「実母なのにあわない」休校中に再認識⁈消化しきれないモヤっとした気持ち
LIMO / 2020年3月23日 20時15分
「実母なのにあわない」休校中に再認識⁈消化しきれないモヤっとした気持ち
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による一斉休校では、「仕事中の子どもの預け先に困った。」という声が多く聞かれました。「在宅勤務に切り替える」「子どもに留守番をさせる」ほか、「親に頼った」という人も多かったのではないでしょうか?
いざという時の親の存在は本当にありがたいもの。特に実の母であれば、世間一般的には「何気兼ねなくいろんなことをお願いすることができる」というイメージがあります。しかし、実母だからといって全てにおいて気が合い、不満なく過ごせるかというと実はそうでもない人も多いよう。
「育ててもらって、それはない」と言われてしまいそうな、この話題。「実の母だけどあわないかな。」と感じている人は、一体どのような点が胸につかえているのでしょうか。
新型コロナが気づきのきっかけ⁉ 実母にモヤっとエピソード
・年明けぐらいから、ひな祭りに、うちの娘と姪っ子(姉の子)のお節句を、母も交えて合同でやろうという話がでていました。でも新型コロナの感染拡大で、さすがに姉と私は「延期しようか。」という雰囲気に。でも、母だけは、「大丈夫よ。お店も予約しているし、絶対やるわよ。」とひとりだけ強行姿勢。楽しみにしていたのはわかるけど、感染に一番気をつけなくてはいけないのは母なのに…。
・今回の件では、いろんなデマが飛び交いましたが、一番困ったのは「お湯でウィルスが死滅する」というという話。母が信じてしまって…。母自身が実践するのは自由だと思うんですよ。でも、毎日のように私に電話をかけてきて、「ちゃんと子どもたちにお湯を飲ませているの?」と、強要してきたのには正直ウンザリ…。
他にもあるある⁈ 親へのモヤっとポイントとは
前述のように、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で、実母に対するモヤっとした気持ちを感じた人もいれば、出産や結婚を機に「あわないかな?」と感じた人も多いようです。
・「うちの母は最近スマートフォンを覚え、SNSなども勉強し始めているようです。前向きなのはよいのですが、私に断りなく孫の写真をアップしたり、本名をさらしたりします。見つけたときはすぐに削除するようにいうのですが『まだよくわからないんだから仕方ないでしょ!』というばかり。あまり何度もいうと機嫌を損ねるのでいうタイミングも難しくて。とはいえ、この前は家の位置などもタグ付けされていたのでヒヤヒヤすることの連続です」
・「ずっと姑に仕えてきた実母。私や兄を育てる際に姑にうるさく指導されたせいで自分の思い通りにできなかったことを今でも引きずっているようで、私が出産するとあれこれ口を出してきました。お宮参りやお食い初めなど張り切り方がすごくて、私や夫は置いてきぼり。母がやりたかったことがあるように、私にも理想があるのに…でもこれをいうと母を傷つけそうで言い出せません」
・「自然派のこだわりを持つ母。病院を異様に嫌い、自分の独自のルートで手に入れたものをうちの子に塗ろうとしてきます。私としてはそっちの方が根拠がわからないので止めさせたいのですが、私のいないところで塗ったりするので…『孫のためを思って』という母の気持ちだからこそ言いにくいところはあります」
実母は姑と違い、血のつながりがあるからこそ「いいたいことをいいあえる」と思われがちですが、実際はそうでもない場合もあるようです。
はざまで苦しむ感覚
親や姑への悩みの原因として「本音をいってしまうと後々の関係に亀裂が入ってしまう」というものがあります。長く付き合っていく関係だからこそ、思いやりや尊敬の念があるため伝えたいことも伝えられない。それはストレスの原因になる場合も。
・「私が育児をしやすいように、夫は実家近くに家を建ててくれました。そのおかげで母に気軽に手伝いを頼めるようになったのですが、私たち夫婦が想像していた以上に母が我が家に入り浸るようになってしまいました。夫は『休日にお義母さんがいると休まらない』というのですが、母は全く気付いていない様子。お世話になっているのであまり強くいえないのですが、夫に申し訳なくて…」
・「私は母子家庭で育ちました。結婚後も母は私が幸せかすごく気遣ってくれていたのですが、あるときから『夫に頼れるあんたが羨ましい』と愚痴を言うようになりました。一度や二度ならいいのですが、母からみて私が思った以上に幸せだったようで。それが気にくわないといわれてもどうしようもないし。でも、こんな風に母を見てしまう自分も変わってしまったのかなと罪悪感でいっぱいになる時があります」
お互いが気持ちよく過ごすために
それでは、実母へのモヤモヤ感はどのようにしたら解消できるのでしょうか。まず考えられるのは「近すぎる距離感」です。家が近いなど物理的な場合もありますが、会う頻度や時間が長いからこそ、お互いの相違点に気づき衝突することも増えていきます。本当に必要な時をみきわめながら関わりあうようにするだけで、お互いの不満も減少していくのではないでしょうか。
また、「実母のこんなところが苦手」というのは実は自分も似たところがある場合も。「同族嫌悪」などという言葉もあるように、似た感覚だからこそ気になることもあるので、愚痴をいう前に二人を知る夫や父親などに「自分にも似たところはないか」聞いてみるとイライラしていたポイントを理解することができるかもしれません。
親も子も親しいからこそ「理解して合わせてほしい」と思いがちです。しかし、本当に親しいからこそ礼儀や思いやりが必要になってくるのではないでしょうか。
まとめ
姑ストレスのように世間からは思われないことも悩みとなる実母へのストレス。親とは「一番近い他人」であるからこそ、さまざまな感情を抱いてしまうのではないでしょうか。また、大切な存在だからこそ傷つけたくないという気持ちもあります。とはいえ、自分が主役の子育てで、母の存在がストレスになっているのであれば、程よい距離感をはかりながらもう一度お互いの立ち位置を考え直してみてもいいかもしれません。
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