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中途採用は入社側も受け入れ側もツライ!? 転職時の戸惑いと不満とは

LIMO / 2020年1月15日 20時15分

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中途採用は入社側も受け入れ側もツライ!? 転職時の戸惑いと不満とは

人手不足が叫ばれる今の日本では、即戦力になる中途採用者への期待は大きいのではないでしょうか。その一方で中途採用の社員を受け入れる現場は混乱することもしばしば。

中途入社者を受け入れるほうも、そして中途採用された本人も、最初は大変なことが多いものです。そこで今回は、中途採用で四苦八苦したことがあるという4人に話を聞きました。

独特な社内ルールに困惑ばかり!

「同業他社として見ていたときにはわからないような、独自のルールばかりで本当に困惑しました」と言うのは、あるIT企業に中途入社した30代のAさん。

「中には『なぜそうしなければならないのか』という謎だらけのものや、『それ、必要?』と思うルールも。社内だけで使われる略称や独特な言葉にも戸惑った」とぼやきます。

最初の半年くらいは社風になじめないかもしれないという不安でいっぱいだったと教えてくれたAさん。

「挙げだしたらキリがないけれど、意味不明だと思ったのはIT企業なのに給料明細はいまだに紙。休暇申請も紙。さらに営業が使う日報も紙。営業用の携帯はガラケーで、しかも営業がサボらないようにGPSが搭載されているとか」という状態だそう。

「そういうところはクラシカルなのに、社内情報の持ち出しにはゆるく、情報管理がなってない。同業他社で働いていた身としては、『そんなにゆるくていいの?』と冷や汗が出るほど。さらに、KPI管理もほとんどできておらず、『なぜこの会社に前の会社は勝てなかったのだろうか』と絶望するくらいだった」と笑います。

これは結構あることかもしれません。同業であっても、移ってみて初めて知る社内風土や慣習の違いもたくさんあるでしょう。中途採用者のこういうギャップへの疑問を受け入れて職場環境を改善できれば、同業他社から転職者を採用するメリットがありそうですね。

聞いても教えてくれる人がゼロ

「いい大人なんだから人に聞かないで、と言われても、マニュアルが整っているわけではないし誰かに聞かずに仕事ができるようになるわけがない」と憤るのは20代のBさん。彼は同業他社から転職し、とある金融機関へ入社しました。

「『うちは基本OJTだから』と言われたのはいいけれど、OJTすらしてもらえない。できるだけ周囲の人の動きを見たり、メールや電話の内容を見てプロジェクトの内容を把握したりしているものの、やはり限界がある」と言います。

「できるだけ数を絞って質問しても『たぶん~だと思う』と明確なプロセスを教えてもらえないし、教育係になった先輩はパワハラ系。質問するたびに『お前はそんなこともわからないの?』『ちょっとくらい頭使えば?』『オレの時間をどれだけ奪えば気が済むの?』とネチネチ。質問するのも嫌になった」と嘆きます。

話を聞くところ、Bさんは職場でも早く仕事を覚えようとかなり努力している様子。決してサボっている感じもなく、関連部署の人に自分で聞きに行ったり、社内のフォルダをいろいろと見てみたりしているようですが、それだけでは限界があるでしょう。

中途入社した人を受け入れる環境が整っていないと、せっかくの即戦力なのにその実力を引き出せないまま終わってしまうこともあります。これでは採用した意味がありませんよね。

社内ルールが変わりすぎて正確な手続きフローが不明

ここまでは中途入社した本人の話でしたが、次に受け入れる側の戸惑いを聞いてみました。

「これは完全にうちの問題だけれど」と前置きして話してくれたのは、とある金融機関で働く30代Cさん。「正直、うちの社内の手続きフローが変わることが多くて、社内の人間ですら追いきれない」と言います。

「1か月前と同じやり方で手続きしようと思ったら『そのフローは前のフローです』と言われたり、『使う書面が違います』と言われたりすることも。社内手続きについて知りたいと聞かれたら、その都度部署内で一番最近その手続きをした人を探すしか方法がない」のだそう。

「正直、だれか教育係を一人固定でつけてあげて、なんでも聞けるようにしたほうが中途入社者は安心だと思うけど、うちは本当に人の入れ替わりが激しくて同じ部署の中でも1年いるとベテラン感が出るくらい。正直、そこまで幅広く、深く業務を知っている人がいない」とため息をつきます。

これは若い会社や人の入れ替わりが激しい会社にはよくある話かもしれません。しかし、こんなことではなかなか業務が覚えられずに、せっかくの即戦力をちゃんと戦力化するまでにかえって時間がかかってしまうでしょう。

急に教育係に指名されてもどう教えればいいかわからない

IT企業勤務の20代のDさんは、「急に教育係を任されて戸惑っている」と顔をしかめます。

「自分だってまだ入って1年も経っていなくて、正直戸惑うことも多い。まだ社会人歴自体も浅いし、特別仕事がデキるというわけでもないから、教育係を任されるなんて不安。自分だって上司や先輩に質問したいし、わからないことはわかるまで教えてほしい。教えるのもニガテだし、相手も年上なのでなんだか距離の取り方も接し方もわからないから憂鬱」と、言いたいことがたくさんある様子。

確かに、自分もまだ会社のことが全部わかっているわけではないのに任されると不安になりますよね。自分が教えてもらいたい立場なのに、教育係になってしまうと、教える方も教えられる方もストレスになるのではないでしょうか。

まとめ

ここまで見てきたように、受け入れる側も入社する側も、どちらも大変な面はあると思いますが、会社の戦力になってくれることを期待して採用した大事な人材です。受け入れる側はいち早く戦力になってもらえるよう、そして入社する側は1日も早く仕事を覚えて力になれるように努力したいものですね。

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