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「お財布に1万円札だけ」でOK!? 今すぐできる無駄遣いを防ぐためのカンタン節約法

LIMO / 2020年2月13日 11時20分

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「お財布に1万円札だけ」でOK!? 今すぐできる無駄遣いを防ぐためのカンタン節約法

みなさんは生活の中で、ついつい無駄なものを買ってしまって、出費がかさんでしまうという経験はありませんか?

電車などのちょっとした待ち時間に自動販売機で飲み物を買ってみたり、通りすがりのカフェにふらっと立ち寄ってみたりと、1つ1つは小さな出費であったのに、あとからそれらが積み重なり大きな出費になっていることに気がつきます。

そして、その度に「次は気を付けよう」と決心しますが、やはり出費は減らずにまた同じ結果になってしまう…なんてことは、おそらくほとんどの人が経験していることでしょう。

そこで今回は、こうした小さな無駄遣いを防ぐために心理学のテクニックを使った「今すぐできる超簡単な節約法」を解説します。

千円札をくずすかを試す実験

みなさんはお財布の中にお札しかないときに「できれば、くずしたくない」と感じたことはありませんか?

2012年に某有名TV番組で「自動販売機の飲み物を買うために、千円札をくずかどうか」という実験が行われました。

それは、サウナスーツを着て30分走ったのちに、休憩室で売られている150円のドリンクを、財布の中にある千円札(財布の中はあらかじめ千円札のみにしています)を使って購入するかどうか検証するというものです。

30分間もサウナスーツを着て走った後ですので、当然のどが渇いている状態です。そこで、「できれば、お札をくずしたくない」という気持ちがどれだけ強いかを試すことができる仕組みとなっています。

実験では、被験者の男性が休憩開始後わずか1分で千円札をくずしてドリンクを買いました。さらに、5分後には千円札をくずした小銭でもう1本のドリンクを購入したのです。また、もう1人の男性で実験を行うと、やはり千円札をくずしてドリンクを購入しました。

では、女性の被験者はどうだったでしょうか?

女性の場合、財布を手に取るものの、休憩10分間のあいだにドリンクを買わなかったのです。さらにもう1人の女性で実験を行うと、休憩中に財布を手に取るものの、やはりお札をくずしてまでドリンクを購入することはありませんでした。

その理由を聞いてみると、「お札のまま残しておきたい」「くずすと使ってしまうから」と語っており、この実験では男性より女性の方が「お札をくずしたくない」という気持ちが強く働くことが分かりました。

財布の中に1万円札だけを入れよう!

そこで、今回ご紹介するとっておきの節約法は「財布の中に1万円札のみを入れる」という方法です。

人によって程度の差はありますが、「お札をできるだけ、くずしたくない」という気持ちを節約に利用するのです。

1万円札しか財布に入っていないので、もはや財布を持たなくてもいいのでは? と思う方もいるかもしれませんが、突発的に何か起こったときのために一応お金は持っておきましょう。

こうすることで、電車の待ち時間や、帰宅途中に見つけたカフェなどで無駄遣いをしてしまう危険性を低く抑えることができます。

「できるだけ、くずしたくない」という気持ちをより強くするために、ここでは財布に入れるお札を1万円札としましたが、人によっては千円札や5千円札など、自分に合うルールを決めてみてもいいかもしれませんね。

人は損をしたくない生き物

さて、なぜこのような節約法が効果的なのでしょうか?

そこで、1つ考えてみて下さい。

「今、千円受け取る“喜び”」と「今、千円失う“悲しみ”」はどちらが感情として強くなるでしょうか?おそらく、多くの人は「千円失う“悲しみ”」の方が感情として強く表れるかと思います。

実は、このことは心理学と経済学を融合させた行動経済学の分野で深く研究されているのです。行動経済学者のダニエル・カーネマン氏とエイモス・トベルスキー氏は、人が損と得をどのようにとらえるのかを研究しました。

そこで得られた結果は「人は得をする“喜び”の感情よりも、損をする“悲しみ”の感情の方が強い」というものでした。

つまり、人は「損をしたくない生き物」なのです。

上述したお札を使った実験でも、同じようなことが言えるかと思います。というのも、千円札や1万円札を崩すと「損をした気持ち」が芽生えてくるため、安心のために大きなお金をくずさずに持っておきたいという感情が強くなるのでしょう。

行動経済学では、このような「損をしたくない気持ち」をプロスペクト理論と呼んでいます。したがって、この「損をしたくない気持ち」が強く備わっている方ほど、今回ご紹介した節約法は効果的かもしれませんね。

まとめ

今回ご紹介した節約法は心理学を利用した「財布の中に1万円札のみを入れる」というものでした。これは心理学を利用した方法ですので、人によっては無駄遣い防止のために効果のある方法かと思います。

ただ、1万円札しか財布に入っていないため、使い勝手は悪く、常に実践できる方法ではないかもしれません。ですので、本当に節約したいときのとっておきの方法として覚えておいてくださいね。

【参考】「#1130 お金がもうかる!?財布(http://www.ntv.co.jp/megaten/archive/library/date/12/05/0512.html)」(日本テレビ「所さんの目がテン!」公式サイト)

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