割り込み、逆切れ…「マナーを守らないよその子」注意する?しない?トラブルを招かない対処法
LIMO / 2020年1月24日 9時45分
割り込み、逆切れ…「マナーを守らないよその子」注意する?しない?トラブルを招かない対処法
もしも自分の子が決められたマナーを守らなかったり、危険なことをしてしまったときには、迷わず注意するという人がほとんどでしょう。けれど、それがよその子だったら?注意するべきか否か、迷うことも多いかと思います。
ある程度大きくなると、子ども同士で遊ぶ約束をしたり、互いの家に友達を招いたりといった機会も多くなるもの。我が子のお友だちの言動が目に余るようなものだったとき、注意したほうがよいのか、それともしないほうがよいのか…そんな場面に出くわしたママたちが実際にとった対応と本音について聞いてみました。
ママたちが出会ったマナーの悪い子たち
「学校の帰りにランドセルを背負ったまま、直接うちに遊びに来る子がいます。ご両親が働いていて家に帰っても一人きりだと言うのですが、我が家の門限である17時どころか、夕飯時の18時を過ぎても帰らないんです。暗くなってから迎えに来るその子のママは『遅くまですみません』のひと言もなく、我が家は学童保育所じゃないのに…とモヤモヤ。あまりに頻繁になってきたので、さすがに『うちは門限が17時なの。おうちの人にも伝えてね』と本人に話しました。」
「テーマパークで子ども向けのアトラクションの順番待ちをしていたとき、目の前にサッと割り込んできた子がいました。大人が一緒にいる様子はないし、と注意すべきかどうか迷っていたら、『ママー!ここ空いてるよー!』と大声で親を呼ぶんです。さすがに良くないなと思って『おばちゃんたちが先に並んでいたから、順番を守ろうね』と声をかけたのですが、やってきたその子の親に睨みつけられて、とても不愉快な思いをしました。」
「話題の『叱らない子育て』を実践しているお家の子が我が家に遊びにきたとき、一人でキッチンに入って勝手に戸棚を開け、包丁を取り出しておままごとを始めました。『危ないよ!キッチンは入っちゃダメ!』と注意して包丁を取り上げると、その子はギャン泣き。後からその子の親に『うちの子を怒鳴りつけるなんて!』と逆に怒られて驚きました。ケガをするかもしれない危険なことを止めたのに…。
それ以外にも、その子が目の前で他のお友だちを叩いたり蹴ったりしていても、ママは止めるどころか笑顔で見ているだけ。それすらも『叱らない子育て』をしていたら、善悪の判断ができない子になってしまうんじゃ…と怖くなりました。」
よその子を注意してトラブルになってしまうことも
必要なことだと判断してよその子に注意をした結果、トラブルになってしまったというママもいます。
「娘の友だちを叱ったら、『あの人に怒られた』と聞かされたその子のママとその後ちょっとしたトラブルになってしまって…。それ以来、『この親は注意したら揉めそうだな』と感じる子については、多少目に余る言動があっても目をつむるようにしました。」
「以前はよその子だろうと遠慮なく注意していましたが、あるとき『よその子を叱るということは、その子の親の育て方を否定していることになる』という話を聞いて、考え方を改めました。言われた子のママの気持ちも考えてから、本当に伝えるべきと判断したときにだけ口に出すようにしています。」
しつけや教育方針は家庭によって異なるもの
叱る・叱らないの判断基準は、その子の育つ家庭の方針によって違ってきます。我が家では絶対NGな行動でも、他のお家ではあっさりと許されている、といったこともあるでしょう。それを踏まえて、マナーが悪い子に遭遇したときにはどのように接するのが正解なのでしょうか。ママたちの考え方もさまざまです。
「我が家に遊びに来ている以上は、我が家のルールをきちんと守るべきだと考えています。なので、遊びに来たお友だちにはまず『うちではこれはダメだよ』『いつもはこうかもしれないけれど、今日はこうしてね』と話して実際に我が子とほぼ同じ扱いをしますが、言い方さえ気をつけて伝えれば、きちんとこちらの気持ちを感じ取ってくれますよ。」
「うちの子をしょっちゅう叩いたり蹴ったりしてくる子を、ある日思いっきり叱ったことがあります。その子のママの見ている前でしたが、親同士の関係が悪化することも覚悟のうえで、『どんな理由があったとしても先に手を出す方が悪い』と伝えました。するとそのママも『それは〇〇がいけません!』と自分の子に厳しく言ってくれて…。私が本気で叱る姿を見て気持ちが伝わったんだと思います。」
よその子を注意するべきか否か、一概に「こうするのが正解」と言える対処法はなく、判断が難しいことも多いでしょう。もし現場にその子の親がいる場合には、「私から注意してもいい?その代わり、うちの子が何か良くないことをしたり言ったりしたときには遠慮なく叱ってね」とひと言断りを入れると、波風が立ちにくいかもしれません。
「うちの子さえしっかりマナーを守れていればいい、他の子は知らない」と割り切ってしまうのもひとつの手なのかもしれませんが、周囲のママたちとお互いに子どもを見守り合いながら、伝えるべきことはビシッと伝えられるような関係を築いていけるといいですね。
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