まるで私! 子どもに言われてドキっとした自分の“口グセ”
LIMO / 2020年2月10日 10時45分
まるで私! 子どもに言われてドキっとした自分の“口グセ”
日々子どもと生活をしている中で、何気なく発している言葉。普通に会話をするときだけでなく、褒めたり叱ったりするときにも親の“口グセ”は知らず知らずのうちに出てしまっているようです。
自分では気づいていなくても、子どもがふとした拍子に発した言葉を聞いて「今のって、もしかして私の口グセかも…」と焦った経験のある人は意外と多いのでは? 今回は、子どもが言っているのを聞いて思わずドキっとしてしまった“口グセ”についてご紹介します。
弟に向けて長女が発した「ややこしいなー!」
まずは、6歳の女の子と2歳の男の子を持つ大阪出身ママのエピソードをご紹介します。第二子が誕生し、しばらくはただただ下の子にかわいさしか感じなかったAさん。しかし一人目が女の子で、二人目が男の子ということもあり、第二子がよちよち歩き始めたころから「ややこしいなー!」という言葉を発する機会が増えていったそうです。
長女にくらべ、お母さんという存在に割とべったりだったという第二子くん。長女とのギャップもあり、忙しい時間帯に足へまとわりつかれると、「もう、ややこしいなー」と言ってしまうこともあったようなのです。
ある日、姉弟で仲良く遊んでいるなーと夕飯の準備をしながら、子どもたちを見守っていたときのこと。下の男の子が、おねえちゃんの遊んでいるブロックを破壊しはじめたそうなのです。おねえちゃんはとっさに「やめてー!」と言ったようなのですが、弟の“ブロック破壊したい欲”はとどまることを知りません。
いよいよ本格的におねえちゃんも怒りモードに突入し、そろそろAさんも間に入ろうかなとしたとき、「ややこしいなー!」という大きな声が聞こえたそう。その言葉を発したのは、他でもない6歳の長女で、大声にびっくりしたのと同時にAさんは“ややこしい”という言葉が自分の口グセになっていることにも気づいたのです。
長女がどこまで理解して“ややこしい“という言葉を発したのかはわからないものの、使いどころが完全に正解だったので、思わずドキっとしてしまったとのこと。思わず口にしてしまう言葉があるのは当然ですが、子どもの前では気をつけなければいけませんね。
我が子が幼稚園のお友だちに放った「ダメでしょ!」
育児中は、できるだけ言わないようにと心がけていても、つい「ダメでしょ!」というニュアンスの言葉が出てしまうもの。身に覚えがあるという人も多いのではないでしょうか。
しかし、端的に“いいこと”と“悪いこと”の区別がつけられる言葉であるため、思い返してみると一日に何度も「ダメでしょ!」を発しているという親御さんも少なくありません。特に、心に余裕のない状態で子どもと向き合っているときには、口からポロっと出やすい言葉です。
幼稚園に通う子どもを持つMさんも、「ダメでしょ!」という言葉を日常的に使っているママのひとり。子どもを縛ることなく自由に育てたいという理想を持ちながらも、“ダメ”という言葉を無意識のうちに発してしまうのだそうです。
ある日、Mさんが幼稚園へお迎えに行ったときのこと。その日はお天気も良く、園庭で遊ぶ子どもたちもチラホラいたため、Mさんも子どもを遊ばせることにしたそう。Mさんは、子どもと同じクラスのママとおしゃべりをしながら、楽しく遊ぶ子どもに目を向けていました。
お友だちと砂場で遊ぶことになり、お砂遊びの道具を出しはじめた子どもたち。楽しそうだなと思いながら見ていると、道具の取り合いが始まりました。
どうするのかな?と見守っていたママたちですが、そんな状況の中で声を上げたのはMさんの子ども。友だちがもめている様子を見て、「○○くん、そんなことしちゃダメでしょ?」と諭すような感じで仲裁を始めたのです。
怒鳴るような感じではなかったものの、「ダメでしょ?」という言葉を友だちに対して使った我が子を見て、「あ、私の口グセだ」とMさんは確信したのだそうです。“ダメ”という言葉はついつい使ってしまいがちですが、お友だちに対してその言葉を発してしまうのは避けたいところ。
「もっとこうしてみたら?」「じゃあ次はこんなふうにしてみよう!」など、できるだけプラスな言葉を使うように意識したいですね。
我が子の振り見て我が振り直せ
“人の振り見て我が振り直せ”という言葉があるように、自分が無意識のうちにやってしまっているクセは、なかなか気づけないもの。口グセも、つい発してしまうものなので、我が子の会話を聞いて「もしかして…」とようやく自身の言葉に意識を持っていけるのです。
我が子が親の口グセを発したら、焦るだけでなくできるだけその口グセを使わないように注意してみるのもひとつの方法。あいさつや感謝の言葉など、積極的に使ってほしいものは自分もしっかり発して、子どもの長所を伸ばしてあげられるような努力ができればいいですね。
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