入社して「女性社員が感じた不快な思い」自分のキャリアを守るには
LIMO / 2020年2月21日 18時15分
入社して「女性社員が感じた不快な思い」自分のキャリアを守るには
ブラック企業での嫌な経験や転職失敗など、キャリア上でのつまずきは誰にでも起こり得ます。うまく軌道修正できずに、働き盛りの年代でひきこもる人も増えているようです。
ここでは、職場で「女性」が不快な思いをした事例と、転職失敗を防ぐための対策をご紹介します。
女性社員の事件簿。ブラック企業の実態
入社したらブラック企業だった…という女性社員の嘆きの声を見ていきましょう。
「女性なんだから…」にうんざり
・「女性はうちの男性社員のお嫁さん候補として雇っている」と声高に公言する上司。誰も否定しないことにもショックでした。夢の第一志望の会社でしたが仕事や社会人生活への期待が一気に失せました
女性への配慮のない会社
・産休・育休を取ると、「これだから女は…」と上司から言われた他の女性社員から、「あなたみたいに当然のように育休を取る人がいると、私たちが迷惑」という非難。誰かが妊娠すると雰囲気が悪くなるこの会社では長く働けないと思う。
・飲み会に参加すると、いつも聞くに耐えない下ネタのオンパレードに困っています。女性社員の存在やセクハラだということにも無頓着な会社です。相談できる人もいなくて…。
男性優位が根強い職場
・同じ成果を上げても、女性は男性のように評価されません。昇格もできず、育休を取った人で管理職になった女性も皆無。時代錯誤の古い体質の職場に憤りを感じます。
・「女子はもっと早く出社しないとダメ!男性社員より気が利くと思って雇ったんだから」という上司。30分前には出社しているのに絶望感でいっぱいです。
転職失敗でひきこもる人も…
職場がブラック企業と気付いて転職を考える人は多いでしょう。しかし、ブラック企業を辞めても理想の転職が叶う保証はありません。
内閣府が公表した「生活状況に関する調査(https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikikomori/h27/pdf/kekka.pdf)」(2019年3月)で、40~64歳のひきこもりは61万人と推定されていました。理由や背景はさまざまですが、ブラック企業を抜け出した後、うまく次につなげられずにひきこもった人もいます。ブラック企業での経験や職場の人間関係がきっかけという人もいるでしょう。
一度つまずいて、レールから外れると元に戻りにくいのが日本社会の特徴。ブランク期間の存在を嫌う企業はいまだに多く、ブラック企業での苦い経験や転職失敗が負のループを招くこともあるようです。
自分のキャリアは自分で守る意識を持って転職しよう
ブラック企業に入社してしまった…。ブラック企業を退職した後の転職活動がうまくいかない…。これらを防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
企業の情報をしっかりチェック!
企業情報を集めて入念にチェックしましょう。情報不足のままではブラック企業を選んで後悔する確率が高まります。焦りは禁物です。
ネット上では各企業で働いていた(いる)人の口コミや感想も見つかります。店舗があれば実際に足を運び、スタッフの表情や稼働状況を探ってみてもいいでしょう。
転職成功者が実践したこととは?
ブラック企業からの転職に成功した人が実践したことも参考にしてみましょう。
・ 現状の自分をより正確に把握するために自己分析をしましょう。
自分視点だけでなく、第三者の意見も参考にするのがポイントです。
・ 転職後は、職場に馴染むことを優先しましょう。
入社直後からあれこれ意見を出しすぎると受け入れてもらいにくいです。
・ 転職後に前職について積極的に話すことは控えましょう。
とくに前職との比較は、良い話も悪い話も、良好な人間関係構築を邪魔します。
明確なキャリアプランを自分視点で描く
どんな状況にあろうと「自分のキャリアは自分で決める」という姿勢が大事です。
自分自身でキャリアプランを描いて、軸のある転職活動を進めましょう。
キャリアプランとは、自分の将来の理想像を設定し、その実現のために「その先どんな経験を重ねるべきか」「どんな知識・スキルを身につけるか」について直近の行動レベルまで落とし込む長期計画です。
キャリアプランの要素
1. 人生のビジョン
仕事や家族のことを含め、何歳で何をする、どのポジションを目指すなどの目標を考えます。
2. ビジョン実現の必須項目
ビジョンの実現に必要な知識・経験・スキルなどを具体化します。
3. 目標と現状とのギャップを埋める行動
目標と現状のギャップを埋めるための資格取得やスキルアップなどの行動を考えます。
4. 行動を実行のためのキャリアパス・プラン
転職先、昇格や異動など、具体化した行動の実行に相応しい職場やキャリアパスを考えます。
「自分の人生」にフォーカスしたキャリアプランを、あなたも作ってみませんか?
おわりに
嫌な思いや不当な扱いが続けば、体調不良や精神的ダメージに発展することもあります。我慢はほどほどにして転職を視野にいれることも大事です。
しかし、焦って無対策で突き進む転職はおすすめしません。後悔しない転職のために、企業の情報収集や自分らしいキェリアプランの構築には十分な時間を割きましょう。
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