夫が原因の心身不調、年末年始に感じた「夫源病」になりそうな予兆
LIMO / 2020年1月15日 10時15分
夫が原因の心身不調、年末年始に感じた「夫源病」になりそうな予兆
今年のお正月は暦の並びもあり、普段よりも長いお休みとなった方も多いでしょう。その結果、家族と過ごす時間が長くなり、逆にストレスを感じてしまうことも。
特に、夫の何気ない言動でイラついたり存在自体が目障りに感じるのは、最近メディアで取り上げられている夫源病の予兆かもしれません。今回は、普段の生活では気がつきにくい、長期休暇中に感じる夫原病の予兆について見ていきます。
地元の友達との飲み会を快く思わない夫
結婚18年目のAさん夫婦は出身地が同じ共働き夫婦です。毎年、帰省のたびにAさんの夫は旧友との飲み会に参加していました。
Aさん自身の友人たちの間でも「集まろうか」という話が毎年出るものの、やはり子育て中の人が多く毎年頓挫していたといいます。ようやくAさんの下の子が小学校高学年になった頃、友人達も子育てが一段落したこともあり、久しぶりに飲み会を開くことになりました。
羽を伸ばしてきなよ、と夫が快く送り出してくれると思いきや「何時に終わる?」「俺が知っている人と飲むの?」とお開きの時間を聞いてきたり、出席者の情報を聞き出そうとしたのです。
しかも、小・中学校が一緒の友人と久しぶりだから話が弾んで遅くなるかもしれないとAさんが言うと、信じられないことにAさんの夫は舌打ちをしたといいます。
自分は毎年泥酔し、午前様だということを棚に上げて悪態をつく夫の姿を見たAさんは、「子供が独立したら行動を監視したり限定されそう」と恐怖心が芽生えてきました。この一件があってから、自分の給料を積み立てたり職場で管理職を目指すなど、いざという時の準備をし始めたそうです。
自分の実家での滞在期間を伸ばそうとする夫
パート勤めのBさんには、激務で多忙な日々を送る夫がいます。普段の休日は子供達と一緒に親子仲良く出かけることが好きな一面を持つ、子煩悩な方です。
しかし、平日は夫と顔を合わせる時間はそう多くなく、休日を除くと育児は全てBさんがしてきました。そんなBさんに、長い休みとなった年末年始で思わぬ出来事が起きたのです。
いつもは夫側の実家に帰省し、家に戻る途中でBさんの実家に立ち寄り新年の挨拶をしていました。しかし、暦の並びも良いことからBさんは実家に泊まって自分の両親にも孫と過ごす時間を楽しんで貰おうと考えました。
しかし、「今年は休みも長いから私の実家に1泊してゆっくり帰ろうよ」と夫に提案したところ、「1泊するのにまた荷物を開けるのは面倒だから、自分の実家の滞在日を伸ばした方が合理的」と、夫が反論してきたのです。
Bさんがどう考えても、Bさんの両親が夫を煙たく思っているような言動をしたことはありません。むしろ、常日頃から激務ぶりを心配しているくらいでした。
そこで色々と聞いていくうちに、Bさんの実家の古さや庶民ぶりを問題視していることに気がつきました。「今まで上から目線で見ていたのか」とBさんは気がつき、それまで抱いていた夫への尊敬の念が薄れてきたといいます。
子供達と遊ぶと宣言していたのに普段と変わらない夫
いつもより長くなったお正月休みに入ると、筆者の夫は「子供達とたくさん遊ぶ」と宣言しました。それを聞いた子供達は大喜び、筆者も少し楽ができると期待していました。
1日目、2日目は普段の休日よりほんの少し多く遊ぶ程度で過ぎ、3日目の朝を迎えました。何して遊ぼうかと子供達から声をかけられた夫は一言「眠いから寝かせて」と答えて、昼近くまで布団の中でいびきをかいて寝てしまったのです。
仕事一辺倒の日々を過ごす夫は、在宅ワークをしている筆者と異なり、何日間も子供達と長時間過ごすことに慣れていません。張り切り過ぎて疲れが出てしまったとその時は思い、「年末の疲れが出たからそっとしておこう」と子供達に声をかけ、夫抜きでボードゲームなどをして遊びました。
お昼近くになり起きてきた夫は、軽く昼食を食べた後、子供達に何か見たい映画はあるか聞いてきました。レンタル店でアニメのDVDを2枚借りてくると言い出したのです。筆者が「DVDより一緒に遊ぶ方が嬉しいよね」と言っても、見たい映画があった子供たちの耳には届きませんでした。
結局、お正月休みに入る前の宣言は形骸化し、逆に筆者のイライラが募るだけになりました。最終日の1月5日の夜に「たくさん遊べると言われて子供達も私も期待していた」と伝え、今後はそういった宣言はしないで欲しいと念を押したところ、夫も反省していました。
父の退職後、プールも映画鑑賞も諦めた母
一方、筆者の母は典型的な夫源病に陥った人間です。
母は子育てがひと段落してから通い始めたプールや、レディースデイを狙った映画鑑賞を楽しんでいました。しかし、その生活も父の定年退職後に終止符が打たれたのです。
元々、無趣味で人付き合いもない父が退職したら、今までの生活スタイルががらりと変わることを予想していた母。ある程度のことは覚悟していましたが、その悪い予感は見事的中してしまいました。
たとえば、プールに行こうとすると何か用事を頼んで邪魔をしたり、プールに行けば受付に電話をかけて呼び出してもらうなど行動を監視し、外出を阻もうとしたのです。
プール通いも映画鑑賞も諦めた母は、新婚当初から父に嫌味を言われ続けても貫いた図書館通いを唯一の楽しみにし、現実逃避をするためにほぼ毎日足を運んでいます。
「死ぬまで女中をやらされるかと思うをうんざりする」と口にした母の表情は、人生を諦めかけた老婆そのものでした。
夫婦の関係を維持するには?
夫婦と言えども他人です。永遠に良好な関係を保つことは難しいかもしれませんが、結婚生活を続けていくにはお互いを尊重し、思いやる気持ちを持って接するのが大切です。
筆者の両親のように、老年期に入ってから改善を試みるのは極めて難しいので、子育てがひと段落する前から素直な気持ちを伝え、お互いを理解するよう心がけることが必要なのではないでしょうか。
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