晴らしい方法でも、短期間でやめてしまっては期待したような成果は得にくいですよね。
ですが、「その続けるのが難しいんだよ…」という人もいるのではないでしょうか。それもそのはず、人間には「恒常性(ホメオスタシス)」という機能が備わっているからです。
これは体温が上がると汗をかいて体温を下げるなど、生命維持のために身体の環境を一定に保つという人間にとって非常に大事な機能なのですが、これまでの習慣を変えたいときにはちょっと困ったことが起こります。
というのも、「習慣を変える=自分の中に変化が起こる、ストレスがかかる」ということなので、生命維持のリスクがあると判断されて、元の状態に戻そうとするのです。その結果、「何をしても3日坊主で終わる」ということが起こります。
この恒常性機能に負けずに良い習慣を継続するためのポイントは、「目標は低く」です。初めから目標を高く設定すると、これまでの状態から大幅に変化させる必要があるので、ブレーキがかかりやすくなります。
仮に、「目標は1年間で貯金100万円」だったとしても、まずは「1日500円貯金する」など低い目標を設定することから始めてみましょう。すると変化も小さいので、良い習慣を身に付けやすくなりますよ。
リバウンドを防ぐには?
ダイエットで「継続できない」という問題を乗り越えると、次に「リバウンド」という、せっかくやせたのにまた元の体重に戻ってしまったり、さらには元の体重よりも増えてしまったりといった新たな問題に直面することがあります。
リバウンドの主な原因は、恒常性によって元の身体に戻ろうとすること、食事制限などの我慢の限界がきてドカ食いしてしまい、また元の太る習慣に戻ってしまうことなどとされていますよね。
貯金の習慣を身に付けるときも同じで、無理な節約を続けていると、途中で我慢の限界が来て大量に買い物をしてしまったり、散財してせっかくの貯金を使い果たしてしまい、元の貯まらない体質に戻ってしまうというリスクがあります。
これを防ぐためには、適度な余裕を作るのがおすすめです。ダイエットを成功させる方法として、「チートデイ」というものがあるのはご存じでしょうか。これは、食事制限を続ける中で、週1回、月1回など「何を食べてもいい日」を設けるというものです。
チートデイを設けることで食事制限のストレスが軽減できるため、「我慢の限界が来てドカ食いしてしまった…」といった事態を防ぎやすくなります。
貯金を増やしたいときにも、ただ節約をして出費を切り詰めるだけではなく、「月1回、3000円までは好きなように使っていい」といったような、お金と気持ちの面で余裕を持たせるようにすれば、急激なリバウンドを防ぐことができるでしょう。
おわりに
今回は貯金を成功させるためは、ダイエットと同じように「悪い習慣」の見直しが大切だということを確認してきました。
一般的に習慣を変えることは難しいと言われていますが、方法はシンプルに、そして急激な変化を避けるようにすれば、無理なく良い習慣を身に付けられますよ。2020年は貯まらない習慣を断ち切って、「貯まる体質」に改善する年にしていきましょう。
【参考】「生体の恒常性維持機構(http://www.kenkoigaku.or.jp/html/body/body0203.html)」(健康医学)
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