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新型コロナ感染拡大で差が出る!? 会社の「神対応」と「ブラック対応」

LIMO / 2020年2月24日 20時15分

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新型コロナ感染拡大で差が出る!? 会社の「神対応」と「ブラック対応」

このところの新型コロナウイルス感染の拡大で働く人たちにも不安感が増していますが、危機対応は企業ごとに差が出てきているようです。

危機的な状況に置かれたときこそ、「この会社で働いていてよかった」と感じたり、逆に「こんな会社だったなんて」とガッカリしたりすることもありますよね。そこで今回は、会社の「神対応」と「ブラック対応」について聞いてみました。

すぐにリモートワークに切り替え

IT企業で働くAさんは、「感染症が世界的に話題になったときに、うちの会社はすぐに全社員リモートワークに切り替えた。対応が早くて、大規模なリモートワーク切り替えだったのでニュースになったくらい」と言います。

「大学時代から付き合いのある友達や同業他社の知り合いには『羨ましい』『さすが』と言われてとても気分がよかったし、こういうふうに社員を大切にしてくれるなら、自分たちも頑張って還元していかないと、という気持ちになった」と嬉しそうに話します。

社内的には有事のときにリモートワークに切り替えられるよう、日頃から準備をしていたのだそう。必要備品を備えたり、環境を整えたりして準備をしてきたからこそ、いざというときに迅速な対応ができたということなのでしょう。

「リモートワークって保守的な会社だと『従業員がサボるんじゃないか』みたいなことを言い出す管理職がいると耳にする。友人の会社は社員を信じられない人が上層部に多くて、リモートワークが実現しなかったと言っていた。うちはそんなことがなくて本当にありがたいと思った」と言うAさん。

確かに社風によってはリモートワークに対して批判的な意見が出ることもあるでしょう。会社が社員を信頼するというマインドが根底にあってこそ、リモートワークは実現するのかもしれませんね。

リモートワークのほか、時差出勤や休暇取得を促す

ウェブメディア運営会社で働くBさんも、会社の対応に感謝していると言います。

「うちには小さい子どもがいるので、感染症はかなり気になる。保育園に預けるのもちょっと怖いなと思っていたから、リモートワークを推進してくれるのは本当に助かっている。おかげで、リモートワークしながら家で子どもの面倒を見るという選択肢もできた」とのこと。

しかも第二子を妊娠中のBさん。その点でも普段から会社は柔軟に対応してくれていたのだそう。

「妊娠中は抵抗力が落ちるし薬が飲めないから、体調にちょっとでも不安があったら遠慮なく休んでね、と男性上司も声をかけてくれる。しかも、通勤時の満員電車で何かトラブルがあったら大変だから時差出勤にして朝のピーク時は避けたほうがいいんじゃない?と提案もしてくれる」のだそう。

「向こうから言ってくれたら『そうさせてもらいます』と言いやすいし、職場のメンバーには本当にサポートしてもらえていると感じる」と言います。

「リモートワークになってから、通勤もないので体力的にだいぶラクになった。感染症にかかるリスクも抑えられるし、神対応だと思う」と笑顔で話してくれました。

飲み会自粛、禁止事項は増やす割に会社としての対応はなし

一方、金融機関勤務のCさんは、会社の対応に不満を漏らします。

「今回、これだけ感染症の蔓延が話題になっているのに、うちの会社は『~をしてはいけない』『~を禁ずる』みたいな禁止事項や制約事項を増やすばかり。飲み会も自粛するように、というお達しがきていた」とのこと。

そこまでの対応自体には大きな不満はなかったというCさん。しかし、社員の行動に制約を課すばかりで、根本的な問題解決に動こうとしない会社に苛立ちを隠せない様子。

「同業他社では全社的にテレワークを導入している会社もある。最初は衝撃だったけれど、いよいよ古い体質が多く残る金融機関でもそういうことをする時代になったんだと感動した。かたや、うちの会社はテレワークなんて夢のまた夢。時差出勤も前後1時間ずらすだけ。8時40分の1時間前、1時間後なんて電車の空き具合はそう変わらないと思う」とのこと。

「しかも、毎週グループ社員が一堂に会して朝会をやるけれど、それを中止しない。顧客向けイベントは中止なのに、それ以上に人が集まる社内イベントや研修を中止しないのは疑問。危機的事態に対する対応が鈍いというのは、単にスピード感に欠けるというだけではなく、ブラック対応と言ってもいいのでは」と語っていました。

妊娠中の人にも出社を要求

続いても、金融機関に勤めるDさんの話。「在宅勤務が認められず、妊娠していて薬が飲めないような人にも出社を当たり前に要求する。そんな対応はブラック企業じゃないのかと感じる」と言います。

Dさんの部署には妊娠している人がいるそうなのですが、在宅勤務の環境が整っておらず、こういう状況下であっても出社しなければならないのだと言います。

「妊娠していると薬が飲めないし、いつも以上に体力を使うので病気や感染症には人一倍注意を払わなくてはならない。それを上司もわかっているのに、出社を強要する。母子の体に何かあったらどう責任を取るつもりなのか」と怒りをあらわにします。

また、かつて東日本大震災のときには別の一面を見たのだそう。「隣の部署の部長が電話に向かって『お前がいなくなったら、うちの客の金はどうなるんだ!』とある女性を罵倒。被災地はその人の実家がある地域で、おそらく彼女は地元に帰って復旧作業を手伝うとでも申し出たのだと思う」と言います。

「それに対して『お前以外にも被害にあった人はたくさんいるんだよ! お前がうちにいなくて、こういう有事でお金を本当に必要としているほかのお客さんのことをどう考えているんだ。早く出社しろ!』と激怒。言いたいことはわかるけれど、その女性だって実家が被害にあっているんだから被害者。その人だけに頼るのではなく、同じ部署のほかの人を動かせばいいのにと思って聞いていた」と話してくれました。

おわりに

企業ごとに対応は異なりますし、できることとできないことがあるのもわかります。しかし、せめて社員の健康と安全を考慮して対応を決めてほしいものですね。

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