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「借金まみれ…と匂わせる」デマを拡散。SNSで陰湿化するママ友いじめの実態

LIMO / 2020年2月18日 9時45分

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「借金まみれ…と匂わせる」デマを拡散。SNSで陰湿化するママ友いじめの実態

人間関係の距離感をぐっと縮めてくれるSNS。ママ友ともSNSで交流している、という人はたくさんいるものです。しかし、密なコミュニケーションが取れるからこそ、いじめなど陰湿な出来事が起きてしまうことも……。SNSを通した付き合いに悩むママたちの声を聞いてみました。

SNSの普及で変わるママ友付き合い

Facebook、LINE、Twitter……さまざまなSNSが登場し、今や生活に欠かせないものになっています。もちろんママ友との交流にもSNSはぴったりのツールです。ほどよい活用方法でうまく付き合う人もいれば、毎日のようにコミュニケーションをとっている人もいることでしょう。

「10人くらいのママ友でつくっているLINEグループがあります。行事での写真を共有したり、連絡事項を確認しあったりと、便利に活用していますよ。子どもが寝たあとみんなで話せる楽しさもSNSならでは。たまに、未読が100件近くたまっていると面倒に感じますが……」(30代・小学生のママ)

たくさんの人数と一度に交流できるSNSは、「井戸端会議」のような親密さをつくる面があるのかもしれませんね。複数で一気に盛り上がれるというメリットがありますが、それが複雑な人間関係や、ときには「いじめ」につながるという話も。

「8人の仲良しママ友LINEグループがあるんですが……盛り上がっている最中に突然、個別LINEで『あの人の発言いつもおかしくない?』なんて言ってくるママがいます。自分も知らないところでマイナスなことを言われているかもと思うと、ちょっと怖いなと感じています」(20代・幼稚園児のママ)

一方では盛り上がりながら、同時に陰口を言っている……SNSだからこそ起こりえる状況だといえますね。

ママのトラブルが子どもの関係にも響く

些細なことから、あるママ友とトラブルになってしまったというIさん(30代・幼稚園児のママ)。きっかけは、相手のママとブランドバッグがかぶってしまったことだったようです。

「そのママに入園当初LINEグループに誘われて、4~5グループで出かけたりランチに行ったりと仲良くしていました。相手のママはその中でもボス的な存在。夫から結婚祝いにもらったバッグが偶然そのママと同じブランドだったのですが、気にせず使っていたんです。それが気に障ってしまったようで……」

そのうち、ボスママたちが自分抜きで行動していることに気づいたIさん。それまで頻繁に鳴っていたLINEグループも発信がなくなりました。ボスママとは気づけばほぼ会話をしておらず、会えば世間話をしていたママたちも、軽く挨拶するだけで通り過ぎてしまうことに違和感を覚えたそう。

「ほかのママたちのさりげない会話から、自分抜きのグループを新たに作っていることを感じました。あっ、仲間外れにされているんだなと。子どもも、ほかのみんなが『昨日は〇〇へ行った』と話しているのを聞いて、『どうして僕は呼んでもらえなかったの?』と聞いてきました。心が痛みましたね」

目には見えない陰湿さ

Iさんに対するいじめ行為は、仲間外れだけにとどまらなかったそう。

「ボスママが私をグループから外す際に、『買い物依存で借金まみれらしいよ』『お金を貸したのに返してもらえなくて困っている』と言っていたらしいのです。もちろん事実無根。でもそのせいで、ほかのママたちからも距離をおかれるようになってしまって」

さらに誰でも見ることができるSNS上で、誰とは言わず同じような情報を拡散。金銭トラブルを匂わせることで噂がたち、『どうやらクラスのママにお金を貸してトラブルになったらしい』『相手はあの人だって』と一気にデマが広がってしまったといいます。

自分の知らないところで噂を立てられるだけではなく、SNSと第三者の口を通すことでそれがまるで事実かのようになってしまったそう。SNSだとデマの広がり方が早く、対応が追い付かないことに恐怖も感じたといいます。

「幸い、味方をしてくれるママ友がいたので噂が悪化せずにすみました。でもこれを機に、SNSメインでつながっているママ友関係は見直しましたね。子どもに悪影響の出る人間関係ってなんだろうと思ったら、ばかげてきてしまって」

仲間外れにしていたママ友たちは、今は転勤などでバラバラになっているそう。Iさんも今は本当に心置きなく話せる数人のママ友と、落ち着いた人間関係を築いているそうです。

対処方法も心に留めておく

しかし、SNSでは写真や動画を簡単に共有できることから、悪質な隠し撮りを拡散されてしまうというケースもあるといいます。一度インターネットに情報や画像が上がってしまうと、本人の思わぬところまで広がっていく危険性も考えられますよね。嫌がらせやいじめの範疇を越えて、犯罪扱いとなるケースもあるようです。

Iさんも当時は法的処置を検討したといいます。
「弁護士に相談することも考えていました。法的処置をとる準備をしているんだぞという姿勢を見せておこうかなと。やられっぱなしではなく、対処方法を心に留めておくことも必要だと思います」

コミュニケーションツールとして便利なSNS。大人であるからには、適度な距離感とモラルをもって、上手に付き合っていきたいものですね。

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