「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト、既存店売上のプラス成長は続くも全店ベースではマイナス成長に(2019年12月)
LIMO / 2020年1月12日 12時15分
「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト、既存店売上のプラス成長は続くも全店ベースではマイナス成長に(2019年12月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(7421)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年1月7日に更新されたカッパ・クリエイトの2019年12月既存店売上高は、対前年同月比100.2%となりプラス成長。客数は94.8%とマイナスになりましたが、客単価が105.8%とプラスで、客単価が客数のマイナスをカバーしてプラス成長となりました。
一方で全店売上は99.4%となりマイナス成長。内訳は客数94.0%、客単価105.8%と既存店に類似の数字ながら、プラス成長には届きませんでした。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
既存店売上高は今期マイナス成長となったのは7月のみです。客数は9カ月中5カ月がマイナスながら、客単価は全ての月がプラスであり、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーする状態が継続中です。
一方で全店売上高は9カ月のうち、5カ月がマイナス成長。全店も客単価は全ての月でプラスながら、客数のプラス月が5月のみであり、既存店以上に客数面での苦戦が続いています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年半ばから、上限1,500円付近と下限1,300円付近の間でレンジ相場を形成中です。
株価は2019年11月以降の上昇により、現在レンジ上限の1,500円付近での攻防がなされています。2018年以降破られていない1,500円付近の天井を、今後上方ブレイクすることになるのか注目されます。
既存店売上高は堅調に推移する一方で、全店売上高が苦戦する状態が続いていますが、既存店売上高も12月は対前年同期比100.2%とわずかなプラス成長に留まっています。今後も既存店売上のプラス成長を維持できるのかが注目されます。
参考資料:月次売上推移速報(https://www.kappa-create.co.jp/monthly2019/)
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