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お金は無限じゃないよ! 子どもの金銭感覚をどう育てる?

LIMO / 2020年3月20日 10時45分

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お金は無限じゃないよ! 子どもの金銭感覚をどう育てる?

お菓子が食べたくなったりおもちゃが欲しくなったりすると、すぐ「買い物に行こうよ!」と言い出す幼い子ども。お金は無限にあって、欲しいものは買いに行けばいいと思っているようで、おもちゃが壊れたら「また買えばいっか」と言いだす始末。

このまま成長して、お金を使うことしか考えなかったらどうしよう、と親としては心配です。そんな子どもの金銭感覚を育てる方法を考えていきましょう。

たとえ兄弟でも金銭感覚は違う

同じ親から生まれて一緒に育てられた子どもでも、金銭感覚は異なります。とある知人の息子兄弟は、兄は貯金をすることを楽しいと感じ、弟は貯金なんて必要ないと思っています。

いつからこのような違いが生まれたのか、兄弟の親に聞いてみると4、5歳のころにはもうなんとなく違いがあったとか…。お年玉をもらうと兄は貯金をし、弟はすぐにおもちゃを買いに行っていたというのです。

兄弟の性格を考えてみると、幼いころから兄は慎重派で行動する前に結果がどうなるかを考えてみるタイプ。一方、弟は外向的で自分の欲求のままにどんどん行動に移すタイプです。性格で金銭感覚が決まってしまうわけではありませんが、お金の使い方とパーソナリティには関連性があるという研究結果もありますので、無関係とは言い切れません。

そうした個人差を踏まえた上で、我が子がお金で失敗しないように育んであげたいのが「適正な金銭感覚」です。

適正な金銭感覚がないと、お金に振り回される人生に

莫大な資産があって、どんなことがあってもお金に困ることがないという家庭ならともかく、ほとんどの人にとって適正な金銭感覚を持っていることは、自分の人生を守る上で大切なことです。

お金を使わず、貯金ばかりしていることが良いことだと言っているわけではありませんよ。

多くの人は欲しいモノを手に入れたり、やりたいコトをするため、あるいは将来の安心のために貯金をしていることと思います。それがいつの間にか「一番の趣味は、貯金!」とばかりに手段が目的化してしまうと、人生の目的を見失い、下手をすると晩年になってから「無意味な人生を送ってしまった…」と後悔することにもなりかねません。

逆に、見境なく趣味や付き合いなどにお金を使ってばかりいると、貯金もできず借金をつくってしまうこともあるでしょう。借金の返済のために借金を重ねてしまう人もいますよね。これもまた、お金に振り回される人生になってしまいます。

そうならないために必要な「適正な金銭感覚」とは、つまり、収入と支出のバランスを判断し、自分でコントロールしていけること。この感覚がしっかり養われていれば、個人的な趣味・嗜好から生まれる物欲や、自分のスキルアップに向けた投資のような、金額だけでは意義を計りきれないような支出をするかしないかというときにも、自分の頭で考えて結論を出すことができるでしょう。

近年、重要だと言われることの多い「マネーリテラシー」(お金にまつわる知識や情報を理解し判断できる能力)も、適正な金銭感覚が土台にあってこそ発揮できるというものです。

子どもの金銭感覚をステップアップさせていく

子どもの金銭感覚を育てるには、日常生活の中での習慣が大切です。子どもに欲しいものをねだられるたびにお金を渡していたら、子どもはお金というのは無尽蔵にあるのだと考え、浪費癖がついてしまうでしょう。

幼いうちから少しずつお金の使い方を体験的に学ぶことで、金銭感覚は自然に身についていくことでしょう。では、どのような方法をとると良いのでしょうか。

財布を持たせて子どもに買い物をさせる

3〜4歳くらいでお金に興味が出てきた子どもには、お金で物を買うということから教えましょう。買い物のしかた自体は、親の姿を見て知っているはず。しかしお金を払えば財布の中身が減ったりなくなったりするということは、意外と理解していません。それを分かってもらうため、お金を入れた財布を子どもに持たせて買い物をさせ、体験させるとよいでしょう。

まずは週単位のお小遣い制にする

4〜5歳くらいになったらお小遣い制にしてもいいですね。初めは月単位よりも週単位のお小遣い制にするのがおすすめ。短期間にすることで、計画が立てやすくなるからです。

お小遣いをあげる最初の時期の工夫ポイントとしては、100円分を渡すときに100円玉1枚ではなく、10円玉を10枚渡すこと。幼い子どもは同じ金額でも量が多いとよろこぶ傾向があります。また、たくさんあったものでも、使うと減っていくということが感覚的に分かります。

最初はお金をもらったその日に全部使うということもあるでしょう。しかし、そういったことを繰り返すうちに、先のことを考えて使い方を調節することができるようになります。

中には少しの間ガマンをして、貯めてから高めのものを買おうとする子どもも出てくるでしょう。週単位ができるようになれば、月単位へステップアップしても良いかもしれません。

報酬制にして働く感覚を身につける

お金を手にするとすぐに使いきってしまうという子どもには、報酬制を一部導入するのも良いでしょう。「こういうお手伝いをしたら○○円」と子どもと話し合って決め、仕事をしてもらうのです。お金を手に入れるためには、働かなければいけないという意識も生まれます。

ただし、お手伝いをしてもらったら、お小遣いと一緒に「ありがとう」の言葉と笑顔を忘れずに! 単なる仕事と報酬の取引になってしまうと、“お金をもらえない事はやらない”という間違った習慣をつけることになってしまいます。「家族によろこんでもらえた!」という嬉しさを伴っていることが大事です。

まとめ

バランスのとれた金銭感覚を持つことは、子どもの将来にかならず役立つことでしょう。子どもの性格によって、適した学び方も違うでしょうが、少しずつ教えていくことで気づくこともあるはずです。

小学生や中学生になったら、世の中のお金の流れや運用についても教えてあげましょう。10代で起業する人もいるこのご時世。知っていたらよかったのに…ということにならないよう、マネーリテラシーの基礎を教えることもいまや親の役割なのかもしれません。

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