年会費「永年無料」と「永久無料」は何が違う?クレジットカードの断捨離、4つのポイント
LIMO / 2020年3月27日 19時15分
年会費「永年無料」と「永久無料」は何が違う?クレジットカードの断捨離、4つのポイント
春、新生活の準備で何かと買い物が増えるシーズン。
クレジットカードの出番も増えるこの時期、手持ちのカードの内容について一度見直してみませんか?
今回は、自分にとっての「この1枚」を見つけるために、クレジットカードについて今一度整理しておきたいポイントを一緒にみていきましょう。
キャッシュレス戦国時代でも、クレカ利用は安定の首位!
2019年は「キャッシュレス元年」と名付けられるほど、スマートフォン(スマホ)決済やQRコード決済を始めとするキャッシュレス決済サービスが続々と誕生しました。
まさに世は「キャッシュレス戦国時代」。
日本クレジットカード協会(JCCA)(http://www.jcca-office.gr.jp/)の調査(※1)では、次のような結果が出ています。
現在の家計消費に占めるクレジットカード決済の割合は、現金(37.8%)に続いて29.9%。
その他のキャッシュレス決済の割合が、
電子マネー:3.9%
QRコード等決済:0.5%
デビットカード:0.1%
となっている点からも、クレジットカードの普及率は数多くあるキャッシュレス決済の中もダントツだといえます。
店舗での買い物や、光熱費などの自動引き落としに使えるほか、その他のキャッシュレス決済方法と紐付けしてチャージができるなど、クレジットカードの機能は進化しています。
「どのカードで何がトクになるのか」を比較検討するのはちょっと面倒かもしれませんが、年会費、ポイント、付帯サービスの内容を見極めながら、ときどき「断捨離」を行ってみるのもいいかもしれませんね。
では、その際、どのような点に着目すればよいのか、具体的に挙げていきましょう。
「年会費」
まず、カードの年会費が無料かどうか、だれしも気になるところでしょう。「初年度無料」と銘打っているカードも多くあります。
この場合、入会1年目(初年度)は無料で、2年目以降は年会費がかかります。もしずっと無料だと勘違いしていた場合は、2年目に入る前に解約手続きを済ませておきましょう。
ちなみに2年目以降も無料のカードは、「年会費永久無料」などという表記になります。ちなみに「永年無料」は「しばらくは無料だけれど、将来的に有料になる可能性がある」ので、気を付けましょう。
「年会費無料だから」と勧誘されるままに作ったカードであれば、2年目以降は、本当に使いやすいかどうかを考える必要があるかもしれません。
また、年会費有料のカードだった場合、特典や会員サービスの内容が年会費に見合ったものであれば持ち続けてもよいのではないでしょうか。
「ポイント」
クレジットカードの請求書で「ポイント」に目が留まる方も多いでしょう。
期間限定やショップ限定でポイントアップのキャンペーンなどもありますので、対象の通販サイトやショップをチェックしてみるとよいですね。貯まったポイントを、自分がよく使うギフト券やポイントに交換できるカードも便利ですね。
ポイントの使いみちについては次のようなパターンがあります。
• クレジットカードの月々の支払いに充当
• 航空会社のマイルに交換
• 電子マネーにチャージ
• 商品券に交換
• 商品に交換
• 他社のポイントに交換(※2)
(※2)ポイントの交換レートが異なることもあります。等価交換に近く、利用度の高いものに還元していきたいですね。
また、ポイントの利用期限も気にしておきましょう。コツコツためたポイントが○年過ぎたら失効してしまった、なんてことにならないように!
「使い勝手」
お店やサービス施設など、自分がよく使う場面で割引やサービスがあるカードは、利用する機会が多いうえ、ポイントも貯まりやすいといえるでしょう。
クルマを運転する機会が多い人にはガソリンスタンドでの値引率が大きいカード、飛行機を利用する機会が多い人には航空会社のマイレージが貯まりやすいカード、食費のやりくりに頑張る主婦にはスーパーマーケットでの還元率が高いカード、などが選ばれやすいかもしれませんね。
また、日頃使っているスマホ決済サービスなどの紐付けも意識してみましょう。
組み合わせにより、ポイントアップや特典などを受けられ、お得になることがあります。
ご自身の消費スタイルから考えて、使い勝手が良さそうなカードはありましたか?
付帯サービス
旅行保険
クレジットカードの多くに付帯されている「旅行保険」や「海外旅行傷害保険」の保障内容はカードにより異なりますので、事前に確認しておきましょう。
カードの券面をカメラで読み取るだけで保険内容を確認できるアプリなどもありますので、試してみるといいかもしれません。
優待割引
提携するショップやレジャー施設などでの割引や、レストランでのワンドリンクサービスなど、カードの提示で受けることができる特典は、自分のライフスタイルに合っているかどうかを見直してみるとよいですね。
”クレジットカードは少しお休みしたい”という人に…
上手に使えば便利なクレジットカードですが、つい使い過ぎて返済に追われてしまう…というケースもあると思います。そんな場合は、お金の使い方を見直すために、しばらくクレジットカード払いから離れてみることも一案かもしれません。
とはいえ、このご時世、クレジットカードがないと、ネットショッピングなどでは何かと不便ですよね。
そんな場合に、クレジットカードの代わりとして使えるカードもいくつかご紹介します。
預金口座から直接引き落とす「デビットカード」
デビットカードとは、買い物の支払いの際に預金口座から引き落とされる支払い方式で、クレジットカードのように色々なお店や通販サイトで利用できます。
発行している金融機関は限られますが、預金残高の範囲内で利用することになるため、使い過ぎを防げる点は安心でしょう。
そして、取引内容は、通帳に記録されていきますので、出費の管理にも役立ちます。
クレジットカードのように、請求書が来て初めて浪費に気が付く…というような事態を減らすことが期待できそうです。
必要な額だけチャージ「バリアブルカード」
バリアブルカードとは、コンビニエンスストアなどでよく見かける、AmazonやiTunesなどのマークが書かれたカードのこと。金額を自分で設定して、購入時にレジでチャージするため、誰でも気軽に利用できます。
「プリペイド式の電子マネー」というと分かりやすいかもしれません。
「チャージした分を1カ月の利用額の上限にする」などと工夫をすれば、節度ある使い方ができそうですね。
まとめ
いかがでしたか?
カードを複数持っている人は、サービス内容の重複や、年会費の有無などが把握しきれていないこともあるかもしれません。
また、改めて手持ちのクレジットカードを見直してみたら「知らずに損していた特典」や「必要ない付帯サービス」などが見つかった人もいるのではないかと思います。
自分にとって「使えない」カードだと分かったら、思い切って断捨離していくのもよいかもしれません。
ご自身のライフスタイルに合ったカードを吟味して使いこなしていけば、メリットを最大限に活用できそうですよね。
みなさんがクレジットカードを吟味される際のご参考になればと思います。
【参考URL】
(※1)「キャッシュレス社会実現に向けた消費実態調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000017043.html)」(日本クレジットカード協会:JCCA調べ)
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