20代で1000万円貯めた女性3人の「リアルな貯金・借金返済生活」
LIMO / 2020年2月13日 20時20分
20代で1000万円貯めた女性3人の「リアルな貯金・借金返済生活」
昨年来「老後の2,000万円」が気になっているという人も多いと思いますが、その半分の1,000万円であっても、貯金するとなると並大抵のことでは到達できなさそうですよね。
しかし、すでに1,000万円を貯めてしまった女性もいます。今回は、20代のうちに1,000万円貯めたという女性3人に話を聞いてみました。特別お給料がいいとか、実家がお金持ちだというわけではない彼女たちは、どうやって1,000万円貯められたのでしょうか。
収入が増えて生活水準が上がる同期を横目に…
ある証券会社で働くAさん。彼女は27歳で1,000万円貯めることに成功しました。
「大学時代の友人は金融機関に勤務している人が多かった。私の会社は証券会社でも規模が大きくないからそんなにお給料はよくない。でも、大手の証券会社に行った子たちは、20代半ばで年収1,000万円超えという人もいたし、どんどん生活水準が上がっていった」と言います。
「ちょっとした距離でも『疲れたから』と言ってタクシーを捕まえたり、ご飯を食べるのも5000円とか1万円のコースを平気で頼んだり。そんな友人たちを見て、ふと『この人たちよりも早く、たくさん貯金をしたら面白いな』って思った」と、貯金を始めたきっかけについて教えてくれました。
「友人たちが、『なんだかんだお金が貯まらない』という話をよくしているのを聞いていて、そりゃそうだと思った。だから、みんなより早く1,000万円貯めてびっくりさせてやろうって、最初はおふざけ半分で始めた」と笑います。
そんなAさんが取り組んだのは、とにかく先取り貯金を徹底すること。「会社の寮に住んでいた分、お金が貯まりやすかった。無駄に遊ぶのもやめたし、とりあえず強制的にお給料の半分を先取り貯金。残った半分で寮のお金と日用品を賄うイメージ。ボーナスは全額貯金」だったそう。
「もともと物欲もそんなに強くないし、お化粧品や洋服もプチプラでいいタイプだったから苦痛じゃなかった。食事も自分で作るのはパスタかうどんか丼物。時間も手間もお金もかからないし、一人で食べるんだからいいかなって思っていた。そういう節約生活がだんだん気持ちよくなってきて、ちょっとでも無駄遣いすると落ち込んでいた」とAさん。
「そうして1,000万円を貯めた頃には、大学の同期のことなんて何も気にならなくなった。やっぱり貯金をすると、精神的に余裕が生まれる。あの頃は私も、プライドがあったのに自分だけ小さい証券会社で、実は結構精神的に追い詰められていたんだと思う」と振り返ってくれました。
生活の建て直しで死ぬかと思ったことも
続いて、通販化粧品会社勤務のBさん。Bさんは29歳で貯金が1,000万円に達しました。ただ、彼女の場合はかなり苦労した様子。
「そもそも私は田舎から一人で出てきて、奨学金の返済もあったし、学生の頃の生活費と学費を自分で払っていたので、日々の生活がカツカツ。でも社会人になるにあたって自動車免許がないとダメだと言われて、そのときに学生ローンとキャッシングにも手を出した。まずはその返済から。フラットな状態に戻さないとダメだと思った」とBさんは言います。
「22歳で初めてお給料をもらったのに、奨学金や学生ローンの返済でほとんど手元に残らなくて。『こんな負債ばかりの人生嫌だ!』と、泣きながら過ごした一晩があった。そこから、『泣いていても解決しない。とにかく死に物狂いで返済しよう』と決意したというCさん。
「全体の残高と金利、毎月の返済額を整理して書き出し、金利の高いものはより低いローンにまとめたり、奨学金はボーナス月にたくさん返す予定にしたり、必死で返済計画を立てた。そうすると、家賃などを払うとマイナスになる。毎月赤字。これではダメだと思って副業を始めた」と言います。
副業ではいろんなことをやったようで、「お金が稼げるなら何でもいいと思って、とにかく講演音声の文字起こしとか入力作業とか、テレアポとか、いろいろやったけどあまりに効率が悪くて結局アルバイトをすることに。18時に仕事が終わるから、平日4日は19時から23時までの4時間コールセンターの仕事をして。土日もコールセンターの仕事を9時から18時まで。死ぬかと思うくらい働いた」と話してくれました。
その甲斐あって、奨学金の返済はまだ残っているものの1,000万円の貯金に成功したCさん。「残り200万円くらいなので一括で返済しようと思ったけれど、1,000万円という数字が見たくなった。普通に考えて早く返済した方がいいに決まっているんだけど、1,200万円貯まったら200万円返済して、まだ1,000万円残ってるっていうのをやってみたい」と笑って話してくれました。
もはや貯金が生きがいと豪語する
28歳までに1,000万円を貯めたCさんは、不動産会社で営業事務の仕事をしています。趣味、生きがいはまさに貯金という強者。不動産会社に入ったのも、彼女が学生時代に練りに練ったライフプランの中の一つ。不動産投資の実践的な知識を勉強するためだったのだそう。
「大学2年のときに、父の知り合いが出るからと付き合いで連れて行かれた講演会で私の人生が変わった。午前は株や投資信託での資産運用、午後は不動産投資の話というプログラム。午前で知り合いの講演が終わったので帰ろうという父を引き留めて、午後も話を聞くことに。そこで聞いた話が魅力的すぎて、社会人として働くようになったら不動産投資をやろうと心に決めていた」と語ります。
実家から大学に通っていたCさん。それまでアルバイト代は遊びと教科書代に使っていましたが、遊びに使うよりも貯金して不動産投資の軍資金にしたいとお金を貯め始めたのだそう。
「その頃は金銭感覚が今ほどリアルじゃなくて、1,000万円くらい簡単に貯まるだろうと思っていた。1,000万円貯まったら不動産投資を始めようと思っていたので。そのとき、A4のコピー用紙に1,000万円が貯まって不動産投資を始めるまでの私のプランを書き出したのが貯金の始まり」と言います。
そこから熱心に貯金を続けたCさん。社会人になっても実家を出ないまま、毎月のお給料の3分の2以上を貯金していたと言います。
「家にお金を入れなくてよかったのも大きい。会社は制服があったからたくさん服を買わなくて済んだし、恋人もいなかったからずっと貯金し放題。そのうち残高が増えてくるのが快感になってきて、合コンも飲み会も興味がなくなってしまった。遊びに行くとお金がなくなるし、もったいないと思って…」と笑います。
そんなCさんの休日はもっぱら「勉強に充てている。宅建はもちろん取ったし、いまはFPの勉強をしている」とのこと。不動産投資を始めるために入念に勉強しつつ、「最近はリスク分散の観点から、株や投資信託にも投資をしようかと思っている」と言っていました。
まとめ
今回の3人は、かなり努力をして1,000万円を貯めた様子がうかがえました。1,000万円という大きな金額を貯めるのは、そう簡単なことではなさそうですね。Bさんのように、まずは負債から手を付けなくてはいけないという人もいると思いますが、とにかく健康を損なうことのないよう、自分にできることから始めてくださいね。
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