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「休日だけのちょこっと家事」は分担?ストレスフリーな「家事分担のコツ」とは

LIMO / 2020年2月4日 20時45分

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「休日だけのちょこっと家事」は分担?ストレスフリーな「家事分担のコツ」とは

共働き夫婦なのに、いつも自分だけが家事に追われている…。そう感じることはありませんか?夫が家事や育児を全くやらないわけではなく、中途半端だから余計にイライラすることもあるようです。そこでこの記事では夫と家事の分担をするときのコツを紹介していきます。

家事の負担割合が多い日本人女性

2018年にリンナイ㈱が発表した調査結果(※)があります。この調査は日本、韓国、アメリカ、ドイツ、デンマークの5か国で、30~49歳の夫婦共働きの男女500人(各国100人)に行ったものです。ここからわかるのは、諸外国に比べて日本人女性は家事の負担割合が大きく、日々仕事と家事・育児に追われているということです。

「あなたは、配偶者(パートナー)と家事を分担していますか」との問いに対して、「分担している」と回答した人がもっとも多かった国は「アメリカ」で93.0%、そして「分担している」と回答した人がもっとも少なかった国は「日本」で56.0%となりました。

また、配偶者(パートナー)の家事に対する協力度を100点満点評価で調査し、各国で男女別に結果を比べたところ、点数差は「日本」がもっとも大きく24.06点(男性:妻に対しての点数は79.9点、女性:夫に対しての点数は55.84点)となりました。

家事や育児にまったく協力しないわけではないけれど、休日の気が向いたときだけ手伝ったり、中途半端に手を出して本人はすっかり「やった気」になっている夫に対して、不満を募らせている人もいるようです。

「休日だけ手伝う」のは分担と言える?

「あなたももっと家事や育児に協力してほしい」という訴えに対して「平日は仕事があるんだから仕方ないだろう。それに、休みの日は手伝っているじゃないか。これ以上どうしろと?」と返す夫。そもそも「仕事が休みの日だけ手伝う」のは、家事・育児を分担していると言えるのでしょうか?

共働き家庭の平日の家事・育児は、まさに時間との戦いです。仕事から帰ってひと休みする暇などなく、食事の準備にお風呂の支度、翌日の保育園・小学校の予定の確認と持ち物チェック、洗濯ものの片づけと、すべてを就寝時刻までに終わらせなければなりません。すべてを終えて布団に入った瞬間に意識を手放し、目覚めるとまた分刻みのタイムスケジュールで朝の支度が始まる…といった、息つく間もない日々が続くのです。

それに比べると、休日は朝から出勤時間に追われることもなく、妻たちにも時間的余裕があります。そんな比較的余裕のある休日にだけ家事や育児をして「十分手伝っている」という夫に対して、有難くは思いつつもモヤモヤしてしまう人が多いのは仕方がないと言えます。余裕がない平日にこそ協力が不可欠なのに、そこを丸投げしながら「自分は家事・育児に協力的な夫だ」なんて自負されたら、たまったものじゃない!というのが妻たちの本音かもしれません。

気まぐれに手を出す夫のズレた気遣いにイライラ!

同じように妻たちをモヤモヤさせているのが、中途半端に手を出す夫です。「ズレた気遣い」によって、妻たちのルーティーンの邪魔をしてしまうのです。

「仕事から帰って、かまって欲しい子どもたちをあしらいながらバタバタと食事の支度をしていると、珍しく『手伝うよ』と声をかけてくれた夫。お風呂の掃除でもしてくれるのかなと思ったら、子どもたちを呼び寄せてスマホで動画を見せ始めたんです。しまいには『こっちのことは気にしなくていいよ、のんびりご飯作って』と言われて、『手伝うって言ってそれ!?』と呆れました…。結局は子どもたちの就寝時刻が遅くなっただけで、何ひとつ助けにはなりませんでした。こんなことなら、子どもの相手をしながらでも自分ひとりで全部こなしたほうが無駄にイライラせずに済んだなと思います」

「仕事でヘトヘトになって帰ったある日、あと少しで夕飯が完成!というタイミングで『なんか焼き肉食べたくなってきたな。今日行くか!』と言い放った時には、耳を疑いましたね。『目の前の食卓が見えないの?』って。どうやらテレビを見ていて突然思い立ったらしいのですが、『ママだって外で食べたほうが楽でしょ?』と私のことを労うような素振りで言ってきたのには驚きました。もしかしたら本人は『疲れたママの負担を減らしてあげた』なんて思っているのかもしれないですけど、気まぐれな提案でこちらのペースを乱すのは本当にやめてもらいたいです」

「家事のプロジェクト化」で夫のスキルアップを目指そう

「休日の余裕がある時だけ」「自分の気が向いた時だけ」家事・育児に関わる夫は、妻を助けるどころか、かえって負担を増やしてしまうこともあるようです。ではどうしたら、妻たちがモヤモヤせずに夫と家事を分担できるのでしょうか?

ある家庭では、「家事のプロジェクト化」を掲げているそうです。その具体例を紹介します。

「これまでは、私が夫に『手が空いているなら掃除機をかけてほしい』『ゴミ出しお願い』と指示を出して動いてもらう形でした。たまに夫が自分から食事の支度をしてくれた時にも、『使い残しの野菜はラップして冷蔵庫に入れてよ』『調味料はちゃんと棚に戻して』など横から口を出しては、互いにストレスを溜めているような状態でした。

結局のところ、どのくらいのペースで作業をするのか、どこからどこまでがその家事に含まれる作業なのかなど「家事の業務内容」の基準や認識が、2人の間で違っていたのです。それをいちいち注意したりされたりすることが、イライラの原因だったというわけです」

例えばゴミ出しひとつをとっても、夫は「口の結ばれたゴミ袋を集積場に運んでいくこと」だと認識していました。ところが妻にとってのゴミ出しは、まず家じゅうのゴミ箱や水回りからゴミをまとめるところから始まります。それを集積場に持って行ったあとには、ゴミ箱や三角コーナーに新しいゴミ袋をセットするところまでやって業務完遂です。こうした考え方の違いが「せっかくやったのに文句を言われる」「中途半端にしかやってくれない」という双方のストレスを招いていました。

「そこでまず、日々の家事業務の内容を明確にしようと、作業範囲を確認し合いました。料理は後片付けまで、ゴミ出しは次のセッティングまでと共通の認識を持つことで、『やりっぱなし』『ここまでやって』という口出しがなくなります。

次に、家事労働について『妻が責任者で夫はヒラ社員』ではなく、『妻が責任者で夫は役員』と考えるようにしました。先に確認した範囲の業務をどのように進めるのか、細かなやり方は夫に一任します。頑張ったのに『そのやり方は違う』なんて言われたら、せっかくのやる気もしぼんでしまいますよね。『これはあなたの担当プロジェクトだから、あなたの自由なやり方で成功させて』とお任せすることで、夫も俄然やる気を持って家事をしてくれるようになりました。」

まとめ

今回紹介した家事の業務範囲の再確認や互いの認識のすり合わせなどは、参考にできる部分もありそうです。日々忙しい共働き夫婦だからこそ、双方がストレスの少ない形で家事・育児を分担して、互いにサポートしていきましょう。

【参考】
(※)『世界5カ国の「共働き」に関する意識調査(https://www.rinnai.co.jp/releases/2018/0208/)』リンナイ調べ

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