都合の良い「嫁」もうやめない? 義両親の押し付け…「のらりくらりかわす」には
LIMO / 2020年1月26日 10時15分
都合の良い「嫁」もうやめない? 義両親の押し付け…「のらりくらりかわす」には
『結婚は家同士の結びつき』ともいわれるように言うように、夫と家庭を築くだけではなく、夫の両親との『家族』としてのお付き合いが始まります。「私は義両親の娘になったわけじゃない」「結婚は成人した男女間の意志の元であり、家族は関係ない」という意見もあるかもしれませんが、実際問題、そこまでバッサリと夫を生んでくれた人を切り捨てることもできないのが現実。
避けて通ることができないものであれば、つかず離れず、ほどよい距離感でお付き合いするためのコツやポイントについて、ちょっと考えてみましょう。
口を出してくる義両親には
息子や孫可愛さに、様々な口を出してくる義両親に頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか。
• まだ2歳の孫に「姿勢が悪い」「箸の持ち方をきちんとしないとお嫁にいけない」と口を出す義母。
• 小学校にも入学していないのに「塾はどこに行くんだ?」「読み書きは問題無く出来るのか?」と聞いてくる義父。
• 「毎日ちゃんと食べさせてもらってるの?」と息子の食生活を気に掛ける義母に、「男なら仕事第一」と仕事至上主義な義父。
あげていけばキリがありませんが、夫や孫のことに対して、義両親からあれこれ言われてしまうと、嫁の立場としては、激しく言い返して関係を悪くするのもはばかられるし、かといって自分のやり方だって間違いではありませんから、全面的に受け入れるのもモヤモヤ…。
では、そんな義両親には、どういう対応をしたらよいのでしょうか?
都合の良い『嫁』をやめて、NOと言ってみる
そもそも、なぜ義両親からの言葉を面倒だと思ってしまうのでしょうか?それは、お嫁さんの中で「その言いつけを守って良い嫁と思われたい」「言いつけを守らなかったら、悪い嫁と思われてしまう」という気持ちが働くことが大きいと思われます。
たしかに、人からあえて嫌われたいという人はいません。それは大多数の義両親のほうも同じでしょう。もしかしたら、押し付けるつもりは全くなく、単純なアドバイスのつもりだったかもしれません。
そして、ここで押さえておかなくてはいけないのは、義両親の意見は「すべてが正しい」わけではないということです。たとえ間違っていない意見であったとしても、お嫁さんが自分の気持ちに反した部分に無理に同調し続けていけば、それは積もり積もって、多大なストレスとなってしまうことは容易に想像がつきます。
時代錯誤と思われることや、実は子どものためにはならないような意見は、思い切って『NO』と伝えてみても、よいのではないでしょうか?伝え方さえ気をつけておけば、常に『YES』と言う受け身で都合の良い嫁よりも、『NO』と言える自分の意見がある嫁のほうが、意外に好意的に受け入れてくれるものです。
『のらりくらりとかわす』のもあり
たとえ悪気がなくても、押しの強い義両親だとはっきり『NO』とは言いにくいかもしれませんね。もしハッキリ『NO』と言えない場合には、暖簾に腕押し状態でのらりくらりとかわすという方法もあります。
同居とか同じ敷地内ということではない限り、義両親とそこまで頻繁に会うということは、そんなにはないはず。電話やLINEなどの対応はしつつ、「子どもの用事で忙しかった」「ちょうど運転中で手が離せなかった」など、直接的な接触を持たずに、のらりくらりとかわしてみるのも手でしょう。
相手側も、自分の言葉が届いていないと感じれば、徐々にその連絡頻度も下がっていくかもしれません。
「本当の家族」になろうと頑張り過ぎないことも大切
なお、義両親からの強引なアプローチというよりも、お嫁さん自身が、「早く家族になろう」と意気込みすぎているケースもあるかもしれません。例えば、「家族になろう」と意識し過ぎることで、義両親の些細な言動に目が行ってしまい、「私は他人だと思われているんだ。」と、自分を必要以上に傷付けてしまう、といったような場合です。
でも、よく考えてみてください。結婚したからといって、すぐに実両親と同じような関係になれるものでしょうか?「家族になろう」とする気持ちを否定しているわけではありませんが、義両親と実両親では、いままで築き上げて来た年月と、その上で成り立つ関係性が違いすぎるという点は、押さえておく必要があります。
実家のご家族とも「本当の家族になろう」と思って、家族になったわけではありませんよね。いままでの数々の出来事や日常、数々の思い出を積み重ねて、家族になったのです。ちょっと思うような反応ではなかったからと疎外感を感じるのではなく、義両親とも、これからの積み重ねの結果で「家族になれたら…」と、気持ちを切り替えてみることをおすすめします。
まずは、客観的にとらえてみる
同じようなセリフを言われても、言われた相手によって傷付いてしまう…そんな経験はありませんか?
実母に「あなたはなんでもできるから」と言われたら、なんとも思わないどころか、褒めてもらっていると捉えることができたのに。義母に「あなたはなんでも1人でやっちゃうのね」と言われたら、頑張る自分を否定されている気分になって落ち込んでしまった・・・というのはよくある話。つまり、言われた相手によって、受け取る方も無意識に感じ方を変えてしまっているというのはよくあることなのです。
義両親から言われて、「ん?」と思った言葉も、感情を高ぶらせる前に、まず第三者の目線で考えてみましょう。
・嫁としての自分に言われた言葉では無く、別の誰かにかけた言葉なら…。
・義両親に言われたのではなく、別の誰かがこのセリフを自分に言ったなら…。
角度を変えて物事を見てみることで、その言動の本質が見えてくることもあるかもしれません。
まとめ
義両親との関係性に限らず、人にはそれぞれのパーソナルスペースがあり、ほどよい距離感を測りながらのお付き合いを続けていくものです。これは友人・知人などでも同様。
「家族」という言葉に惑わされて、一気に距離を縮めようとしても、お互いに無理が生じてしまうのは当たり前。時間をかけて、うまく距離を取りつつ、無理をせずにお付き合いしていきたいものですね。
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